実は縄跳びって、さまざまなスポーツの基礎となる動きを学べる運動です。でも、前とびが上手にできなくて、縄跳びが苦手になってしまう子どもも。そこで、子どもになわとびのコツをつかませる「上手な教え方」をレクチャーします。
なぜ縄跳びを上手に飛べないの?
前とびは、コツをつかめば誰でも上手にできるようになります。まず、気をつけて見てあげたいのは「着地時の足下」。
「バラバラに足が着地すると、縄にひっかかってしまいます。まずは“両足ジャンプ”ができているかどうか、足下を見てあげてください」
そう話すのは、世界中に多くのファンを持つサーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」で、縄跳びアーティストとして活躍する粕尾(かすお)将一さん。
「両足ジャンプは、親がお手本を見せてあげると、理解できる子が多いですね。中でも、向かい合って、手をつないでジャンプする“手つなぎジャンプ”は、リズムが伝わりやすくて効果絶大です」。
前とびを成功させるための準備
準備1:縄を自分で回しながら跳ぶ感覚を身につける
縄跳びは、自然法則に反した動きなのだそうです。本来なら腕を振り上げ、その勢いでジャンプするところを、縄を回すために腕を振り下ろすからです。
「この動きをマスターするために、ジャンプしながら手を叩く練習をしてみましょう。リズムは気にしなくて大丈夫。腕の勢いとジャンプが切り離されて、縄を自分で回しながら跳ぶ感覚を学べます」
これで、なわとびに必要なジャンプの基礎はバッチリです!
準備2:向かって来る縄を飛び越える練習をする
「次は向かってくる縄を跳び越える練習です。最初は、地面に置いた縄跳びをジャンプで越えるだけで大丈夫。縄をボールに変えて、転がってくるボールをジャンプで避けるのも効果的ですよ」。
障害物を跳び越えることで、縄をジャンプで越えるタイミングが学べます。長縄で遊んでみるのも、動く縄を見る練習になるそう。柱や柵に縄の片方を結べば、大人が1人ついているだけで長縄遊びができますよ。