お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は「科学館」がテーマ。小学校低学年(6歳〜8歳)編として、サイエンスコミュニケーターの本田さんに伺った、科学館を楽しむためのアドバイスをご紹介します。
【6~8歳】におすすめの科学館の楽しみ方
●展示と身の回りの世界をつなげてみよう
小学校に入ると、子どもは少しずつ学校で学んだことや、日常生活とのつながりを意識できるようになります。この時期のお子さんに本田さんがおすすめするのが、「展示と日常の接点を探す」楽しみ方です。
「科学館の展示には、風や歯車、てこなど、身近にある仕組みがたくさん潜んでいます。たとえば風が出る展示を見たときに『これ、ドライヤーと似てるね』と、家にあるものと結びつけてみる。そうすると科学館の展示が自分にとって身近なものになり、もっとおもしろくなっていきます(本田さん)。」
科学館を出たあとも、「さっき見た歯車、自転車にもついてる」などと話しながら歩くだけで、道端の景色が違って見えてきます。このとき、会話を『一問一答』で終わらせるのはもったいないと本田さんは言います。
「『じゃあ、あそこにあるのは何と似てる?』と、親子でナゾを追いかける会話のキャッチボールを続けてみてください(本田さん)。」
●科学館のスタッフに「困った質問」をぶつけに行こう
科学館は、科学に詳しいスタッフがいるのも大きな魅力です。展示を見るだけでなく、日頃気になっている疑問を持っていくとよいと本田さんは話します。
「『なんでうちのプラモデルはすぐ壊れるの?』『なんで牛乳をこぼした雑巾は臭くなるの?』など、日常の素朴な疑問でいいんです。スタッフに質問してみると、科学的な視点で答えが返ってきます。日ごろから『ぎもんの記録』のようなものをつけておき、スタッフをちょっと困らせるくらいの質問を持っていくのも、楽しみ方の一つです(本田さん)。」
【6~8歳】科学館に持っていくといいもの
小学校低学年の子どもと科学館に行くときにおすすめの持ち物を、本田さんに教えていただきました。
●スケッチブック
本田さんがおすすめするのは、小さなスケッチブックです。気になった展示があったら、その場で絵を描いたり、気づいたことを書き留めたりしてみましょう。
「写真はパッと撮れますが、絵を描こうとすると細かいところまでよく見るようになります。そうすることで、観察する力が自然と養われていくんですよね(本田さん)。」
【6~8歳】家でも広げる!科学の楽しみ方
●「観察する」練習を家でやってみよう
小学校低学年になると、時間をかけて物事の変化を見続けることができるようになってきます。この時期には、「じっくり観察すること」を試してみてください。
「『氷は何分で溶けるか』のように、すぐには結果が見えないものを、時間を区切りながら眺めてみてください。そういう観察を続けることで、物事の変化を感じ取る力が育っていきます(本田さん)。」
植物を育てて成長を追ったり、天気の変化を記録したり。日常の中にも観察のタネがたくさん転がっています。身の回りの小さな変化に目を向けてみると、新しい発見が見つかるかもしれません。
【6~8歳】科学館をもっと楽しむために読みたいおすすめの本
小学校低学年向けに、おすすめの本を伺いました。「想像力を膨らませて、いろんな「?(ハテナ)」に気づけるように後押してくれる書籍です(本田さん)。」
●『なんだろう なんだろう』(光村図書出版)
「学校ってなんだろう」「たのしいってなんだろう」「友だちってなんだろう」など、日常のふとした瞬間に浮かぶ12の「なんだろう」を徹底的に掘り下げていく一冊です。ヨシタケシンスケさんのユーモアたっぷりの発想で、「考えること」そのもののおもしろさを教えてくれます。
●『知れば知るほど好きになる 科学のひみつ』(高橋書店)
「イルカはじつはクジラだった⁉」「梅雨は夏と冬のケンカ⁉」など、思わず誰かに話したくなるような科学の知識が収録されています。「そうだったの!?」と、科学のおもしろさに触れ、どんどんページをめくりたくなる一冊です。本田さんご自身が監修を手がけられています。
●『中をそうぞうしてみよ』(福音館書店)
椅子や貯金箱、鉛筆など、身近なものをX線写真でのぞいてみると……?普段は見えない「中身」を想像する楽しさを味わえる写真絵本です。読んだあとには、身の回りのものに対し「これの中はどうなっているんだろう?」と好奇心が広がります。
【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
6〜8歳にとって科学館は、日常と科学をつなぐ場所といえます。展示を身近なものと比べたり、時間を追って変化を観察したりと、一歩踏み込んで体験することがポイントです。「科学ってこんなに身近にあるんだ」という実感は、そのまま学ぶことの楽しさへとつながります。「こっちはどうかな?」「このあとどうなるかな?」と、疑問をどんどん枝分かれさせてみてください。その「問い」が、子ども自身の考える力を広げていくはずです。
年齢ステージ別「科学館でワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・0歳~2歳編
・3歳~5歳編
・小学生低学年(6歳~8歳)編
・小学生高学年(9歳~11歳)編
お話を伺ったのは…サイエンスコミュニケーター 本田 隆行さん
大学院で惑星科学を専攻後、大阪の枚方市役所に勤務。その後、科学と社会の両方を相手にした仕事をするために、東京・日本科学未来館へ転職し、科学コミュニケーターとして活躍。2015年に独立し、現在は国内でも珍しいフリーランスの科学コミュニケーターとして全国で活動している。「科学とあなたを繋ぐ人」として、科学に関する展示企画・監修、ワークショップのファシリテーター、講演、執筆など、なんでもこなしている。
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