葛藤しながらも応援しつづけるということ

未来:空璃くんは進学校に通われていて、小学生の頃から塾などにも通われていたとのことですが、これだけ魚に熱中しているとなると学業との両立が気になります。受験のときはどれくらい勉強されていたんでしょうか?
中学受験をしたので、小学校3年生から6年生の受験本番までは塾に通って、みっちり勉強していました。
未来:小学生で受験勉強をするというのは、なかなか大変ですよね。魚のことは探求させてあげたいけど、勉強もしなければならないという状況の中で、ご両親は迷いなどありませんでしたか?
(お父様)結局のところ、受験勉強オンリーという環境にはできなかったですね。中学受験では第一志望に合格することは叶わなかったので、そういう意味では両立できたとは言えないかもしれません。とはいえ、好きなものを止めるのもどうかと思ったので、好きなことを探求する時間をなくして勉強だけをさせようとは思いませんでした。
未来:だから小学生時代にも作品を作ったり、海にでかけたり、ご両親との思い出が沢山あるんですね。現在通われている学校もとてもレベルの高い学校なので、第一志望でなかったというのは驚きです!
(お父様)第一志望の学校には「釣り部」があったので、部活動で好きなことができそうだということで希望していたんです。現在通っている学校には、海や魚に関する部活はなかったのですが、理科学研究部に入部しました。前例はなかったですが自主性を重んじる学校ということもあり、「魚の研究がしたいならやっちゃえばいいじゃん!」とアドバイスしましたね。今はその部活で自分の好きなことができているようなので良かったと思います。
未来:「釣り部」がある第一志望には行けなかったけど、目的だった魚の研究ができる環境をご自身で作り上げられたんですね。素晴らしいです!

昨年の文化祭には、サメの解剖を公開したんです。当日は立ち見が出るほどの大盛況で、新聞にも取り上げられたほどでした。最初に理科学研究部で魚の研究をしたいと言ったときは怪訝な顔をしていた顧問の先生もこれをきっかけに認めてくれるようになりましたね(笑)。
(お父様)この学校では理科研の仲間に恵まれたと思います。部活では自分の興味のあるものをそれぞれ研究しているようですが、お互いを認め合っていて、空璃のことを理解してくれる仲間ができたといのが良かったなと感じています。
100人の友だちはいらないけれど、自分のことを理解してくれる数少ない友人に出会えたのはうれしいです。
未来:「好き」を追求することで、自身で環境まで変えることができたんですね。現在高校2年生ということで、受験勉強などが忙しくなる時期では?
今は勉強漬けの日々です。塾の役割まで担っているような学校なので、毎日夜の10時まで授業があります。
未来:朝から夜遅くまで…それはたしかに勉強漬けですね。進学の目標などは決まっているんですか?
やっぱり魚の研究がしたいので、海洋関係のことが学べる大学に行きたいと思っています。大学で思いっきり好きなことに没頭するために、今は受験勉強を頑張っています。
(お母様)今は本当に勉強漬けの日々なので、色々なことを犠牲にして毎日大変そうにしている姿を見ていると、そこまでして勉強させるべきなのか…など、正直迷うときもあります。母親として何が正しいのか葛藤することも多いのですが、将来できるだけ多くの選択肢から進む道を選べることが、空璃にとっての幸せに繋がると信じて今は応援しています。
未来:幼少期から現在に至るまで一環して、とにかく空璃くんのことを想い、尊重して、応援し続ける深い愛情を感じます。この深い愛は、口にしなくても空璃くん自身にきっと伝わっていると思いますが、普段こうして想いを伝えたりする機会はありますか?
(お父様)6年生の修学旅行のときに、学校で親から子どもたちへサプライズの手紙を用意するという企画があったんです。そのときにせっかくだからということで、生まれてからこれまでの人生を振り返る写真とメッセージを添えた単語帳(2冊分)を作りました。

修学旅行時のサプライズでご両親が空璃さんに送られた単語帳
未来:これはすごいですね!ご両親の愛情がぎっしり詰まった単語帳で、見ているだけで涙が出そうです。これを見たときはどんな気持ちでしたか?
驚きましたね。最初に単語帳が出てきたときは、「こんな所(修学旅行)に来てまで勉強しろってこと!?」とビックリしましたけど(笑)、忙しいなか時間をかけて作ってくれたんだなと思うとすごく嬉しかったです。
未来:こうして親子のコミュニケーションを大切にしながら、どんなときも全力で応援してくれるご両親だからこそ、ブレずに好きなことに邁進できる現在の空璃さんがいるのだと感じます。最後にこれからしたいことや、将来の夢を教えてください。
今、これまで活動する中で出会った全国各地の漁師さんから捨てられる魚などを送ってもらっていて、それを標本にしたりしてるんです。

ホルマリン標本のコレクションを見せてくれる空璃くん
SNSなどを使ってその発信もしているのですが、これからもっと発信力を伸ばしてたくさんの人に「捨てられている魚」について知ってもらいたいです。現在捨てられてしまっている魚は、食べるとおいしかったり、有効活用できる可能性がたくさんあります。魚のためにも、海のためにも、そのことを多くの人に知ってもらいたいですね。

自宅の一角に専用の研究小屋「ソラボ(SOLABO)」を建てる空璃くん

「ソラボ(SOLABO)」の中を紹介してくれる空璃くん
魚の研究を続けて、新種に名前を付けることもできたらうれしいですかね。あと、いつか本も書いてみたいです!
未来:きっと実現しそうな夢ばかりで、今後の活躍が益々楽しみです! 頑張ってください!
お邪魔させて頂いたご自宅は、何もかもが規格外! まるで水族館のように水槽が並んだリビングはもちろん、空璃くんの研究スペースとしてお父様が自ら建てたられた小屋など、その本格的な環境に圧倒されました。インタビューでは、とにかく空璃くんの「好き」「やりたい」という気持ちを大切に、最大限の環境を用意して子育てされてきたことがよくわかりました。その深い愛情は、丁寧に保存されていた幼稚園生の頃からの作品を思い出と共に一つずつお話してくださる姿からも感じ取ることができました。
Facebook/饗場空璃 Sorari Aiba
Twitter/@Sorari90458326
instagram/@sorari_aiba_0628
YouTubeチャンネル/SORARIUM
<出演情報>
・2020年2月27日(土) 19:10~
サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物2021」深海トーク
※イベント紹介コラム
(公式YouTubeチャンネルでもライブ配信予定)
・2020年2月27日(土)日テレ19:00~
「みんなの動物園」ダンゴウオの調査
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