子どもと一緒に取り組む季節の「手仕事」は、親が子どもへ伝える「生きる力と知恵」であり、生きた時間そのものです。
このコーナーでは、とれたての旬のものや地元食材を使った「農」と「脳」がよろこぶメニューが人気の「のうカフェ」オーナー・小林由紀子さんことユッキーさんが、季節のものを食卓に並べたいママパパのために、「季節の手仕事」のレシピやコツを紹介します。
12月に挑戦したい手仕事...「いちご大福」
寒さが厳しくなりお餅が食卓に並ぶ回数が増える12月に挑戦したい手仕事は「いちご大福」作りです。いちごが丸ごと1つ入った大福は食べ応えも抜群! 子どものおやつにぴったりです。この時期に店頭に出始めるいちごを使って30分ほどで簡単に作れます。
「いちご大福」の材料
【いちご大福(6個分)の材料と用意するもの】
・いちご 6粒
・こしあん 200グラム
・白玉粉 100グラム
・水 140~160グラム
・砂糖 40グラム
・片栗粉 少々
※水の量は白玉粉の状態により調節してください
材料は、いちごとこしあん、白玉粉などの手に入りやすいものばかり。真っ白い粉末が、電子レンジで少しずつ火を通すことでお餅へと変化していく様子は必見です。
「こしあんはスーパーで真空パックや缶に詰められたものが販売されていますが、お気に入りの和菓子屋さんで購入するのもおすすめです」(ユッキーさん)
いちご大福をつくるいちごは円錐形で小ぶりなものを選ぶのが包みやすいそうです。
「いちご大福」の作り方1. 白玉粉に砂糖と水を加える
耐熱容器に白玉粉200グラム、砂糖40グラムを入れ水を加えます。水は最初に140グラム入れてかきまぜ、ホットケーキぐらいのとろとろとした生地になるまで少しずつ水を追加します。
「白玉粉や湿度によって水の量を調整する必要があるので、追加の水は10グラムずつ加えながら様子をみると失敗が少ないですね。10グラムは小さじ2杯分です。計量スプーンを使ったり、秤で確認しながら少しずつ加えましょう」
「いちご大福」の作り方2. 電子レンジでお餅に変身させる
「耐熱容器で水や砂糖を加えた白玉粉をまずは500ワットの電子レンジにまず1分半かけて取り出します。取り出してかき混ぜると、少し粘り気が出ているのを確認できます。全体が混ざったら、もう一度電子レンジに1分半かけます。これを繰り返していくと、真っ白で粉っぽかった白玉粉が、半透明の柔らかいお餅に少しずつ変化していきます」
この作業はおおよそ3~4回、合計5~6分を目安に挑戦してみてください。白玉粉がお餅へ変わっていくにつれてキッチンにお餅のいい香りが漂います。
【子ども(幼児)とやってみよう~砂糖を入れないお餅も作ってみよう】
砂糖を加えない白玉粉に水を加えただけのお餅も一緒に作って比べてみましょう。
砂糖を入れたものは翌日まで柔らかく、砂糖が入っていないものは翌日には固くなってしまいます。砂糖を入れたものが柔らかいのは砂糖に保水性があるためです。
ゼリーを作るときにも、分量よりも多く砂糖を入れると弾力が増してプルプルしたゼリーになるのも砂糖の保水性が影響しています。
「いちご大福」の作り方3. いちごとこしあんの準備をする
「電子レンジで作ったお餅が少し冷めるまでの間に、いちごとこしあんの用意をします。いちごのヘタをとり、上の写真のようにいちごにスカートをはかせるようなイメージでこしあんで包みます」
このレシピではこしあんを使いましたが、白あんや粒あんを使うとまた味わいが変わります。
【子ども(幼児)とやってみよう~イチゴ狩りに行こう】
いちごを手に入れるには、スーパーや直売所、通販以外に、「いちご狩り体験」に行くというのも楽しいアイデアです。数種類のいちごを食べ比べたり、いちごジャム作り体験ができるイチゴ農園もあります。自分で摘んだいちごで大福やジャムを作れば家族の幸せな思い出になりますね。
「いちご狩り」スポットを探す
「いちご大福」の作り方4. 片栗粉をまぶしたバットの上にお餅を広げる
「電子レンジで作ったお餅は、片栗粉を打ち粉したバットの上に広げて6等分します。包丁でお餅を切ると包丁の刃にお餅がついて切りにくくなるので、切る度に包丁の刃に片栗粉をまぶすようにするのがきれいに切るコツです」
「いちご大福」の作り方5. お餅でいちごとこしあんを包みます
「お餅を手の上に広げて、いちごとこしあんを包みます。最初は餃子を包むようにしてお餅の縁を合わせてくっつけ、最後に手の上で転がして丸く整形したら完成です」
完成!「いちご大福」
「出来上がったいちご大福は、翌日ぐらいまで美味しくいただけます。フレッシュないちごの甘酸っぱさと甘いこしあんが作り出す絶妙のコンビネーションを楽しんでくださいね」
12月の手仕事としておすすめの「いちご大福」を紹介しました。簡単だけれど楽しい手仕事時間にぜひ挑戦してください。
ユッキーさんの愛情あふれる料理を食べてみたいという人は「のうカフェ」へもぜひ足を運んでみてください。
【埼玉県熊谷市】母めし食堂「のうカフェ」
・埼玉県熊谷市下奈良391
・月曜・日曜・祝日定休
・048-577-4342
・営業時間 11:00~15:00(LO14:00) 15:00~17:00(予約のみ)
のうカフェ
【季節の手仕事ラインナップ】
6月
梅シロップ
新ジャガの芋もち
7月
とうもろこしご飯
ブルーベリーマフィン
8月
夏野菜のピクルス
枝豆ごはん
9月
さつまいも(スイートポテト)
10月
リンゴ(アップルパイ)
11月
新米のおにぎり
12月
お餅(いちご大福)(この記事)
1月
大根(切干大根)
2月
手作り味噌
3月
小豆あんこ
4月
タケノコご飯
5月
トマトソース
※内容は予告なく変更する場合があります