子どもが生まれると、赤ちゃんや幼児に絵本を読み聞かせするようになります。実際にやってみると、子どもが興味がある本を探したり、読み方を変えたりと、工夫すべき点がたくさんでてきます。そうしていくうちに「読み聞かせのコツ」がビジネスでよく使われる方法に似ていることに気がついたんです。
絵本の読み聞かせは「PDCA」だと気づいた
赤ちゃんから幼児期の子どもと遊ぶときの定番のひとつが「絵本の読み聞かせ」ですよね。我が家でも、赤ちゃんと家にいて、一緒にどう遊べばいいかわからずにオロオロしていたとき、妻が「絵本でも読んであげれば?」と言われたのがきっかけで、たくさんの絵本を読み聞かせしました。そうしていく中で「絵本を読み聞かせするのってビジネスでよく使うPDCAじゃない?」って気づいたんです。
PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字をとったもの。今回はパパにもおなじみのこの用語で、絵本の読み聞かせのポイントを紹介していきます。
【Plan(計画)】子どもの好みを知って絵本を選ぶ
絵本の読み聞かせでの「Plan(計画)」は、絵本を選ぶところだと思います。まずは子どもと一緒に図書館に行って、好きな絵本を選ぶところから始めましょう。図書館に一緒に行けば実際に子どもに読みながら選べます。子どもと一緒に選ばなかった場合でも、借りた絵本が気に入らなければ返却すればいいだけ。実際に借りた絵本を読んで気に入ったら本屋で買うのがおすすめです。
というのも、じつは息子が赤ちゃんの頃、本屋で有名な絵本を僕の好みで買って帰ったら、ぜんぜん気に入ってもらえなかった苦い経験があるんですよね…(苦笑)。有名な絵本かどうかよりも、本人が気に入るかが一番大事!
【Do(実行)】毎回違う読み方をして反応を探る
赤ちゃんのときは気に入った絵本なら何回読んでも喜んでくれますし、幼児になると自分から何回も「読んで」と言ってくることがあります。これは「次のページの内容を頭の中で思い出して、それが本当にくるかどうかを確認して楽しんでいる」のだとか。
とはいえ、大人からすると何度も同じ本を読むのは正直飽きてきますよね。そこで毎回違う読み方をしてみましょう。声の大きさや読むスピード、声色を変えると子どものリアクションも変わります。試行錯誤していく中でその絵本のベストの読み方を探していくわけです。
児童館や図書館で読むときは難しいときもありますが、自宅なら思い切って登場人物になりきるのもおすすめです。我が家の息子は「ワニワニの~」シリーズが好きで、そこに出てくるワニをダミ声で演じていたら、子どもはもちろん意外に妻もおもしろがってくれました(笑)。絵本を選ぶ段階で「これならなりきって読める!」というものを選ぶのもアリですね。
また、子どもが「あっ! 〇〇」と指をさしたら手を止めて一緒に確認したり、ページの中に描かれている動物や乗り物などを一緒に探してみましょう。絵本で新しいものを知ったり、名前を言えるものが増えていくのも読み聞かせの成果といえるでしょう。絵本のセリフに合わせて体をくすぐったり、抱きしめたりするのもおすすめですよ!