図鑑を活用したおでかけのコツ
前回もお話しましたが、子どもの好奇心を育むには、図鑑で得た知識をリアルな体験に結びつけるのが効果的です。その方法は、さまざまですが、今回は水族館におでかけしたときの様子を例に、「図鑑(バーチャル)の知識」と「本物(リアル)」を結びつけておでかけするために我が家で実践している工夫を紹介します。
お目当ての魚について調べてみる!
まずは、おでかけ前の「しおり」作りから。我が家では目的をもっておでかけする際に「遠足のしおり」を作ることがあります(その話はまた今度)。今回は「水族館に行きたい!」という子どもたちのリクエストがあったので、図鑑を見ながら水族館で見たい魚をしおりに書くことにしました。
娘が書いたしおり(右側)には、人間が眠るときに目を閉じるのに対し、魚は目を開けたまま眠ることが書かれていました。図鑑から得た知識ですが、「魚は本当に目をあけたまま眠るのかな? 寝ている魚が見たいね」と言っていました。このように事前に目的を持つことができれば、おでかけ先での体験をより充実させることができます。
図鑑やしおりを持参する!
おでかけ当日は、図鑑を車に積んでおきます。水族館に行くなら「魚の図鑑」、動物園に行くときは「動物の図鑑」というように、目的地にあわせて関連する図鑑を持参するようにしています。
目的地につくまでの間は、子どもたちの気持ちも高まっているので、「これすごい!」「あれも見たい!」と、どんどん好奇心が膨らんでいくのがわかります。直前に写真を見ておくことで、実際に水族館を回っているときに「あ!さっき(図鑑で)見たあの魚だ!」と気づくことも増えるので、バーチャル(図鑑)の知識をリアルな体験に繋げやすいと思います。
館内では、オリジナルのしおりを持って回ります(このときは、子どもたちが水族館で見たいと書き出していた魚の写真をプリントしたものをしおりに入れていました)。これで、水槽にいる魚と写真を照らし合わせながら、目当ての魚を探すことができます。
図鑑で見ていた魚を実際に見ると、感動や新たな発見が生まれやすいです。子どもたちは目をキラキラと輝かせながら、「本当に(図鑑に書かれていた通り)角みたいなのがあるよ!」とか、「(想像していたより)全然動かないんだね」など、発見の感動を教えてくれます。これぞ「バーチャル→リアル」体験の醍醐味です!