子どもの留守番&1人外出はいつから?

子どもが大きくなってくると、1人で留守番をさせたり、親の付き添いなしで遊びに行かせたりする機会が増えてきます。とはいえ、防犯面などいろいろと不安もつきまとうもの。今回は「いこーよ」ユーザー371人に、子どもの留守番&外出について聞いてみました。

初めて1人で留守番をさせたのはいつ?

小学生の子どもがいる親に「いつから子ども1人で留守番をさせていますか?」と質問したところ、約7割の家庭で留守番をさせたことがあるという結果に。初めて留守番をさせた年齢は「1年生」(19.7%)がもっとも多く、「3年生」(17%)、「2年生」(13.5%)と続きました。

(単一回答、N=371)

「小学校入学前」と回答した人が8.1%いる一方で、4〜6年生で初めて1人で留守番をさせたという人も約13%おり、家庭によって年齢に大きな開きがあるようです。

子ども1人で留守番をさせるとき、事前に子どもに伝えていることや準備していることを尋ねたところ、防犯上の注意についてたくさんの意見が寄せられました。

1人で留守番をさせるときに気をつけていることは?

もっとも多かったのは、「インターホンが鳴っても絶対に出ない、鍵を開けない」ということ。宅配便が来ても出なくていい、とにかく誰が来ても何を言われても、絶対に鍵を開けないと約束している家庭が大多数でした。なかには、ダメだと教えてもドアを開けてしまうかもしれないので、子どもに留守番をさせるときはインターホンの電源を切っておくという人も。

同様に防犯上の理由から「固定電話にも出ない」と約束し、留守番電話に切り替わって、親の声だと確認してから電話に出るように教えている家庭も多くみられました。また、緊急時に連絡がとれるように「親の携帯番号や会社の電話番号を短縮ダイヤルに設定しておく」という人も。何か困ったことが起きたら、近所の人に助けを求めるよう教えている声も多数ありました。

そのほかには、子どもだけで留守番をしている間に火災などの事故が起きることも多いので、「火の元に気をつけ、ガスコンロなどには絶対に触らない」、「大人がいないときは友達の家に上がらない、自分の家にも入れない」という意見もありました。

「いこーよ」ユーザーからのコメント

インターホンが鳴っても絶対に出ない。留守番中はたとえ庭でも外に出ない。DVDをつけてから留守番をさせる。(はるまっこりさん/8歳女の子・5歳男の子のママ)

インターホンには対応しない。ドアを開けない。火は使わない。熱中症にならないよう、飲料を準備しておく。(アキジさん/12歳女の子のパパ)

続いては、子どもだけの外出に関して聞いてみました。

初めて1人で外出させたのは「小学校入学以降」が7割

「いつから子ども1人で遊びに行かせていますか?」という質問には、「1年生」という回答がもっとも多く35.7%。以降は「2年生」、「3年生」と続き、「まださせていない」は20.8%という結果に。「小学校入学前」と回答した人は7%と少なく、小学校入学を機に1人で遊びに行かせている家庭が多いようです。

(単一回答、N=370)

では、子ども1人で外出させるとき、どんなことに気をつけているのでしょうか?

1人で外出させるときの注意点

もっとも多く寄せられたのは、「交通ルールを必ず守る」など事故を予防するための注意点。「決められた場所以外には行かない」、「帰宅時間を必ず守る」なども事前に子どもと確認している家庭が多くみられました。

そのほか、防犯面から「防犯ブザーやキッズ携帯を持たせる」、「知らない人にはついていかない」という声も。いざというときに、すぐに助けを呼べるようにしておくことも大切です。

また、これから夏場は水遊びが多くなりますが、「子どもだけでは川や池に近づかない」と言い聞かせている人もいました。

「いこーよ」ユーザーからのコメント

遊びに行くときは必ず行き先を伝える、時間までに帰ってくる、知らない人とは距離をとるなど事前に子どもと約束しています。(ピンクのメガネさん/7歳・1歳女の子のママ)

1人で外に出るときは、車の多い通りに出たり遠いところまで行ったりしないこと。行き先をメモに残しておくこと。(ひなぽにょママさん/10歳・3歳・2歳女の子のママ)

あわや大惨事…!? みんなのトラブル体験談&予防法

各家庭でいろいろな対策や約束事を子どもとしているようですが、実際に経験したトラブルについても聞いてみました。

多かったのは、「留守番中に寂しくなってしまい、子どもが一人で家の外に出てしまった」というケース。親の帰宅時間が予定よりも遅れた場合を考慮して、困ったときの親への連絡手段を話し合っておくといいようです。

また、1人で外出する場合、親の目が届かないところでお友達とトラブルになる可能性もあります。不要なお金は持たせないこと、親がいない間に勝手に家に友達を入れないことなども大切です。

留守番中に寂しくなったらしく、マンションの外に出てしまった。オートロックなので家に入れなくなって散歩中の知らない人に助けを求め、私が帰宅するまでマンションの前で一緒に待ってもらっていた。その後、怖くても外に出た方が危険だから絶対に出ないようにと言い聞かせている。(ありちんさん/7歳・4歳男の子のママ)

友達を家に入れて一緒に留守番をしていて、勝手にお菓子をたくさん出していたこと。「キッチン方面にはとにかく近づかない!」という約束を作りました。(ゆめこさん/8歳男の子・5歳女の子のママ)

友達が遊びに来ていて、家の床を真っ黒にされた。留守番中は、二度と他人を家に入れないように教えた。(ぴぽたんさん/8歳女の子のママ)

夜、塾のお迎え時間に10分ほど間に合わず、不安になった子どもが先に一人で夜道を歩いて帰ってしまった。家に帰宅すると、マンションの入り口で泣いて待っていた。まさか一人で帰るとは思わなかったので、それを機に子ども用の携帯を購入しました。(M・Yさん/10歳男の子のママ)

子ども一人でできることが増えるのは喜ばしいことですが、防犯面や事故には十分注意しておきたいですね。小学生の防犯に関しては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

入学直前!確認しておきたい小学生の防犯

ライター紹介
水谷 映美
1979年生まれ。出版社勤務、受付嬢、社長秘書を経て、現在はwebを中心にライターとして活動中。男・女・女の3児の母。気になることは何でも試してみないと気が済まない典型的B型女子。子育て世代のリアルな声を反映した記事を得意としている。

※2017年6月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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