サンタクロースって本当にいるの?と聞かれた時の年齢別おすすめ絵本

サンタクロースを信じる子どものためにパパやママができることって何でしょう?

4歳から6歳までの子どもの約9割がサンタクロースを信じているというデータがあります(いこーよ調べ)。でも、信じながらも、、、いつも「ねえ、パパ(ママ)サンタクロースって本当にいるの?」との質問をしてくるのが子どもです。子どもたちの夢や信じる幸せのために親ができる絵本や幼年童話を使った方法をご紹介します。

子どもの本棚にこっそり、答えになる本を忍ばせておきましょう

今回おすすめするのは、「サンタクロースっているんでしょうか?」という子どもの質問に、絵本を使って答える方法。サンタさんの正体については、これまで沢山の本が答えてきました。こういった絵本や童話の中からよりすぐりの本を、子どもの本棚にそっといれておきましょう。

本棚から本を見つけた子どもは、「パパ(ママ)!この本を読んで!」と持ってきます。そのときに、絵本の内容とともに、パパやママもサンタクロースを信じているよという気持ちで読んであげるといいですね。おすすめの本をご紹介します。

サンタクロースっているんでしょうか?東 逸子 (イラスト), 中村 妙子 (翻訳)偕成社刊/【おすすめの本1】

1987年に、「サンタクロースって、ほんとうにいるんでしょうか?」というサンタさんの正体についての8歳の少女の質問に、ぴたりと答えた、ニューヨーク・サン紙の社説を書籍化したものです。

発売当時、天声人語や、各種テレビでも取り上げられ話題になり、また、今ではロングセラーとして読み継がれています。今も昔も変わらない子どもの疑問に、およそ120年前の新聞記者が、まっすぐに向き合って答える姿が、文章を通じて伝わってきます。
新聞社に届いた手紙がこちら。

きしゃさまあたしは、八つです。
あたしのともだちに「サンタクロースなんていないんだ。」って言っている子がいます。
・・・中略・・・
ですから、おねがいです。おしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?

出典「サンタクロースっているんでしょうか? 」東 逸子 (イラスト), 中村 妙子 (翻訳)偕成社

ニューヨーク・サン紙の記者が、子どもの心にまっすぐに向き合って答えた内容がこちらです。

バージニア、おこたえします。 サンタクロースなんていないんだというあなたのおともだちはまちがっています。
・・・中略・・・
人間が頭で考えられることなんて、おとなのばあいでも、もともとたいそうかぎられているものなんですよ。
・・・中略・・・
この世の中に、愛や、人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです。あなたにもわかっているでしょう。ー世界にみちあふれている愛やまごころこそ、あなたのまいにちの生活を、うつくしく、たのしくしているものなのだということを。
・・・中略・・・
この世界でいちばんたしかなこと、それは、子どもの目にも、おとなの目にも、みえないものなんですから。
・・・中略・・・
サンタクロースがいない、ですって?
とんでもない! うれしいことに、 サンタクロースはちゃんといます。

出典「サンタクロースっているんでしょうか? 」東 逸子 (イラスト), 中村 妙子 (翻訳)偕成社

美しい挿絵と、大きな文字で構成された本なので、「サンタクロースって本当にいるのかしら?」という疑問を子どもが持ち始めた、小学校1年生ぐらいからの子どもにおすすめの本です。

子うさぎましろのお話 佐々木 たづ (著), 三好 碩也 (イラスト) ポプラ社刊【おすすめの本2】

小学生よりも、もう少し小さな子どもにおすすめなのがこちら「子うさぎましろのお話」です。 子ウサギの「ましろ」は、少し欲張りさん。サンタさんからプレゼントをもらっているのに、体に土をぬって色を変え、プレゼントを2回もらおうとするのですが、嘘をついた代償に、、、。

最後に世界中の子どもたちのためのプレゼントがなるクリスマスツリーの絵が登場します。お話とともに、この絵が、「あーこんな木があるから、サンタさんは世界中の子どもにプレゼントを配れるんだな〜」と、子どもが素直に納得してしまう世界観を持った絵本です。

サンタクロースってほんとうにいるの?てるおか いつこ (著), すぎうら はんも (イラスト)福音館書店刊【おすすめの本3】

福音館書店のこどものかがくのともシリーズの中から注目なのがこちら。

サンタクロースはなぜ欲しいプレゼントがわかるの?
どうして夜中にくるの?
パパやママにはこなくて子どもにだけなぜプレゼントがあるの?

といった子どもがよく聞く疑問に、すこしばかり科学的に答えています。小学生になり、理論的な思考ができるようになった子どもたちにおすすめの絵本です。

「どうして(サンタクロースは)ぼくのほしいものがわかるの?」
ー「こどもの ほしがっているものが わかるひとだけが サンタになれるんだよ」
「どうして よなかにくるの?」
ー「おれいを いわれるのが はずかしいからだろ」
「どうして おとうさんや おかあさんには こないの?」
ー「こどものときにたくさんもらったからね」

出典「サンタクロースってほんとうにいるの?」てるおか いつこ (著), すぎうら はんも (イラスト)福音館書店

といった、子どもたちが抱く疑問に答えた絵本です。左ページに子どもの疑問、右ページにパパやママの答えが配置され、読みすすめていくうちに、子どもの中に納得感が少しずつ少しずつみあがっていきます。

まとめ パパやママが自信をもって子どもの疑問に答えてあげること

「サンタクロースって本当にいるの?」という子どもの質問には、サンタクロースを信じたい子どもの気持ちがあります。その答えを、一緒に考えながら、パパやママが寄り添ってくれた経験が、子どもの中に、パパやママへの信頼を育んでいきます。
ニューヨーク・サン紙の記者のように、まっすぐに子どもに向き合って答えてあげるといいかもしれませんね。

※こちらは2014年12月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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出版社、教材編集を経て2013年に「いこーよ」へ。小学生の女の子2人のママ。大学院、モンテッソーリ教育教師、華道、ダイビング資格有。ライフテーマは幼児教育から小学校、中学校、高校、大学、社会人へとどのように学びをつなげていくか。特に幼児教育から中学受験への連携に日々奮闘中。

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