オスとメスでこんなに違う!? 意外&納得の「つがい動物図鑑」

注目の新刊
子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。

子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。今回は「オス・メスくらべるとこんなに違う つがい動物図鑑(著・丸山貴史、絵:しょうのまき、発行・かんき出版)」です。(かんき出版から献本いただきました)

身近な動物のオスとメスの違いを説明できる?

地球上にいる多くの生物には「オス」と「メス」という違い(性別)が存在します。同じ動物でもオスとメスのどちらかが大きかったり、見た目が派手だったりと体の特徴が異なります。その理由は「生きるために有利だから」なのです。

たとえばキリンはオスのほうが大きいのですが、その理由は「オスとメスで食べる木の高さを変えるため」です。このように生き物の「オス」と「メス」を比較することで、動物たちが生きていくための工夫がわかる図鑑です。

オスとメスの特徴がイラストつきでわかりやすく解説

「つがい動物図鑑」では見開きで1種類の動物を紹介しています。オスとメスの特徴がイラストでわかりやすく解説しているほか、文章を読むと「どうしてそうなったのか?」がわかるようになっています。

著者は「わけあって絶滅しました。」や「ざんねんないきもの辞典」などで知られる図鑑制作者・丸山貴史さん。軽妙な語り口と動物への愛が感じられる文体も魅力のひとつです。

「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント

恥ずかしながら僕自身は、この本を読むまでライオンやカブトムシなど、見た目でオスとメスの違いがはっきりしている生き物を知識として知っているのに「どうしてそうなっているの?」と思ったことがあまりありませんでした。

でも、この本を読んでいくとどんな生き物にも進化して生き残るために「オスとメスで違う形になった理由がある」ことがわかりました。例えばオスの見た目が派手になるのは主にメスにアピールするため、メスは卵や子どもを産むためにエネルギーが必要なので地味になっているのが一般的。

ところがメスが多くのオスとつがいになる「一妻多夫」の鳥・タマシギは、メスのほうが体が大きくて見た目が派手。メスがオスに求愛し、なんと子育てをオスに任せます(その理由もきちんとあります)。また、ビアアンコウはメスが全長120cmと大きく、そこに全長1cmのオスがメスにかみついて、一体化することで産卵できるようになります。このように生息している場所や環境に対応していった生き物たちのさまざまな進化の理由がわかるのがおもしろいです。

小学生以上の子どもなら楽しく読めますが、あらかじめ自分で読んでおいて、動物園などで子どもに説明してあげる使い方もいいですね(KAZ)

オス・メスくらべるとこんなに違う つがい動物図鑑 
本体1210円(税込) ISBN: 978-4-7612-7504-4
購入はこちら(Amazon)

SHARE ON
Facebook
Twitter
6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

RELATED ARTICLEあなたにおすすめの記事

  1. 日野学園 SDGs 講演

    小学生が自らSDGsのアイデアを出しまくるカードゲーム!物事には両面があることを学ぶ【日野学園講演レポート】

  2. 手作り味噌作ろう! 子どもと2月の手仕事「自家製米こうじ味噌」のレシピとポイント

  3. 子どもと楽しむ7月の「手仕事」初心者ママパパのための「トウモロコシご飯」のレシピと作り方/「のうカフェ」のキッチン便り(2)

  4. 新じゃがで絶品!子どもと6月の手仕事「芋もち」のレシピとポイント

  5. 子どもと地引網の楽しみ方! 獲って・さばいて・観察! 未来へいこーよ学童イベントレポート(PR)

  6. 子供と夏(6月・7月・8月)の昆虫採集 セミ・ハナムグリ・カブトムシ・ヤゴの寿命や食べ物 飼い方は?

  1. 幼児から大人まで誰でも楽しめる回文作りのコツ! 言葉遊びで想像…

    2023.12.05

  2. 発達障害の人が見ている世界

    子どもは「散らかしている」と思っていない⁉ 片付けられない人の心…

    2023.11.28

  3. 発達障害の人が見ている世界

    好き嫌いが多すぎる=食わず嫌いではない? 発達障害の子を多く診…

    2023.11.24

  4. 発達障害の人が見ている世界

    「寝食を忘れてゲームをばかりする子」を精神科医が「悪いことばか…

    2023.11.24

  5. 発達障害の人が見ている世界

    小学生なのに「順番が待てない」…発達障害の患者を多く見ている精神…

    2023.11.21

  1. 子供と冬(12月・1月・2月)の昆虫採集 カマキリの卵・テントウム…

  2. 子どもと12月の手仕事 子供と作れる! 簡単おせちレシピ2選(伊達…

  3. “本物”のサンタさんが回答! ママパパも驚きの「秘密」大公開

  4. どんぐりを貯金できる「どんぐり銀行」とは? 交換品も紹介!

  5. 子どもと12月の手仕事 コトコト煮よう!「煮豆(黒豆・金時豆)」…

みらいこSNSをフォロー