「答えるとやりたいことが見つかるたったひとつの質問」や「両足を宙に浮かすとイライラがおさまる」など、生きていくなかでよくあるモヤモヤが解消されるアイデアが365日ぶん詰まった本『1日1アイデア 1分で読めて、悩みの種が片付いていく(著:高橋晋平 発行:KADOKAWA)』を紹介します。(株式会社KADOKAWAから献本いただきました)
1分で悩みが少し軽く、人生が少し豊かになる「アイデア」を365日ぶん収録
「アイデア」とは、いったいなんでしょうか? 著者でアイデア発想ファシリテーターの高橋晋平さんは「あなたの日常の中にある欲求を叶えたり、悩みを解決したりするもの(まえがきより引用)」と解説しています。この本では「初対面の人の名前を憶えて忘れない方法」や「未来を作るのは自分の『弱み』」など、日常の中でよくある悩みを解決して心を軽くするアイデアが1ページが1分で読めるシンプルな文章で365日ぶん収録されています。
子育てで役立つアイデアも収録!読みたい話がすぐにみつかる工夫も
2人の娘を持つ高橋さんが実際に経験した、子育てに役立つアイデアにも注目。例えば「子育ては、おまじないですべてうまくいく」は、子どもにお風呂上りに水を飲んでもらいたいときに高橋さんが思いついた「おまじない」がよいきっかけになって習慣化ができたお話です。また「ペダルなし自転車『ストライダー』に学ぶ教育術」は、ストライダーを使って自然に自転車に乗れるようになった子どもを見て、自分自身の経験やこれまでの育児での失敗に思い当たったことを書いています。
そのほかにも「子供も大人も喜ぶ遊びは、全力の『ごっこ』」「3歳の娘のひらがな学習に学ぶデザインのヒント」など、普通の父親としての目線からのエピソードが豊富で、子育て世代が読むと共感と新しい発見があります。
365個もあるアイデアの中から自分が読みたいものを見つけ出せるよう、「目次」や「目的別索引」が工夫されているのもポイント。目次では日にちとタイトルが見やすく配置されており、読みたいアイデアを探すのに便利です。「目的別索引」は「まずは、アイデアを考えるのが好きになりたい」や「心や体を健康にしたい」「子育て、部下育成、『育て方』のコツを学びたい」など、読みたい内容で探すことができます。

「目次」では各日ごとの内容をタイトルから検索できます(画像左)。目的に合わせて読みたい内容を探す「目的別索引」も用意(画像右)
「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント
かつて株式会社バンダイで「∞(むげん)プチプチ」などを手掛けたおもちゃクリエイターで、アイデア発想ファシリテーターの高橋晋平さん。彼が音声プラットフォーム「Voicy」で配信している「高橋晋平の1日1アイデア」をベースに365のアイデアを収録した、5年ぶりの新刊です。高橋さんはこの本を読んでいくとアイデアにまつわる「以下の3つの力が順に、自然に養われていく(まえがきより)」と書いています。
- 目の前に現れた悩みの種を、パッと解決する「機転力」
- 仕事や人生の重要な課題の解決方法を考える「思考力」
- やりたいことや、まったく新しい価値を生み出す「創造力」
「すごい自信たっぷりに書いてあるけど、ホントかな~?」と読み進めてみると、各ページが1分で読めるのでテンポがよく、エピソードごとに確かな学びがある内容になっているのがいいですね。数ページ読んだだけなのに、すごく学びを得た感覚があります。
おもちゃクリエイターやアイデア発想ファシリテーターの仕事で得た経験のお話ももちろん入っていますが、高橋さんは「野球」「ゲーム」「マンガ」など趣味や娯楽などからも無数の「アイデア」を見つけ出しています。つまり、一つひとつのエピソードが、普通の人と同じ目線なので共感しやすいんですね。こういう例を読み進めていくうちに、自分自身のなかでも日常生活のなかで「アイデア」が見つけられるようになってくるから不思議です。
先ほど紹介した「機転力」「思考力」「創造力」は数値化できるものではないのですが、高橋さんが18年半培った経験を読み込むことで自分の中で知らなかった知識や発想が身に着き、読んだあとに自分自身で活用できるようになっているのは実感できました。高橋さんが「会社員時代の10年と独立してからの8年半で学んだことをすべて注ぎ込んだ」と語っているほど入魂の一冊なのもうなづけます。
僕個人がこの本を読んでいて、とくに気に入ったのが「読み方が自由」というところです。毎日1ページずつ読んでもいいですし「目的別索引」を使って気になるテーマで読んでもいい。トイレでパラパラとめくって読むのにも向いています。寝る前に読むエピソードの数を決めて、読んでから寝るのもおすすめです。
さらに、高橋さんによると「最初から最後まで読むのと、最後から最初まで読み返していくのでは読後感が違うように作っている」というからすごい。たくさんのアイデアが詰まった本でありながら、「本を読む」というアイデアにもたくさんの選択肢を用意しているところに著者の遊び心を感じます。
大人が読んで子育ての参考にしたり、悩みの解決に使える本ですが、小学校中学年以上なら子どもが読んでも内容がわかります。大人が子どもと一緒に読んでみてもいいですね。1分で読めて達成感があるので、普段本を読まない人にもおすすめ。みなさんのトイレや寝室にもぜひ置いて、すき間時間に楽しんで欲しい一冊です(KAZ)
『1日1アイデア 1分で読めて、悩みの種が片付いていく』
本体2,420円(税込)、著:高橋晋平 発行:KADOKAWA
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