お出かけは子どもの好奇心を刺激し、「好きなこと」や「オモシロイ!」を見つける絶好のチャンスです。今回は小学校高学年のお子さんと楽しむ「川遊び」がテーマ。子どもがワクワクして好奇心が高まるような川遊びの楽しみ方を、「いこーよ好き育メソッド」の視点でご紹介します。お話を伺ったのは、徳島県・吉野川を拠点に川の体験活動を行うNPO法人川塾の代表理事、塩﨑さんです。(※いこーよ好き育メソッドは、いこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する、子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです。)
【小学校高学年】におすすめの川遊びの楽しみ方
●子どものチャレンジを見守り、必要であればプロの力を借りる
小学校高学年になると、大人と同じようなことができるようになってくる年代です。「この年齢のお子さんは、大人が『大丈夫かな?』『危ないかも?』と思うことにも次々と挑戦していきたくなります。一概に『ダメ』と言うのではなく、どうしたら安全にできるかを一緒に話し合う時間を持ってあげてください(塩﨑さん)。」
そして、そんな時こそガイドや専門家の力を借りるのがおすすめだそう。プロと一緒に川に入ることで、子どもたちの世界はさらに大きく広がります。
「保護者とはまた違う視点で、子どもたちに川の魅力を伝えてくれます。見守る自信がなければ、ガイドにお願いすることで、子どもたちも川には危険も潜んでいることを再認識し、より安全に、より深い体験ができますよ(塩﨑さん)。」

川塾HPブログより引用
●深いところに潜ってみる・流れに流されてみる
小学校高学年になると、深く潜ったり、流れに身を任せて流されてみたりという遊び方もできるようになってきます。
「ただし、ライフジャケットを外して潜る場合は、必ず引き上げられる状況であることが絶対条件です。万が一のための安全は必ず確保しておいてください。川のプロと一緒であれば、安全を守りながら、今まで行けなかった場所へ挑戦できたりと、遊びの幅が大きく広がります(塩﨑さん)。」
身一つで川の中に潜り、流れに押される。自分の体と向き合い、自然の大きさを全身で感じる瞬間になりますね。

●釣りに挑戦してみる
釣りも川遊びの醍醐味! 餌釣りやルアー釣りはもちろん、塩﨑さんがおすすめしてくれたのが「見釣り」という方法です。
「釣り竿を使わず、小枝に糸と針と重りをつけて、針に餌をつけます。そしてシュノーケルで川の中を見ながら、魚がいるところに餌を持っていき釣るんです。魚が餌を食べようとする瞬間まで見ることができるので、これが結構おもしろいんですよ(塩﨑さん)。」
自分の作った仕掛けで、水の中で魚の動きを目で追いながら釣る。頭と身体を使った、ダイナミックな体験です。

川塾HPブログより引用
●カヌーで流れのあるところへ出てみる
低学年まではその場で楽しむカヌーが中心でしたが、この年代では上流から下流へと川を下っていく楽しみ方もできるようになってきます。
「川の流れに乗りながら、景色が変わっていく体験はまた格別です。ただし川下りは流れの読み方など知識も必要なので、ガイドと一緒に体験することをおすすめします(塩﨑さん)。」
自然の流れに身を任せながら漕いでいく体験は、川の大きさや力を全身で感じられる楽しみ方です。
【小学校高学年】川遊びがもっと楽しくなるおすすめの本
●『川は生きている(新装版)』(講談社)
「水の流れという視点から川を捉えた本です。川のことをもっと知りたくなった子どもに、ぴったりの一冊です(塩﨑さん)。」

作:富山 和子 絵:大庭 賢哉 出版社:講談社(講談社青い鳥文庫)
●『新版 川がつくった川、人がつくった川』(農山漁村文化協会)
川の成り立ちや定義、歴史を踏まえてさまざまな視点で川を捉えた本です。「高学年から中学生向けで少し専門的な内容ですが、やさしく述べられています。『川とはなにか?』を考えさせられる一冊です(塩﨑さん)。」

著:大熊 孝 出版社:一般社団法人農山漁村文化協会
●『日本の川シリーズ よしのがわ』(偕成社)
日本中の川を描いてきた鳥瞰絵地図師・村松昭の「日本の川」シリーズです。「上流から河口まで、地域の特性や文化を旅するように楽しめます。川を広い視点で見ることができるようになる本です(塩﨑さん)。」吉野川の他、多摩川、淀川、千曲川・信濃川、石狩川、筑後川など、全国の大きな川のシリーズがあります。

作・絵:村松 昭 出版社:偕成社
【小学校高学年】川遊びに持っていくといいもの
●シュノーケル・釣り道具
釣り道具は持っていってもいいですが、竿は持っていかずとも、落ちている小枝・糸・針とシンプルな組み合わせで楽しめます。シュノーケルは潜って観察するだけでなく、見釣りにも欠かせないアイテムです。
●観察ケース
透明な直方体の観察ケースに捕まえた魚を入れると、360°あらゆる角度から観察できるのでおすすめです。
【小学校高学年】川遊びに行ったあとの楽しみ方
●本や図鑑で川をもっと深く知る
「高学年では、川での体験を学びにつなげていける年代です。自分が行った川の成り立ちを知ることで、川をもっと大切に思う気持ちが育まれていきます(塩﨑さん)。」
●博物館に行ってみる
「川遊びの後に博物館に行くと、体験が学びとしてさらに深まります。あの川はどこから来て、どこへ流れていくのか。そういう視点で川を見られるようになると、次に川に行ったときの見え方がまた変わってきますよ(塩﨑さん)。」
【いこーよ好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
小学校高学年にとって、川は自然の大きさと向き合い、自分で判断し、挑戦していく機会にあふれた場所です。釣りや川下り、深く潜るなど、どれも自分の頭と体をフルに使う体験です。安全を確保しながら、子どもの「やってみたい」という気持ちを尊重してあげてください。ときにはプロの力を借りることで、親も安心でき、子どもの世界もさらに広がります。川という大自然での体験が、きっとその子の「生きる力」になっていくはずです。
年齢ステージ別「川遊びでワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・0歳〜2歳編
・3歳〜5歳編
・小学校低学年(6歳〜8歳)編
・小学校高学年(9歳〜12歳)編
お話を伺ったのは…NPO法人川塾 代表 塩﨑さん

徳島県の吉野川下流域をメインフィールドに、川で楽しみ川を好きになってもらうことで、地域の川と暮らしのつながりを知るきっかけ作りを行っている。カヌーやシュノーケリング、魚・貝・青のり漁の体験など、川のアクティビティや文化体験を幅広く実施。赤ちゃんから参加できる親子向けイベントも行っている。
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