子どもは小さな「初めて」をたくさん経験して成長していきます。これは、発達がゆっくりな5歳の息子がいるパパが、息子との「初めての体験」から得た感動や小さな成長を見つけていくお話です。今回は「あいうえお順」がテーマです。
ひらがなは全部読めるのに「あいうえお順」がわからない
うちの息子は電車が好きで、ひらがなは「駅名」や「電車の名前」をきっかけに覚えていき、すべてのひらがなが読めるようになりました。同時に駅名で使う漢字も読めるようになり、発達がゆっくりしているなりに「文字を読む」ことにかけてはできているほうだと思っていました。しかし、つい最近行った息子の発達検査で先生に「あいうえお順が全然わかっていないですね」との指摘が…。そりゃ、そういう覚え方じゃなかったですもんね…。
あいうえお順って覚える必要ある?
そこで息子に「あいうえお順」を覚えさせることにしたのですが、あらためて「あいうえお順って覚える必要があるの?」と考えてみました。ちょっとみなさんも日常生活のどこに「あいうえお順」があるか考えてみてください。
じつは「あいうえお順」はモノを並べるときにすごく使われているんです。代表的なのは辞書の文字の並び。「あいうえお順」を知らないと、知らない言葉を調べるのにすごく苦労します。紙の電話帳は現在では使う機会が減りましたが、スマホ内の電話帳機能を使うときも「あいうえお順」が使われていますよね。図書館や本屋さんなどは著者名やタイトルで「あいうえお順」に並んでいます。
当たり前すぎて意識することがなくなっていましたが、「あいうえお順」っていろいろなところで使われているんですね! これは息子にも覚えておいてもらわなくては!
好きなものをきっかけに覚えさせる
発達検査の担当の先生は、息子が電車が好きというのを知っていたので「電車」がモチーフのあいうえおパズルを使っていました。

写真では少しわかりにくいですが、カラーコピーの上に正解のピースがいくつか乗っています。
そこで、先生が使っていたパズルと同じものを我が家でも購入! パズルのピースをはずすと下が無地になっているため、それでは「あいうえお順」を知らない息子には難易度が高すぎる…というわけで、ピースをはずした下地にカラーコピーを貼って探しやすくしています。じつはこれも発達検査の先生がそうしていたのを真似させてもらいました。