発達障害の息子を見守って気づいた「手をつなぐ」ことの成長

育児はじめて物語
子どもは小さな「初めて」をたくさん経験して成長していきます。「育児はじめて物語」は、発達がゆっくりな息子がいるパパが、息子との「初めての体験」から得た感動や小さな成長を見つけていくお話です。

行きたい気持ちと止めたい気持ち

かと思えば4歳あたりから、大好きなショッピングモールに行くと、つないでいた手を振りほどいて走り出すようになりました。息子は走るのも速くなっていて、こちらを振り返らずに行ってしまうので、止めるほうも必死です。

走り出す息子

お台場のヴィーナスフォートにて。前方が開けている場所があると走り出したくなっちゃうようです。

「これも好奇心や探求心が出てきた証拠!」と心の中で叫びながら走って追いつきました。立派な成長! でも息子くん、まだ父のそばから離れるのは早すぎるよ…。

息子を止めたあとは、その日の目的によって対処法が違います。息子を遊ばせる目的なら彼の気持ちを優先させて、行きたいところに行かせつつも、なるべく走らないようにさせます。とくに「手を離して歩いてもいいけど、エレベーターやエスカレーターに乗りたいときは、1人じゃ危ないから必ず手をつないでね」と約束します。こうして交わした一時的な約束が多少守れるようになってきたのも、息子の成長を感じるところです。買い物などの別の目的できたときは、先に用事を済ませてから自由時間にしています。

手をつなぐと心もつながる

「手をつなぐ」シチュエーションのなかで、一番好きなのは寝かしつけのとき。眠るときに手をつなぐのは、相手を信頼していて、安心できるからですよね。息子のほうから手をつないで握ってくれたとき、最高に幸せな気持ちになれます。

子どもと「手をつなぐ」ことは相手を支えたり、危険から守ったりする意味がありますが、僕は「心と心がつながるもの」だとも思っています。そんなお父さんの幸せな気持ちが伝わっているのかなあと思いながら息子の顔をながめると、半分目を開けて寝ててその顔がちょっとイヤそうでした……(笑)。

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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