子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。今回は「理系脳がぐんぐん育つ!魔法の科学実験図鑑(市岡元気著、発行・宝島社)」です。(宝島社から献本いただきました)
魔法のような科学現象を現実で再現しよう!
「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」というのは有名なSF作家アーサー・C・クラークの言葉。著者の市岡元気さんは、テレビのバラエティ番組やYouTubeなどで活躍しているサイエンスアーティストです。この本では彼がYouTubeで配信しているさまざまな科学実験の中から、アニメやゲームなどで描かれるファンタジー世界の魔法のような現象を、現実世界で再現するものを集めて紹介しています。
仕組みや原理をわかりやすく解説
本では「水を一瞬で凍らせる魔法を再現」「美しい『紅炎の刀』を科学の力で再現する!」など、水・炎・雷・光・変身・力と6つのタイプに分けて紹介。やり方はもちろん「なぜ金属に電気が流れるのか?」「雲はどうしてできるのか?」など、現象や原理について詳しく紹介しているので、迫力がある実験の様子を見ていくうちに科学についての知識も身に着くようになっています。
「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント
本物の雷を使って光る刀を作ったり、炎の魔法陣を作ったりとテンションが上がる実験が多くて楽しいです。とくに水・炎・雷など6タイプの属性のうち5つで剣や刀を作っていて、「アニメやゲームでおなじみのアレが科学でここまで再現できている!」と感心しきりでした。こういう大がかりな実験は危険が伴うので、やり方は書いてあっても家庭では実践しにくいのが惜しいところ。でも「どうしてできるのか?」を解説しているので、大人目線としては勉強になる要素もしっかりとあるのがいいですね。
また、それぞれの実験に「中学1年生クラス」など、実験の理解度が書いてあるのも親切。全体的には中学生以上向けの実験が多いですが、磁石を使った実験など小学生でもわかるものもありました。YouTubeの動画と合わせてみると、さらに理解しやすそうですね!(KAZ)
理系脳がぐんぐん育つ!魔法の科学実験図鑑
本体1800円(税抜) ISBN:978-4299007339
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