クリスマスシーズンが近づいてくると、子どもからサンタクロースやクリスマスにまつわる質問をいろいろされますよね。とはいえ、ママパパも意外に多くは知らないもの。
そこで今回は、知っているようで知らなかったサンタクロースの秘密について、フィンランドに住むサンタクロースに聞いてみました!
本当に手紙を送って聞いた! サンタクロースの秘密11
今回の記事は、「日本・フィンランドサンタクロース協会」宛に送った手紙をフィンランドのサンタクロースまで届けてもらい、質問に答えてもらいました! 本物のサンタさんから届いた返事をそのまま紹介していきます。
それでは早速、みんなが気になるサンタクロースの秘密を大公開!
【秘密1】サンタクロースはいつからいるの? モデルになった人はいる?
「昔々、その昔からサンタはいるんじゃ。モデルはなく、サンタはサンタじゃよ」
「クリスマスはキリストの誕生日」や「サンタクロースにはモデルがいる」といった話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実はキリストが生まれるずっと前からサンタは存在していたのだとか。
ちなみに、北欧の12月24日、25日は冬の寒さが一段と厳しい時期であり、このあたりを境目に、日照時間が少しずつ延びて春に向かっていきます。極寒の季節から春の兆しが感じられることを喜び、大昔からお祭り(フェスティバル)が行われていたそうです。
そして、このお祭りを執り行っていた人がサンタと結びつき、さらにはお祝いの品が現在のクリスマスプレゼントに結びついたとのことです。これが、クリスマスの由来として言い伝えられているそうですよ。
【秘密2】サンタクロースはどこに住んでいるの?
「フィンランドのラップランドに住んでおるぞ」
ラップランドとは北極圏のことで、夏の間には太陽が沈まず、冬の間には太陽が昇らない時期もある地域です。極寒の地にサンタさんは住んでいるようです。
【秘密3】サンタクロースは男の人? 女の人もいるの?
「男の人だけじゃよ」
もしかしたら女性のサンタクロースもいるのでは…と質問してみましたが、サンタクロースは男性だけなのだそう! ちなみに、長いヒゲは「智恵のある年配者」という意味が込められているそうです。
【秘密4】サンタクロースは世界中に何人いるの?
「サンタは世界に1人だけじゃ。そのかわり、たくさんのお手伝い妖精『トント』たちが手伝ってくれるから大丈夫なんじゃよ」
世界中に何人もサンタクロースがいるのかと思っていましたが、なんと世界にサンタは1人だけだそう! ちなみに、妖精「トント」とは、プレゼントの準備やお菓子作り、トナカイのお世話などサンタさんの周りのお世話をする係のこと。サンタさんは、お手伝いをしてくれる仲間と一緒に、世界中の子どもたちにプレゼントを運んでくれているのですね。
【秘密5】サンタクロースの洋服は赤だけ? ほかの色もある?
「赤は華やかで幸せの色。だから赤色の洋服を着るんじゃ」
赤色は暖かさや温もり、温かい心、フィンランド北部に広がるラップランドの紅葉やオーロラなどを象徴していて、サンタクロースだけでなく、トナカイも赤い衣装を身に着けるそうです。
ちなみに、コカ・コーラ社がクリスマスのキャンペーン用に赤い衣装をデザインしたそうですが、デザイナーはフィンランド西部、スウェーデン寄りのエリアに住んでいたアメリカ人とのこと。フィンランドに伝わる「サンタクロース」のイメージの影響を受けてデザインされたと言われているそうです。
【秘密6】サンタクロースにどうやったら会えるの?
「サンタクロース村のサンタのオフィスを訪れた人はみんな会っておるぞ。サンタ村に会いにおいで。待っているよ」
フィンランドのラップランド地方には「サンタクロース村」という村が実在して、お仕事中のサンタクロースに会えるそうです。一度は行ってみたいですね!
【秘密7】夏の間は何をしているの?
