12歳で社長! 母が子育てのゴールを感じた「親子起業」とは?

みらいのたまご
幼少期に見つけた「好き!」を追求して、ずば抜けた才能を開花させた若者にインタビューする人気企画「みらいのたまご」。その卓越した能力で天才・奇才とも呼ばれる人たちが、どのような幼少期を過ごしてその芽を伸ばしているのか秘密を探ります。

初めてだらけのチャレンジ

未来:カードゲームに付いていた帯を見て、実際に起業しようと決心してからはどのようなことをしたのでしょうか?

まずは、親に起業したいということを伝えました。相談というより発信に近いイメージでしたが、母からは「いいんじゃないの~?」と軽いノリの返事で…(笑)。「学校の先生にも相談してみたら?」と言われたので、翌日担任の先生にも相談しました。そしたら「事業計画書を書いて、メールで提出してください」と言われたんです。そこで初めて「事業計画書」という言葉を聞いて、ただ社長になりたいという気持ちから「自分はなにがしたいんだろう?」と考えるようになりました。

未来:生徒から起業したいと相談されて、事業計画書を書いてきてと言える先生も珍しいというか…すごい気がしますね。

理科の先生だったんですけど、その世界だけに収まっていてはダメだと経営勉強会などにも参加されていた方だったのもあると思います。もし担任が違う先生だったら「なに言ってるの…?」とあしらわれて終わっていたかもしれないと思うと、本当にラッキーだったと思います。僕が起業できたのは、このとき担任の先生が僕の話を真剣に聞いてくれ、具体的な行動を示してくれたおかげだと思っています

未来:人生を左右するような人の縁や出会いってありますよね! 素敵です。それで初めて事業計画書を作ることになったわけですが、当然書き方も何もわからないわけですよね?

はい、家に帰ってまずは事業計画書とは何なのか調べました(笑)。色々と調べながら手探りでしたが、資金調達の方法や今後の予定などを考え、学校から反対されないように「宿題や課題をきちんと提出する」「赤点を取らない」など、学校との約束事も入れました。
事業計画書 中学生社長担任の先生にこれを提出すると、先生が学年主任や他の先生方にも説明してくださったんですが、校長先生には自分でアポを取ってプレゼンするように言われました。校長先生のアポの取り方がわからないのでとりあえず校長室に行ってみたらその場ですぐに話を聞いてもらえたんですが、最後に「次からはアポを取ってきてね」と言われた思い出があります。僕としては「アポを取りに校長室に行ったのに…」と思いましたが(笑)。このとき校長室でプレゼンした経験は、僕にとってとても大きなものでした。すごく緊張したけど、勇気を出して進んだ最初の一歩だったと思います

未来:無事に学校からの許可もおりて、ようやく起業できる状態が整ったんですね! そこからは何をしたんでしょう?

まずは資金集めです。親からお金は一切出さないとはっきり言われていました。完全に資金ゼロからのスタートなので、まずは会社を立ち上げるための資金が必要でした。そこで調べていたときに「クラウドファンディング」という言葉を知り、挑戦してみようと思ったんです。

未来:それでチャレンジしたのが、小中高生向けの職業探求ウェブメディアの立ち上げ資金調達のためのクラウドファンディングだったんですね。なぜこのメディアをやろうと思ったんですか?

小さな頃から働きたいと思いながらも「大人になってから」という固定観念で何もしていなかった僕が、ゲームの帯を見て「子どもでも起業できる」と知って一瞬で世界が広がりました。その経験から、さまざまな職業や働き方の情報を発信することで、小中高生にあらゆる可能性を示唆することができればと考えたんです

加藤路瑛 未来:なるほど、そうして立ち上げられたのが「TANQ-JOB」なんですね。ビジネスとしては初めての挑戦ですよね、実際にやってみてどうでしたか?

最初は広告収入で収益をあげようと考えていましたが、そんなに簡単なことではありませんでしたね。ただ、学んだことは多かったのでとても良い経験だったと思います。

未来:メディア運営という形で初めてビジネスに挑戦されて、一番の学びはどんなことでしたか?

経営者などさまざまな方にお会いしてインタビューさせて頂き、たくさんの考え方や価値観に触れることで僕自身もすごく勉強になりました。また、いろんな方と出会うことで縁が繋がっていくのも実感しましたね。あとは、なにか挑戦したいと思ったらすぐ動くことが大切だと思いました。

未来:これらのインタビューを含めてさまざまな大人と話す機会も多く、その中でたくさんの学びがあったとのことですが、印象的だった話を一つ挙げるとしたら?

ある経営者の方に「大人が言うことの反対をやってみたら?」と言われたのは印象的でした。当時は自分の考えを大人に話しても厳しい意見ばかりが返ってきてへこたれることも多かったので…(笑)。ビジネスという未知の世界で自分に自信が持てなかったこともあり、大人の意見に左右されることが多い時期でした。大人だからと言って全て正しいわけじゃない、自分が思うようにやってみていいんだと励まされました。

未来:「大人が言うことの反対をやる」というアドバイスをもらって実際にさまざまなチャレンジをされた今、このアドバイスをどう受け止めていますか?

僕がなにか相談したり、応援してくださる方はほとんど大人で、日々いろんな意見やアドバイスをもらいます。反対意見でも実際に正しいと思うこともあるし、なんでもかんでも反対をやればいいという訳ではないと思ってます。どんな意見でも自分自身がそれをどう受け止めて、どう選択するのかが大切なんだと思っています

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2013年に長女、2015年に長男を出産し、育児に奮闘する日々。家の中にいるのは苦手で、新しい場所やモノが大好きな「THEミーハー」体質。子どもたちにもさまざまな経験をさせるべく、家族のおでかけや遊びの計画をたてるのが日課。趣味は読書、ドライブ、DIY、ヨガ、お酒、シートマスク検証、写真撮影。

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