未来へいこーよの姉妹サイトである「いこーよ」が提供する、木の伐採や野菜、稲の収穫など普段できない四季折々の自然体験を通して、子どもたちの可能性を広げていく「いこーよ四季冒険部」の活動に密着! 実際のイベント内容をレポートするとともに、ココロのスキルが育った瞬間の様子をお伝えしていきます。今回紹介するのは「7歳から山仕事に挑戦 自分たちで木を倒す!秋の間伐体験 in 飯能市」です。
「いこーよ四季冒険部」とは?
子どもたちの自信が育まれたり、心が豊かになるような、普段できない四季折々の「子どもの可能性を広げる」体験を実施している四季冒険部。春はタケノコ掘り、夏はカブトムシ採集や川釣り体験、秋は落ち葉を使った里山遊びなど、季節に合わせた体験が用意されています。
「いこーよ四季冒険部」で体験を探してみる!
【当日の流れ】間伐材をノコギリで切って運び、コースターを作る!
今回の冒険は「山に入って木をノコギリを使って切り倒し、さらに長さ2mに切ったものを運搬してコースターを作る」というもの。埼玉県飯能市で山のお仕事をしている「有限会社ヤマテ木材部」の従業員の方にご協力いただきながら、間伐体験を実施します。
まずは参加する3組の親子に今回の内容をレクチャー。伐採するのは「間伐材」と呼ばれるもので、ある程度伸びてきた木の中で「ほかの木の日当たりがよくなるように」間引く木のことです。
木を狙った方向に倒すには写真の図のように2カ所の切れ込みを入れる「追い口切り」という方法を使います。倒す方向をしっかり決めないと、倒れるときにほかの木や枝にぶつかって双方に傷がついてしまうためです。また、倒れる方向がわかることで、安全に伐採ができます。写真の図で三角形の切れ目が入っている方向に木が倒れる仕組みです。
伐採には、折り畳み式で携帯に便利な片刃のノコギリを使います。まずは刃の出し方やしまい方を学ぶところから。とてもよく切れるノコギリなので刃を指でさわらないように扱いは慎重に行います。
「いこーよ四季冒険部」では「自分の身は自分で守る」こともルールになっていて、刃の出し入れも自分で行います。
刃の出し入れができるようになったら、実際に丸太を切って練習です。ノコギリを両手で持つと力が入りやすく、刃のそばに手を置くことがないのでケガの防止にもなります。「日本のノコギリは引くときに切れる」と教わり、実際に切れていく様子に夢中になって手を動かしていました。
いよいよ山の中に入って、間伐材をノコギリで切ります。山の中は斜面になっていて平地よりも足のふんばりが効かないなか、交代で切っていきます。最後のほうは疲れてきた子どもたちに変わって大人も少し参加!
「追い口切り」ができたら、木を引っ張って倒します。まずは木にロープを通して輪をつくり、反動を利用して輪をなるべく高い位置に移動させます。こうするとより小さな力で木が倒れます。さらに滑車を通して、安全な角度から参加者全員で引っ張ります。
ここでは大人と子どもが一致団結です。徐々に傾いていく木に大人も子どもも大興奮! 木が倒れたときには歓声が上がりました。
倒れた木を持ち運びしやすいように2mずつに切ります。分割した木を運ぶ方法はいくつかあるのですが、今回は麓まで近いこともあり「木を立てて麓の方向に倒す」ことにしました。
運んできた間伐材を厚さ1cmくらいに輪切りにすればコースターが完成! このころになると子どもが木を切る手際もどんどんよくなり、きれいに切断できるようになりました。
年輪の内側に茶色の線のようにあるのは「枝が伸びていた証拠」です。その枝を切る「枝打ち」をしておくと、年輪がキレイになって品質がよくなります。茶色の線が途中で切れているのは「枝打ち」をしたからです。
コースターは時間の許す限り作れるので「家族用にも」と4個以上作る参加者が多かったです。