「サンタクロース村にあるオフィスで、世界中から訪れる子どもたちに会っておるぞ。そして白夜の夏は夜でも明るいから、お手伝いの妖精『トント』たちと森の散策をしたり、サウナに入って湖で泳いだり、リラックスした時間も楽しむんじゃ」
冬に休みなく働いてくれている分、夏は少しリラックスして過ごしているとのこと。その様子を想像すると楽しいですね。
【秘密8】どうしてトナカイで移動するの?
「トナカイはどんなところにもすごく速く飛んで行けるんじゃ。世界中の子どもたちのところに旅するサンタにとって、一番信頼できる動物なんじゃよ」
頼りになる相棒・トナカイのおかげで、フィンランドから遠く離れた日本の子どもたちにもプレゼントを持ってきてもらえるのですね。
【秘密9】どうやったらサンタクロースになれるの?
「ほかの人が君になれないのと同じように、サンタになることはできないんじゃが、お手伝いの妖精トントにはなれるよ」
サンタクロースは世界中でたった1人。だから、サンタになることはできないのですね。そのかわり、妖精トントになって、サンタさんのお手伝いはできるのかも…!?
【秘密10】いい子にしてないとプレゼントがもらえないって聞いたけど、本当? 何歳までサンタさんは来てくれる?
「いい子じゃないとプレゼントがもらえないのは本当じゃ。それと、サンタにとって、世界中の人々はみんな子どもなんじゃ。だから、いい子であればサンタはずっと来てくれるんじゃよ」
そういうことであれば、ママやパパにもサンタさんはやって来るのかもしれませんね。
【秘密11】本当に欲しいものなら何でもプレゼントしてくれるの?
「心からそう願って、そのプレゼントにふさわしい子になれば、きっと願いは叶うよ」
なるほど、子どもたちの様子をサンタさんはいつも見ているのですね。ママパパは子どもにいろいろ聞かれたら、ぜひ教えてあげてください!
サンタさんに手紙を送れる!
今回の記事のように、サンタさんに手紙を送りたい場合はどうしたらよいのでしょうか?
同協会で代表理事を務める宮田仁美さんにお話を聞いたところ、「同じようにサンタさんへ手紙を送りたい子どもたちのために、全国各地から届いた手紙を取りまとめて、フィンランドのサンタさんまで届けています」ということでした。
「毎年、クリスマスに限らずたくさんの子どもたちから、サンタさん宛に楽しい手紙が届いていますよ。サンタさんに手紙を送りたい人は、下記の宛先までお手紙を送ってみてくださいね」
【宛先】
〒422-8780 静岡南郵便局
一般財団法人 日本・フィンランドサンタクロース協会 「サンタポスト」宛
(英語表記の場合)
DEAR Santa Claus in FINLAND
JAPAN FINLAND SANTA CLAUS ASSOCIATION
Shizuoka Minami Post Office 〒422-8780
「フィンランドのサンタさんと往復書簡ができる『サンタさんからの手紙』(毎年11月末締切)やクリスマスまでの期間をカウントダウンできる『アドベントカレンダー』(毎年11月中旬締切)など、我が子や友人など大切な人たちへ素敵な贈り物ができる方法があります。気になる人は、日本・フィンランドサンタクロース協会の公式サイトをチェックしてみてください」
以上、大人も知らなかったサンタクロースの秘密をお伝えしました。ぜひ、子どもと一緒にサンタさんへの手紙をしたためてみてはいかがですか?
お話を聞いたのは…
宮田仁美さん
一般財団法人「日本・フィンランドサンタクロース協会」代表理事。世界中の子どもたちの夢と希望のシンボルとして存在し続けてきたサンタクロースと、日本の子どもたちとの 「手紙」を通じたやりとりによって、情緒豊かな人間性を養う一助になるとともに、フィンランドと日本の友好と国際親善に寄与していこうという理念のもと、 その普及活動に取り組んでいる。
日本・フィンランドサンタクロース協会
ライター紹介
水谷 映美
1979年生まれ。出版社勤務、受付嬢、社長秘書を経て、現在はwebを中心にライターとして活動中。男・女・女の3児の母。気になることは何でも試してみないと気が済まない典型的B型女子。子育て世代のリアルな声を反映した記事を得意としている。
※2018年12月にいこーよで公開された記事の再掲です。
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