動画に没頭する息子にイライラ…怒鳴らずに切り替えを促す方法とは?【子育て人生相談】

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今回は、小学2年生の息子さんを持つママからのご相談です。息子さんはタブレットで動画を見始めると夢中になり、普通に声をかけても反応せず、なかなか切り替えができないことに悩んでいるとのこと。メディアとの付き合い方や効果的な対処法などについて、専門家にアドバイスをいただきました。

このお悩みにアドバイスをくれたのは…

青木康太朗(あおきこうたろう) 独立行政法人国立青少年教育振興機構 理事長
〈監修者プロフィール〉
大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科修了。国立青少年教育振興機構研究員、北翔大学生涯スポーツ学部准教授、國學院大學人間開発学部子ども支援学科 教授を経て現職。専門は青少年教育、野外教育で、自然体験活動の教育効果や安全管理の研究、指導者の養成、体験活動の普及啓発に取り組んでいる。文部科学省生涯学習調査官、こども家庭庁「子ども家庭審議会基本政策部会」臨時委員等を務める。

<相談内容>

小学2年生の息子が、タブレットの動画に夢中になり、うまく切り替えができません。「あと5分で終わりだよ」と声をかけても、時間になっても止められず、「宿題の時間だよ」と言っても「もうちょっと」とくり返してしまいます。普通に声をかけるだけでは効果がなく、最終的に怒鳴らないとやめません。どうすればうまく切り替えられるようになるでしょうか。

子どもと一緒にルールを考える

タブレットやゲームの問題について、まずルール設定がどうなっているのかが気になるところです。小学2年生ぐらいではまだ、自分で時間をコントロールすることが難しい年齢なので、使用時間の制限や使っていい時間帯を決めることが大切になります。

例えば「1日1時間」や「何時から何時までの間」といった時間帯の設定を、子どもと一緒に考えていけるといいと思います。

ここで大切なのは、保護者からの一方的な押しつけではなく、子どもと一緒に使い方を考えていくということです。例えば、子どもが「1時間は短い、2時間がいい」と言ってきたときは、話し合って1時間半にするなど、折り合いをつけることも大事です。

そして、なぜ時間制限が必要なのかを子どもに説明することが重要です。例えば「動画を見たりゲームをしたりする時間が長くなると、他にやることができなくなってしまう。だから、時間を制限しないといけない」というように、きちんと理由を伝えながら一緒にルールを考えていくのです。

端末の管理の方法

スクリーンタイムの設定も効果的です。今は、使用時間を自動的に制限できる機能が充実しているので、あらかじめ設定をしておくとよいです。

そして、端末の管理については、保護者が行うことをおすすめします。子どもが主体的に管理をしていくことももちろん大事ですが、小学2年生くらいの年齢だと、自分で管理するのはまだ難しいことが多いです。自分で時間やルールを守って使える子はそのままでもいいと思いますが、難しい場合は「保護者が端末を渡して、使い終わったら返してもらう」というやり方も一つの方法です。

できる時間を視覚化してスケジュールを立てる

使う時間帯についても工夫できることがあります。夜遅い時間の使用は避け、例えば「朝6時から7時までの間」など、朝の時間帯を活用してもいいと思います。

1日のタイムスケジュールを時計のような図に書いて、「この時間は空いているね」と視覚化して相談すると、子どもにもわかりやすくなります。習い事や塾などの予定も含めて、1週間分の予定を立ててみるのもいいですね。

けっして、ゲームや動画を見ることが悪いというわけではありません、子どもも学校や習い事をがんばった後、家で何も考えずにリラックスする時間は必要です。動画やゲームに没頭する時間が、ストレス発散になることもあります。

でも、そればかりでは時間はどんどん過ぎてしまうし、やることはやらないといけない。メリハリをつける工夫が大事なのです。

休みの日と平日では、生活スタイルも違ってくると思うので、ルール作りをする中で、休みの日は使用時間を増やすというような柔軟さがあってもいいと思います。

怒鳴ることについては?

何度言ってもルールを守れない場合などは、「いい加減にしなさい!」など、ときに感情的に怒ってしまうことがあってもいいと、私は思います。育児書では「怒らないで」とよく言われますが、親の気持ちを伝えることも大切だと思っているからです。

今、社会では厳しい指導がハラスメントと捉えられがちなので、本当の意味で子どもと厳しく接することができるのは、家庭の中だけなのかもしれません。だからこそ、子どもと向き合い、言うべきことをきちんと言うのは、親の大切な役割ではないかと感じています。

もちろん子どもが萎縮しすぎるのは良くないです。言い過ぎたり、理不尽なことを言ってしまったときには素直に「ごめんね」と言えるかどうかが大切だと思います。

保護者が見本となる

また、ひとつ言えるのは、子どもは親の姿を見ているということです。親がYouTubeやゲームをずっとやっているのに、子どもに「やめなさい」というのは理不尽なことです。

とくに小学2年生ぐらいだと、まだ親の影響を受けやすい年ごろです。子どもに求める生活スケジュールやスクリーンタイムがあるのなら、まずは親が見本となって実践していくことが大事かもしれません。

子どものメディアとの付き合い方においては、お互いが納得感を持ちながらやっていくことが重要です。子どもと保護者が一緒にルールを考えて、納得したうえで一緒に実践し、根気よく毎日声をかけていく。そうしていく中でだんだん自分でコントロールできるようになってくると、声をかける回数や「怒鳴るまでやめない」という状況も減ってくるはずです。

お話を伺って

子どものスクリーンタイムの問題について、悩んでいるご家庭は多いと思います。我が家でも、怒るまで子どもが動画を見続けるということはしょっちゅうです。動画やゲームは、大人の私も大好きで、ストレス発散にもなるし楽しいひとときでもあります。でも、まずはその使い方を親が見本となって子どもに見せていくことが大事だと、あらためて思いました。親子で楽しく、そして有意義にメディアと付き合っていけるように、子どもと一緒に納得できるルール作りをしていきたいものです。

お話を伺ったのは…青木康太朗(あおきこうたろう) 独立行政法人国立青少年教育振興機構 理事長
大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科修了。国立青少年教育振興機構研究員、北翔大学生涯スポーツ学部准教授、國學院大學人間開発学部子ども支援学科 教授を経て現職。専門は青少年教育、野外教育で、自然体験活動の教育効果や安全管理の研究、指導者の養成、体験活動の普及啓発に取り組んでいる。文部科学省生涯学習調査官、こども家庭庁「子ども家庭審議会基本政策部会」臨時委員等を務める。

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2人の子育てに奮闘中。レコード会社、タイ古式マッサージセラピスト、PR代理店勤務と様々な業種を経験する。子どもとのおでかけや旅行を楽しみに日々過ごしている。子どもから「ママの特技は怒ること」と言われ、反省することも多々…。

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