子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。今回は「論理的思考力が身につく!こどもプレゼン教室(前田鎌利著、発行・宝島社)」です。
身近な要望が読むきっかけに
ソフトバンク・孫社長のプレゼン資料を作った経歴を持つ著者の前田鎌利さんが、子ども向けに「プレゼン」のやりかたを教える本です。「プレゼン(プレゼンテーション)」とは相手に自分の思っていることや考えていることを伝える方法や手段のことで、よいプレゼンをするためには論理的思考力が必要になります。本書では「おこづかいを増やしてほしい」や「おもちゃを買ってほしい」「ペットを飼いたい」など、子どもの身近な要望をテーマに、子どもが論理的思考力を学ぶきっかけに最適な内容になっています。
伝えるコツを段階的に学べる
この本ではプレゼンについて学ぶべきことが1時間目から7時間目までの7つの授業でまとめています。1時間目で「自分のやりたいことを整理して目的を決め」、2時間目で「相手の立場にたって考え」、3時間目で「自分の考えを覚えてもらえるようなテクニックを身につける」など、テーマごとにステップアップしていく内容で、それぞれ子どもにもわかりやすい言葉で解説されています。また、チェックリストや「やってみよう」と実際に手を動かす部分もあるので、自分の要望と照らし合わせながら進むことで、プレゼンのコツが自然に身についていきます。
「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント
タイトルにある「論理的思考力」は、物事を筋道立てて考えられる能力のこと。要望に限らず「自分の思っていることを相手に伝えること」は生きていくうえで必要になってきますよね。この本を読んでいくと「プレゼン」をすることは、まさに「論理的思考力を駆使して、相手に自分の思っていることを伝えること」なんだとわかります。
僕が子どもの頃は「プレゼン」のように授業で発表する機会はいくつかありましたが、ここまで落とし込んで考えて作ったことはなかったし、教えてもらえなかったです。なので本書は子ども向けではあるのですが「あっ! これは今の自分でも使える!」と思いながら一気に読んでしまいました。大人になって「プレゼン」をする機会が増えた人にもおすすめの本です。
我が家では欲しいゲームがあると妻に買っていいかをプレゼンするのですが、今度この本のテクニックを使ってみようと思います(笑)。(KAZ)
論理的思考力が身につく!こどもプレゼン教室
本体1200円(税抜) ISBN:978-4-299-00714-8
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