「知る」ことで見える景色が変わる!
海苔づくり体験の後は、親子でフィールドワークにチャレンジしました。今と昔の地図を見比べながら、川の河口部分を埋め立てて作られた海浜公園内を周ります。現在地を今の地図で確認してから同じ場所を昔の地図で見てみると、当時は海の中だったことが判明!
「今立っているこの場所が、昔は海だったんだ!」という驚きは、子どもにとって衝撃的な発見です。じつは子どもたちが海苔づくり体験をしている間に、親はコンテストの審査員でもある東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師の田口先生に、親子でフィールドワークを行う際のポイントをレクチャーしてもらっていました。
ポイントは、海の課題を「興味・関心」から自分事化できるようにすること。自分自身との繋がりを感じて主体的に考えられるようになることで、自然と『学び』に繋げることができるようになるということでした。東京湾が埋め立てられたことを最初の座学で学んだ娘でしたが、今自分が立っている場所が昔は海であったことを体感した瞬間は、まさに知識と自分自身が繋がった瞬間! 身を持って理解できた様子が伝わりました。
さらにフィールドワークを進めていると、海岸沿いにゴミが落ちているのを発見しました。よく観察しながら歩いていたこともあると思いますが、これまでなら落ちているゴミの存在にさえ気がついていなかったような気がします。座学で環境問題について学び、海のゴミの問題を知っていたからこそ、落ちているゴミに気がつくようになったように感じました。
これも海について知り、それを自分ごととして考えられるようになった結果だと思います。問題を知ることで意識が変わり、その結果、ただ歩いているだけでも見える景色が変わったのだと感じました。
学びのアウトプットで知識が自分のモノに!
お昼休憩を挟んで、午後からはいよいよ「すしアート」コンテストです。午前中に学んだことを振り返りながら、未来の理想の東京湾を形にしていきます。
そして今回、私たち親子で作った作品がこちら。
30年後の理想の東京湾を「イルカが泳ぐ江戸前溢れる海」として表現しました。準備中に東京湾について調べる中で、綺麗な海にしか生息しないと言われる「スナメリ」という小型のイルカが東京湾で発見されたことがあるというニュースを知り、東京湾でイルカを見てみたいという思いからイルカを入れることに。江戸前とは東京湾で捕獲される新鮮な魚介類を指し、今は少なくなっているエビやカニなどの海の生きものが住みやすいきれいな海を取り戻したいと願い、沢山の生きものを表現しました。
コンテストでは、それぞれの作品に込めた想いやポイントを発表するのですが、小学1年生の娘にとって、大勢の前で何かを発表するのは初めての経験。とても緊張していましたが、このように作品に込めた想いを1人で発表することができました。その姿を見て成長を感じると共に、イベントを通して学んだことをしっかりと理解し、自分自身の考えとなっていることを実感しました。
他の参加者の作品もどれも素晴らしいものばかりでしたが、中でも気になったのが、発表で「海を守っていきます」と力強く宣言していた男の子。話を聞いてみると、小学校の授業で東京湾の埋立地に行った際に、海が見えないくらいのゴミの山を見て、ここに魚は住めない、住んでいても食べたくないと思ったことから、海について興味を持ったそうです。
そして海について知れば知るほど、「僕たちみんなが力をあわせていかないと海はきれいにならない」ということを感じたと。まさに、興味関心から問題を自分事として捉え、主体的な考えに繋がっているようです。食べることが大好きで、好きな具をたくさん使って作ったという「すしアート」には、「ゴミも汚れも”ゼロ”の東京湾」が表現されていました。
たくさんの貴重な体験を通して、親子共に学びの多い1日でした! 今回のイベントの様子は、2020年11月28日(土)朝7:30~、BSテレビ東京「みんなのあおいろ特別編」で放送されます。
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