【小学校中学年】「こども『学問のすすめ』」 齋藤 孝
福沢諭吉の「学問のすすめ」を子ども向けに解説した本。「どうして勉強するの?」「自由とわがままの違いは?」など、多くの子どもが抱きそうな問いに対して、福沢諭吉の言葉を用いて答えを指し示してくれます。
同書では「学問のすすめ」のもとの文を今の言葉にして紹介したのち、それが子どもにわかりやすい例を挙げて解説されています。自分を高めるためだけではなく、社会で役に立つ人間になるということや、人と支え合って生きていく大切さなど、人間が人として生きていくうえで大切なことを教えてくれる一冊です。大人が読んでも改めて考えさせられることが多いので、子どもにも繰り返し読んでもらいたいです。
【小学校高学年】「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」 大野 正人
ライト兄弟やピカソ、スティーブ・ジョブスなど、世界に名を残した「偉人」と呼ばれる人々の失敗エピソードを紹介する本。偉人たちが失敗から何を考え、それをどうやって克服し、偉業を成し遂げるまでに成長したのかがわかります。
今の教育現場では、子どもがつまずかないようにと余計な配慮をして、子どもから「失敗する」機会を奪ってしまっていると思うことがときどきあります。そのため失敗することに慣れていない子どもが多いように感じますが、この本では失敗してもいい、むしろ失敗はどんどんした方がいいということを教えてくれます。子どもたちには、失敗を恐れずたくさんのチャレンジをして、成功に繋げる経験を増やしてほしいと思います。
冬休みや年末年始に、おうちで読書を楽しもうという親子も多いはず! ぜひ参考にしてください。
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