この季節になると、晴れ着を着て神社で子どもの七五三のお祝いをするというご家族も多いことでしょう。また、すでに七五三をお祝いしたという方は、昔お祝いしたことを懐かしく思い出すこともあるのではないでしょうか。七五三は日本の子どもの成長を祝う日本の伝統行事。七五三を祝ったときにどんな気持ちがしたのか、写真はどのように撮ったのかなどを聞いた「七五三に関するアンケート」の結果を紹介します。
七五三は「その年齢になったらお祝いする」行事として広く浸透
七五三をお祝いするかどうかについて聞いたところ、「お祝いする予定はない」と回答した人はわずか6%で、残りの94%は「すでにお祝いした」か「お祝いする予定(お祝いする年齢になったらも含む)と回答しています。やはり、七五三は「その年齢になったらお祝いをする」行事として広く浸透しているのですね。
七五三のお祝いをするのは子どもの成長の「記録を残す」ため
既に七五三のお祝いをしたと回答した人に、七五三のお祝いをして感じたことを聞きました。最も多かったのは「子どもの成長を記録に残せてよかった」で76%で、その次に続く、七五三で「子どもの成長を感じた」(69%)よりも多いという結果に!「子どもの成長を感じた」体験そのものよりも、それを「記録を残せた」ことに意義や達成感を感じるご家族が多いということがわかります。
写真撮影は8割以上が「スタジオや写真館」で
アンケート結果でも、七五三の大きな目的の一つは「子どもの成長の記録を残すこと」でしたが、その写真をどのように撮りましたかという質問への回答で圧倒的に多かったのが「スタジオや写真館に行って撮影した」(83%)でした。晴れ着を着たりとおめかしさせたせっかくの七五三、落ち着いてスタジオや写真館で子どものかわいい記念写真を撮りたい!という家族が多いようです。
多くの人がプロに依頼するなどして写真撮影している中、「撮影しなかった」という回答は2%とかなりの少数派!やはり多くの人にとって、「七五三とは子どもの成長を記録に残すもの」なのですね。
七五三は子どもの自立心を感じたり、自分自身への励ましの機会にも
七五三のお祝いで心に残っているエピソードやうれしかったことについて自由回答からピックアップしました。どの回答からも、子どもへの成長を喜ぶ幸せな気持ちが伝わってきます。
〈子どもの自立・自律心など成長を感じた〉
・7歳のお祝いは、着物を自分で選ばせたのがとても良かった。
・子供が自分で着物、髪型を決めて、成長を感じました。
・衣装を自分で選ばせたので、とても嬉しそうで、楽しく撮影できました。
・初めて美容院で髪を切る事、慣れない袴を着る事、皆に注目されながら写真を撮る事、祈祷の間静かにしている事等、本人が嫌がりそうな事が満載な行事で、準備しながら1ヶ月間不安な気持ちと楽しみな気持ちで一杯でしたが、全て嫌がらずに予定通り出来た事が嬉しく誇らしく、袴を脱がせる時には感慨深く泣きそうになりました。
・男の子5歳でまだ落ち着きがない上に、雨だったので大変でしたが、神社で神主さんにとても褒めてもらって、遊び場でもないのに子どもが楽しかったと言っていたのが印象的でした。子供心にも家族でお祈りする大切な時間を感じて、成長が見られた気がします。
・こんな年月が経ったんだと思い、嬉しかったです。
〈見ているだけで幸せな気持ちに〉
・あまり着たことがない着物を着て子供が喜んでくれ美味しいものを食べて子供が喜んでくれたことです。その笑顔が今でも頭に焼きついていて、悲しい辛い事があっても頑張れます!
・お化粧されたり、髪を綺麗にされてる時から嬉しそうな笑顔で、見ているだけで幸せになりました。
・3歳の娘がヘアメイクして晴れ着を着ている姿はとても可愛く、愛おしく感じました。
〈祖父母世代、親世代との繋がりを感じた〉
・おばあちゃんに買ってもらった着物を3歳と5歳の時に着せられて、成長を感じられて嬉しかった。中々、家族皆で撮ることもないので七五三ぐらい一緒に撮れて良かった。
・私の着た着物を娘にも着て貰えたこと。
・田舎のおじいちゃんおばあちゃんを呼んでみんなでお祝いでき喜びを分かち合えたので、よかったです。
〈自分への励ましになった〉
・(自分が)成人式以来のお着物を着用した時に『子を持つ親になった』事を改めて実感しました。身や気持ちが引き締まり、子育ては大変だけれど前向きに頑張って行こうとも思いました。
3歳、5歳、7歳というまだ年齢の低い子どもにとっては、着なれない和服の着付けやヘアメイク、機嫌に関係なくポーズなどを取らされる写真撮影は大変なもの。保護者にとっても七五三の費用や準備の労力の負担は小さくはありません。しかし、七五三で心に残っているエピソードやうれしかったことについて聞いた自由回答には、「子どもが自分で着物を選ぶなど、子どもの自立・自律心など成長を感じた」、「見ているだけで幸せな気持ちになった」、「七五三で自分が成人式以来に着物を着たことで『子を持つ親になった』事を改めて実感し、子育ては大変だけれど前向きに頑張って行こうとも思った」など、子どもの成長を心から喜ぶ保護者の気持ちが溢れており、それが七五三という日本古来の伝統行事がこの現代まで受け継がれている理由だとアンケートの結果からも感じました。
七五三という子どもの成長をお祝いする日本の伝統行事がこれからも長く続き、多くの家族が幸せな時間を過ごす機会となるといいですね。
アンケート調査概要
調査の方法:Web上のアンケートフォーム
調査の対象:いこーよユーザー
有効回答数:329件
調査の期間:2021年11月1日~2021年11月4日
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