かけ合うだけで夢中に! 落ち葉で始める自然遊び

落ち葉遊びをきっかけに、外遊びをはじめてみませんか? かしこまらなくても、集めて山にしたものを踏みしめたり、落ち葉をかけ合ったりするだけで夢中になれます!

そこで、身近な落ち葉で遊ぶ方法を、NPOあそびっこネットワークで、プレイワーカーとして活動している上田真利那さんにお話を伺いました。

幅広い年齢で楽しめる落ち葉のかけ合い

「誰でも楽しめるのは、落ち葉をお互いにかけ合うこと幼児から小学生くらいまで大はしゃぎで遊びます。特に、落ちたばかりの葉は柔らかくふわふわで気持ちいいんですよ。公園や神社の境内などによくあるエノキなど柔らかめの葉を選べば、襟首に入ったりしても痛くないのでオススメです」

エノキの葉

葉の柔らかさに着目するなんて、目からウロコ!さっそく公園で、1歳になったばかりの息子にやわらかなイチョウの葉を持たせると、風に吹かれてゆらゆら揺れるだけでキャッキャと喜んでいました。

音や触った感じにドキドキ。色の違いも発見!

「大人が小さな山のようにしてあげるだけでも、中に入ったり出たり、足で踏みしめてガシャクシャ音を出したりと、しばらく喜んで遊んでいます。コナラ、カシなどドングリの木や、ケヤキの葉は握りしめるとくしゅくしゅ音が鳴るので、赤ちゃんなどに持たせてあげるといいですね」

音だけでなく、手で触る感触も子どもにとっては新鮮なんだそう。踏みしめたり、握ったり……、「落ち葉遊び」なんて肩肘張らなくても楽しめるんですね。大人の私も、落ち葉の山があるとついつい踏みしめてみたくなったりして。子ども心に戻るのも、一緒に楽しむ秘訣かもしれません。

「3歳前後なら、モミジの赤、トウカエデの黄色、と色ごとに集めれば夢中になりますよ。水に浮かべるのも楽しいです」

色とりどりの葉を家に持ち帰り、おままごとの料理に見立てた遊びなどもできそう。キレイに洗ってお風呂に浮かべても風情がありますね!

トウカエデの葉

大きな葉は王冠やお面に変身!

プラタナスの葉

公園で取材している最中、上田さんはプラタナスの葉を集めて王冠を作っていました。できあがった王冠をプレーパーク(※)で遊んでいた男の子に付けてもらったところ、ポーズを取ったり、外して眺めたり興味深そうにしていました。

「カレンダーなどのいらない紙を細長く折って円状にし、両面テープを貼っておけば、葉っぱを付けて王冠も簡単にできます。」

「子どもの顔と同じくらい大きな葉もありますから、穴を開けてお面にしても。もっと小さい子どもなら、葉っぱを使って『いないいないばあ』をするだけでもいいんです。年齢や成長などによる適性もあるので、ひとつの遊びがウケなかったからといって『好きじゃないんだ』と決めつけないでほしいですね。いろんな遊びを試してみれば、きっと楽しめるものがあると思いますよ」

落ち葉遊びで、親子で自然遊びを楽しむ!

音や大きさ、色、硬さ……ひとことで落ち葉といっても、さまざまな種類があって、いろいろな遊び方があるんですね。もし「外遊びは苦手」と思っていても、「落ち葉」という手助けを借りれば、親子で一緒に自然遊びが楽しめそうです。

自分の子どもを見ていても感じますが、公園へ行くたびに、楽しみ方の幅を広げているようです。大人が落ち葉を集めたり、色分けを楽しんでいると、真似して遊び始めることも。一緒に落ち葉遊びを楽しみながら、子どもが夢中になるポイントが徐々にわかっていくのではないかと思います。次はどんな遊びが生まれるのか、ワクワクしながら見守りたいですね。

※プレーパークとは
子どもが「自分のやりたいことを思いっきりできる」外あそびの場。公園の自然はもちろん、ロープやのこぎりなどの道具も自由に使えますし、許可を得ているので、たき火や木登りなどもできます。「プレーパーク」は全国に約300か所以上ありますが、今回の取材は、NPO法人あそびっこネットワークが開催する、未就学児向けのちびっこプレーパーク(東京・光が丘公園)で、子ども達の様子を見せてもらいながら行いました。

お話を聞いたのは…
上田 真利那さん
NPO法人あそびっこネットワークの常勤プレイワーカー。幼少期より自然に慣れ親しむ活動を行う和泉多摩川ナチュラリストクラブに入り、東京育ちながら異年齢の子どもや自然とともに過ごす経験をもつ。2013年より光が丘ひろっぱプレーパークをはじめとした外遊び場のプレイワーカーとして、子どもたちが豊かに遊べる環境づくりを行う。

ライター紹介
栃尾 江美
1975年生まれ。コンピュータ会社勤務から、2005年にライターへ。アバンギャルド/WOOTS所属。雑誌や書籍、Web、広告など、ライトな読み物から堅めの記事までこなします。やんちゃな2人の男児がいる4人家族。子どもには、自分が大切にしているものを伝えたいと日々模索中。自然や生き物、本物の音楽や芸術に触れながら育ってくれるといいな。

※こちらは2014年12月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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