「かっこいい」男になりたい!
翌日からは、保育園帰りに息子の「恋バナ」を聞くのが母の楽しみになりました。
「今日はOちゃんと遊べたの?」
「◯◯くんと遊んでたから遊べなかった~」
「今日はどうだった?」
「今日はOちゃんお休みだった~」
(寂しそうな返答にキュン…!)
「今日は何して遊んだの?」
「Oちゃんに好きって言ったらヤダって言われた~」
(頑張れ息子…)
「今日はOちゃんいたの?」
「いたけど、今日も結婚できなかった~(悔しい)」
(結婚を何だと思っているのだろう…)
断られても毎日プロポーズするしつこさは、完全に母譲りです(笑)。これまで戦隊モノにしか興味のなかった息子をそこまでゾッコンにさせるOちゃんに、若干のジェラシーを抱かずにはいられませんでしたが、そんな風に誰かを「好き」だと思えるようになるのも成長の証。淡い息子の恋心を心から応援したくなりました。
「まずはOちゃんと両想いになれるように、かっこいい男にならなきゃね!」
「うん!かっこよくなる!」
いつになくやる気の息子…これは使えそうだと思った母は、事あるごとに「かっこよさ」を強調し始めました。
たとえば、息子が嫌いな野菜を残しているときに「これを頑張って食べたら、強くてかっこいい男になれそうだね~」と声をかけてみたり、ドリルの問題がわからず諦めそうになっているときに「ここでやめたらかっこ悪いな~、最後まで頑張る男がOちゃんは好きだと思うな~」と言ってみたり…何かとOちゃんをだしに(笑)声かけしていました。
これが効果てきめん! 普段は諦めてしまうようなことでも、努力できるようになりました。普段から2つ上の姉に甘やかされて(笑)育っている息子は、母から見て「チャレンジ精神に欠ける、根気が足りない」と思う場面が多いのですが、恋をしてから少し変わったような気がします。前から興味のあったサッカーを始めて、打ち込むようになったのもこの頃です。
「かっこいい男になりたい!」という想いが、何かにチャレンジしたり、諦めそうなときにあと一踏ん張りする気持ちを生み、息子を変えていきました。「女子にモテたい」という一心で、これまでいくら言っても口に入れることすらできなかったナスが食べられるようになるのですから恋の力は偉大です。Oちゃんありがとう!(笑)
子どもにとって何がモチベーションになるかはわからないものだな~と感じるとともに、改めて「目標」を持つことの大切さを実感した出来事でした。