マス目フセン“Kaketa!”とは
ふじいなおみさん(以下、ふじい):今回ご紹介したいのは、1枚の付箋に4つのマス目が書かれた「マス目フセン”Kaketa!”(+teacher)」です。この「マス目フセン”Kaketa!”」は、2023年の日本文具大賞のデザイン部門で優秀賞を受賞しているんですよ。
未来:息子が小1になったばかりなんですが、字の練習にとても使いやすそうなアイテムですね。
ふじい:マス目の大きさは小学校1年生のノートと同じぐらいで、22mmマス。右側には5mmのフリガナを書ける欄がついています。
開発のきっかけは先生の声
未来:今までありそうでなかったアイテムのような気がします。
ふじい: 開発者の方は、大学時代に教育関係の活動をされていた方です。大手文具メーカーに就職され、現在は独立して「+teacher(プラスティーチャー)」という文房具などを制作・販売する活動をされています。+teacherでは、教育に携わる人達、たとえば先生や保護者の方、塾の先生などから「こういうものが欲しい」「もっとこうだったらいい」など意見をもらい、商品を企画し、フィードバックをもらいながら、商品開発をされています。

学校現場で働く教員や保護者、教育に関心がある方々と共に プロダクトを開発。現場の声を道標に、商品の企画・開発を行うことで、学びに寄り添った価値を提供している。+teacher HPより引用
未来:開発にあたって何かきっかけがあったのでしょうか?
ふじい:きっかけは先生からの声。「ノートやテストのプリントで間違っている字を直すスペースが少なくて困る」という意見があったそうです。「付箋」であれば上から貼れて簡単に外せるので便利ではというアイデアが上がったそうですよ。

未来:4マスというのも多すぎずちょうどいいなと思いました。
ふじい:同じ字を何度も書くのは大人でも集中力が切れて疲れてしまいますよね。そういった理由から「4マスぐらいがちょうどいい」という意見に至ったそうです。最近は「少ない量で質よく書く」という傾向も増えているそうです。

ふじい:この他にも、四字熟語や送り仮名の練習に最適な、ロングバージョンも発売されています。4マスのものと組み合わせて使うことで、より学習の幅が拡がります。

緑色の理由とは
ふじい:カラーバリエーションは緑、ピンク、黄色、白の4色です。初めは緑色が発売されて、「他の色もあったら嬉しい」というリクエストを受け、最近になって3色が追加されました。兄弟姉妹で色を変えて使ったり、練習するときに1回目、2回目、3回目と色を変えて勉強の進捗度合いが分かるようにするなど、使い方の幅も拡がります。

未来:最初に緑色が発売された理由はあったのでしょうか?
ふじい:視覚が過敏な人など、白い紙だと眩しいと感じることもあるようで、そういった理由から目に優しく疲れにくい緑色が採用されたそうです。あとは、鉛筆や赤ペンの色も見やすいですよね。さまざまな人が使いやすいように配慮された商品だなと思います。
便利な活用例をご紹介!
ふじい:この「マス目フセン“Kaketa!”」はさまざまな使い方ができて、応用が効くのも特徴です。
漢字のやひらがなの練習
・一マスだけ正解を書いておいて、あと3つ書いてみましょうという使い方
・フリガナだけ書いておいて、漢字に直す
・部首の練習

熟語や四字熟語の勉強
・熟語を覚えるのにも便利。一マスだけ空けて問題を出すなどの活用もできる

国語だけでなく他の教科にも
・歴史の人物名や、地理の地名など用語の練習にも
ふじい:私は最近ペン習字を始めたんですが、その練習にもすごく役立っています。小さい子どもから大人まで、幅広い年代で使える便利なアイテムです!
間違いを振り返ることの大切さ
我が家の子どもたち(年中・小1)も楽しそうに使っています。
年中の娘は、最近お友達とお手紙のやりとりをするのに興味が出てきているので、ひらがなの練習をしています。

小1の息子は、苦手なひらがなや漢字の練習に使ったりしています。

お子さんの中学受験を終えたママも、「もっと早く知りたかった!」と言っていました。子どもはもちろん、先生や保護者の方にもとても重宝されるアイテムです。ちょっとだけ字の練習をしたいとき、気になることがあるとき、ノートを取り出すまでもないけれど…というときにもすごく便利。リビングなどの片隅に置いておけるので、ちょっとした隙間時間に親子で使えてすごくいいなと感じています。まさに生活に取り入れる感じ!ちょっとしたクイズを出して遊んだりもしていますよ。

使ってみて思ったことは、このマス目フセンは学びを通してコミュニケーションが生まれるアイテムだということ。先生や保護者が間違いを示してくれたり、アドバイスをくれる。付箋を使った分だけ、その愛情や、がんばって学んだ証が積み重なっていくのではないでしょうか。間違いや失敗は決して悪いことじゃなく、学びのチャンス。たくさん活用して、子どもたちには学ぶことを「楽しい!」と感じてほしいですね。(osa)
お話を伺ったのは…ふじいなおみさん
〈監修者プロフィール〉
文房具のさまざまな特長・長所をより多くの方々に広める(プレゼンをする)「文房具プレゼンター」として活躍。ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」をはじめ、ステイショナー「文具のとびら」、 小学館「HugKum」などのweb連載、動画「イロブンの引き出し開けていこう」など、さまざまなメディアで発信を行っている。万年筆のインクにも造詣が深い。
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