脳は何歳からでも成長する!

未来:ここまで、子どもの脳の成長過程にあわせたアプローチについてお話を伺いましたが、適正年齢を過ぎてしまうと能力を伸ばすことは難しいのでしょうか?
そんなことはありません。脳には『可塑性』という特徴があり、自らを変化・成長させることができます。私たちの脳は、新しい情報に触れることで反応し、何歳からでも成長するのです。
可塑性は歳をとればとるほど小さくなるので、能力を高める効率が年齢によって異なるのは事実です。たとえば新しいスポーツに挑戦する際に、4~5歳の子どもが短時間で上達するのに対し、大人の場合はある程度練習が必要になったりするのはこのためです。とはいえ、大人でも諦めなければほとんどのことは習得できます。上達のスピードは違っても、何歳になっても新しい能力を身につけることは可能です。
ですから適正年齢を過ぎてしまったからといって、何かを諦める必要は全くありません。子どもが興味を持ち、やりたいと思った日から始めればいいのです。脳は新しく何かを始めたその日から、能力の獲得に向けて必ず成長し始めます。
未来:子どもを伸ばすには脳の成長過程にあわせたアプローチが効果的とはいえ、最大の要は子ども自身が楽しみながら物事に取り組むこと。脳はいつでも新しい能力の獲得のために成長するので、子どもがやりたいと思うタイミングで始めるのが最良と言えそうです。そのためにも、日々の生活や声かけを工夫して、子どもの興味関心を広げてあげたいですね。
東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士。脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIは、これまでにのべ約16万人に上る。10万部を突破するベストセラーとなった「賢い子に育てる究極のコツ」の他、多数の著書を執筆。脳科学の知見と自身の子育て経験を活かして「こんなカンタンなことで 子どもの可能性はグングン伸びる!」「16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える こどもの頭がよくなるルールブック」を出版するなど、メディア出演など幅広く活動中。
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