同記事では、リニューアルオープンにあたりメディア向けに開催された内覧会へ5歳の息子を連れて参加した際の様子と、施設の魅力を紹介します。
楽しみながら学べる水族館
今回新しく生まれ変わった「うみファーム」は、自然の海を舞台に海を身近に感じたり、海について考えるための「海育」をコンセプトにした水族館。海の生きものの生態観察ができる「オーシャンラボ」と、いけすで魚釣りができる「フィッシャーマンズオアシス」の大きく2つのエリアで構成されています。
まずは、エントランスを抜けた先にある「ガイダンスルーム」で、施設の楽しみ方を解説する動画を視聴します。楽しみ方や注意点などの確認ができたら、いよいよ「海育」体験のスタート!
同施設が掲げる「海育」は、海の環境や生きものを「観る」「知る」「獲る」「食べる」ことを通して、海のすばらしさや海を守る活動について学んでもらいたいというもの。ここでは、ポイントなる4つの体験ごとに、施設の楽しみ方を紹介していきます。
【好奇心・探究心】観る
生きものが暮らす生息空間をより自然に近い形で観察できる「マリンビオトープ」では、八景島近郊の浅瀬の海の生態系を再現! ここでは、実際に浅瀬に入って海水と砂の感触を確かめたり、生きものを観察したり、自然の海を感じることができます。
マリンビオトープの中には、エイやホウボウ、ヒトデなど浅瀬の生きものがたくさん!
「きれいな色の羽みたいなのが生えているよ!」と、ホウボウを初めて見た息子が興奮気味に叫びます。近くにいた飼育員さんがホウボウという魚で、食べるととても美味しいということを教えてくれました。「へ~食べてみたい」と息子。じつは息子はあまり魚を食べるのが得意ではないのですが、泳ぐ姿を目の前で見て興味を持った様子。これぞまさに「生きた食育」だと感じた瞬間でした。
また、取材当日はプランクトンの大量発生により海が赤くなる「赤潮」が発生していました。赤潮は生活排水によりリンや窒素などプランクトンの栄養となる有機物が増殖することが原因で、あまり大量となるとエラにプランクトンがつまったり、海水の酸素が欠乏して大量に魚が死んでしまうこともあります。このようなリアルな海洋問題に触れられるのも、自然の海を利用した同施設ならではの魅力です。