今回は、2021年2月14日からNHKで放送がスタートする大河ドラマ「青天を衝け」で、主人公・渋沢栄一の少年時代を演じる子役の小林優仁くんにインタビュー! ドラマの撮影秘話から小学生らしさが垣間見えるプライベートな一面まで、赤裸々に語ってくれました。 また、優仁くんをサポートするご両親にも、子どもの可能性を広げる「子育て」についてお話を伺いました。

撮影・根津理恵子
初のTV出演にして大河ドラマ主人公に!
未来:今回初めてのTVドラマ出演にして、大河ドラマで主人公の少年時代を演じるという大役でしたが、オーディションに合格したときはどんな気持ちでしたか?
一昨年の秋に映画のオーディションを受けて、最後の二人まで残ったのに落ちてしまったのがとても悔しくて…今回のオーディションは「次は絶対にやってやるぞ」という気持ちで受けていたので、決まったときはとてもうれしかったです!
未来:ドラマの撮影現場で思い出深いエピソードはありますか?
獅子舞で踊るシーンです。コロナ禍でリモート稽古を開始し、半年弱の時間をかけてつくりあげました。小林薫さん、和久井映見さん、平泉成さんはじめ、俳優のみなさんやスタッフさんと作りあげた一体感を画面越しに感じて欲しいです!
自分が思う通りにやるのが正しい、僕は栄一だから
未来:演技をしていて「楽しい!」と感じるのは、どんなこと?
ニュアンスを探していく作業が楽しいです。あとは、小林優仁から「渋沢栄一」に変わる瞬間!
未来:栄一に変わる瞬間というのは、演技が始まる瞬間? どういう風に切り替えているのかな?
メイクをして現場に入った瞬間に栄一になります。
未来:かっこいい~! プロの役者魂を感じますね。ニュアンスを探すというのは?
監督さんや俳優さんたちと、このシーンはどんな情景なのか、どんな風に演じるのがいいかを話し合って決めていく作業です。みんなでお芝居を作り上げていくのが楽しい!
未来:その中で、このとき「栄一はどんな気持ちだったんだろう」とか「なぜこんな行動をとったんだろう」とか、想像するのが難しいことはなかったですか?
あまりなかったです。今回僕が選ばれたのは、小林優仁が栄一だから。「ここで栄一はこう言わないと思う」とか、思ったことはどんどん監督さんにも伝えていました。
未来:たくさんの大人に囲まれた現場の中で、そんな風にどんどん意見が出せるのはすごいですね!
大森さんの台本に書かれた栄一の言葉から、生き生きとした栄一を感じたんです。だから、自分(栄一)が思った通りにやることが絶対に正しいと考えました。黒崎監督にも「ここは栄一ならどうする?」など、よく聞かれていました。