子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。今回は「世界一うつくしい昆虫図鑑(クリストファー・マーレ―著、熊谷玲美 訳、発行・宝島社)」です。
自然な色の昆虫が美しい図鑑
ダナ・キャランやグッチ、ジョルジオ・アルマーニなど、数多くのファッションブランドのために撮影などの仕事をしてきた世界的アーティストであり、デザイナー、カメラマンとしても知られるクリストファー・マーレ―が、世界各地で採集した色とりどりの昆虫たちをアート作品のように美しく配置した図鑑です。収録されているすべての昆虫は自然の姿で撮影(撮影はリン・ハウレット)されたもの。「世の中にはこんなに美しい色をした昆虫がいるんだ!」という驚きが詰まった一冊です。
図鑑でありながらアート作品
本書では、宝石のように色鮮やかに光り輝く昆虫たちを曼荼羅のように美しく配置したものと、1匹の昆虫の羽や足などの細部がわかる形のポートレイトで構成されています。昆虫をつぶさに観察した図鑑と、アート作品としての昆虫の魅力を一度に味わうことができます。
「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント
タイトルのとおり、読んでみると「昆虫ってこんなに美しいものだったんだ!」と大人も驚く昆虫図鑑です。原色の昆虫というと、やはり熱帯雨林の中にいるような知らない昆虫ばかりなのかと思ったら、中には日本に生息する昆虫の姿もあってビックリしました。また、ところどころに入っている著者のクリストファー・マーレ―のエッセイは、「人生の最初の30年は虫が嫌いだった」と語るマーレ―が、ここまで昆虫に魅了された経緯と、どのようにこの図鑑を作っていったかが語られていておもしろいです。昆虫が苦手なお子さんと一緒に見ると、昆虫に対する見方がいい方向に変わると思いますよ!(KAZ)
世界一うつくしい昆虫図鑑
本体3800円(税抜) ISBN:978-4-8002-2229-9
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