入試のしくみは、毎年少しずつ変わっています。新しい入試方式を知ったのが、願書を出す直前だったということもあるのではないでしょうか? 新コーナー「中学受験ホットニュース」では、中学受験雑誌「進学レーダー」の編集長を務めた教育アナリストの井上修さんが、教育の最新の動きをお知らせします。中学受験だけでなく、高校や大学の入試まで取り上げる予定です。第1回は、2027年の首都圏の中学入試(いまの小学6年生が受ける入試)のニュースです。受験するかどうか、まだ決めていない家庭にとっても、学校選びの幅を知るヒントになります。各ニュースのあとには、どんな子や家庭に関係しそうかを編集部が添えました。
このニュースを解説してくれるのは…

井上修さん(教育アナリスト)
1967年生まれ。1991年に横浜国立大学を卒業し、同年日能研に入社。中学受験雑誌「進学レーダー」の編集長、入試情報室室長などを経て、2025年5月に日能研を退社。同年6月より茗溪学園の校長補佐を務める。教育アナリストとして、中学受験や中高一貫校の教育、大学入試について調査・発信を続けている。
ホットニュース 2026年10月号
ここでは中学入試、高校入試、大学入試、そして教育全般のニュースについておしらせすることにします。今月は首都圏の中学入試の動きを2つお知らせします。いずれも最近の中学入試を象徴するようなトピックです。
城北、2月1日午後に算数入試新設
首都圏の中学入試には午前中の試験と併願できるように、午後から試験を開始する午後入試が存在します。ただ、午後は負担を減らすために、国語・算数の2科目か算数などの一科目入試も実施されています。そのような状況で、2027年入試から男子校の城北が2月1日午後に算数入試(算数選抜)を実施します。おそらく午前に武蔵など難関校の受験生が併願するでしょう。詳細は以下をご覧ください。
編集部メモ:どんな子・家庭に関係する?
算数が得意な男の子にとっては、算数1教科(60分)で力を見てもらえる入試です。城北は新しい入試を始める理由を「多様な生徒を受け入れるため」と説明しています。2月1日の午前にほかの学校を受けたあと、午後にもう1校挑戦できます。同じ日に2校を受けることになるので、体力や気持ちの切り替えも含めて家族で考えておきたいところです。
白百合学園、国語・算数・外国語の3科目でも受験可能に
近年、中学入試では、英検などで加点する英語資格型の入試が増加していますが、実際に英語を試験に課すケースもあります。白百合学園は2月2日の「一般入試」を国語・算数・理科・社会の4科目で実施していましたが、2027年入試では、それを今回はA方式とし、新たに国語・算数・外国語(英語かフランス語)の3科目で判定するB方式を新設しました。詳細は、以下をご覧ください。
編集部メモ:どんな子・家庭に関係する?
英語やフランス語を習ってきた女の子は、理科・社会の代わりに外国語で受験できるようになります。外国語は150点満点で、国語・算数(各100点)より配点が大きいのが特徴です。定員は一般入試70名のうちの若干名ですが、英語で受けて入学すると帰国生向けの英語クラスで学べる道も開かれています。小学校からフランス語にふれる私立小学校もあり、そうした子にとっては受験の幅が広がります。英語だけでなくフランス語でも受けられるところに、いろいろな学びをしてきた子に来てほしいという学校の思いが見えるようです。
編集部から
今回の2つのニュースに共通するのは、算数や外国語といった得意なことを入試の入口にできる点です。入試の方式が増えるほど、子どもの得意を生かせる学校も増えていきます。わが子の「好き」や「得意」が、どの学校につながっているのか。ニュースをきっかけに、家族で話してみるのもいいかもしれません。中学受験のことで気になることがあれば、下のフォームからお気軽にお送りください。(KAZ)
中学受験のお悩みを募集中!
中学受験を「する」「しない」「まだ迷っている」。どのご家庭からのご相談も歓迎です。塾選びや学校選び、家庭での勉強、習い事との両立など、中学受験にまつわるお悩みに井上修さんがお答えします。ご相談が記事になったときは、ご希望の方に公開のお知らせをお送りします。
この記事を読んでいる人は「中学受験」「子育て人生相談」に関するこんな記事も読んでいます。
・地方・公立育ちで中学受験がわからない…小4の保護者が最初にできることは?【中学受験お悩み相談】
・「中学受験、うちはどうする?」に答える新連載がスタート 教育アナリスト井上修さんがお悩みを募集します
・【子育て人生相談】勉強が得意でない娘、中学受験をさせるべき?
・「所詮、中学受験」と思える家庭の子どもの方が伸びる! 中学受験塾の経営者・矢野耕平さんが語る意味とは【インタビュー第1回】
・【いこーよサイエンス私学フェア2026 レポート】12校の生徒と先生が体験と学びでふれあった1日
・未来へいこーよとは(子どもの「ココロの技能」=非認知能力について)







