子どもたちにココロのスキルが見えた瞬間
取材をした中で「想像力」や「やりぬく力」など「ココロのスキル」が子どもや参加者に見えた瞬間をまとめて紹介します。
【試行錯誤を楽しむ】どうしたら釣れるかを考える
今回の釣り場では川の透明度が高く、少し目をこらしてみると魚がいるのがわかります。でも、エサを近くに投げ込んでもなかなか食いついてくれません。そうなったときに川面をよく観察して「岩陰にたくさんいる!」となったら、その近くに投げ入れてみたり、竿の投げ方を変えてみたりと、「どうすれば釣れるかな?」というのを子どもが大人と会話して試行錯誤しているのが印象的でした。魚の気持ちを考えている親子もいて、そういう想像から仮説を立てて試してみるサイクルが自然とできているのがよかったです。
今回の体験では、残念ながら一匹も釣れなかったご家族もいたのですが、体験自体をとても楽しんでいたようです。「試行錯誤を楽しむ」ことや「失敗から学ぶ」ことも、ココロのスキルのひとつ。自然の中で大人と子どもが協力してひとつのことに向き合った時間は、とても大きな経験と思い出になったようです。
【空間認識能力】自然の中で全身を使って目的を達成する
今回の舞台は管理された漁場ではなく、ほぼ手つかずの自然の川です。下流に行くチームは石がたくさんあるところを、一歩一歩ルートを探しながら進んでいました。こうした自然物を相手に目だけでなく足や手などの全身をセンサーにして進む体験は「空間認識能力」を育み、物事を多面的にとらえられるようになります。
【やりぬく力】魚を釣るだけでなく調理するところまで自分で行う
「自分自身で竹竿を作り、魚を釣って調理して食べる」ところまでが今回の体験です。生きた魚を締めるところは参加したすべての子どもが体験しました。天ぷらも作り方を大人に教わって子どもが率先してチャレンジ! 普段食卓に出る魚がどのようにして調理されているかを知ることができ、「命をいただく」ことを知るよい機会にもなりました。釣るだけ、調理するだけではなく最後までやり抜いたことで、終了後の参加者はとても満足そうでした。
子どもの心を育てる自然体験を
「いこーよ四季冒険部」では、今回紹介したように自然の中で貴重な体験を大人と子ども一緒に楽しむことができます。「子どもと一緒に普段とは違う体験がしたい」「子どもの心が成長する機会を作りたい」という方は、ぜひ四季冒険部で季節にあわせた体験を探してみてください。毎週募集中の体験が届くLINEアカウントもあります。
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