子供が「お手伝い」するのに「お片付け」しない理由 対策も紹介

子どもがママやパパの真似をして、洗濯物たたみやお皿の片づけなど家のお手伝いをしたがることはよくありますよね。それなのに、散らかしたおもちゃを片付けてと頼んでも、なぜかやりたがらない…。そんな経験ありませんか?

どうして「お手伝い」はしたがるのに「お片づけ」が苦手な子どもが多いのでしょうか? 「親・子の片づけ教育研究所」代表の澁川真希さんに、その理由と進んで片付けができるようになる方法を聞きました。

「お片付け」は子どもにとっては曖昧!

お手伝いはしたがるのに、なぜお片付けは嫌がるのでしょうか?

「理由の一つに、お片付けでやるべき範囲が広いことがいえます。お皿を運ぶ、洗濯物をたたむといったひとつの行為で完結するお手伝いと違って、『片付けて』という曖昧なお願いでは具体的に何をすればいいのかわからないのです」

「大人からすると元の場所に戻すだけでも、実は置き場があちこちに分散されていて、子どもが把握できていなかったり、子どもにとっては難しい収納方法になっていることもありがちです」

では、どうすれば子どもが片付けるようになるのでしょうか。

「『片付けて』と言う前に、子どもが片付けたくなる仕組みづくりが大切です。幼稚園や保育園で子どもたちがお片づけできるのは、子ども目線で手が届く位置に何を入ればいいのかをちゃんと教えてもらっているから。明確かつ簡単であれば、嫌がらずに進んで取り組んでくれるようになりますよ」

具体的なお願いと子どもが片付けたくなる仕組みづくり。この2点がお片付けのやる気を引き出すのですね。

子どもが進んでお片付けに取り組む方法は?

子どもが進んでお片付けに取り組むようになる効果的な方法は、大きくわけて5つほどあるとのこと。それぞれのポイントを教えてもらいました。

(1)目の届く範囲に収納場所を設置する

「遊んでいる部屋から別の部屋までおもちゃを片付けに行くのは面倒ですよね。子どもが小さいうちはリビングの近くなど、目の届く範囲におもちゃや本の収納場所を作るのがおすすめです」

(2)子ども目線で使いやすい収納法を取り入れる

「子どものレベルにあわせて使いやすい収納法を取り入れましょう。たとえば、引き出しの開け閉めは難しくても、蓋のないカゴに入れるだけならできる場合もあります。ハンガーに上着をかけるのが難しければ、フックにそのままひっかけるだけにするなど、臨機応変に考えましょう」

(3)収納場所を決めてラベリングする

「子どもと相談しながらおもちゃの収納場所を決めていきましょう。場所を決めたらラベルをつけてわかりやすく分類します。文字が読めなければ、イラストでもいいですよ」

(4)片付けに楽しい遊びを取り入れる

片づけは嫌なものというマイナスなイメージを持たせないことがポイントです。『ママとどっちが早く片づけできるか競争しよう!』『本棚の本を背の高さ順に並べてみよう!』など、遊びの要素を取り入れながら楽しくお片付けするのも効果的です」

(5)片付け後には褒めて達成感を共有する

「また、片付け終わったら『きれいになったね』『気持ちがいいね』と達成感を共感してあげてください。散らかっている状態ばかりを指摘されると子どもも面白くありません。お片付けできたときにはちゃんと認めてあげるのも大切です」

お片づけから学べることは?

毎日のことなので、ついつい「どうしてお片づけができないの?」と、子どもを責めるような言い方をしがちですが、まずは片づけにくい環境になっていないかを考えてみてほしいと澁川さんは言います。

「大人にとっては簡単な片づけでも、子ども目線になってみると意外と難しいことがよくあるので、そこに気づいてあげられるといいですね。片づけは単なる後始末ではなく、子どもの生きる力を育む有効な手段でもあるんです」

収納を工夫することで想像力が養われたり、元の場所に戻すことで習慣力もついてきます。また、片づけをすることで、自分にとって必要なもの、必要でないものがわかるようにもなります。片づけを通して多くのことを学ぶことができるはずなので、楽しみながら取り組んでみてくださいね

親子で楽しくコミュニケーションをとりながら、自分ひとりでもお片づけができるようにしていきたいですね。

ライター紹介
宇都宮 薫
編集プロダクション勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、単行本(ビジネス書・実用書)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは、出産、育児、健康、おでかけ、芸能、グルメなど。まち歩きとバイクが好き。

※こちらは2018年1月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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