今回は、小学5年生の娘さんの物欲やブランド志向について、ママからのご相談です。「友だちが持ってるもの欲しい」と泣く子どもの気持ちにどう向き合えばよいのか、アドバイスをいただきました。
このお悩みにアドバイスをくれたのは…
漢那 初美先生
〈監修者プロフィール〉
幸せに生きる大人の姿が子どもの未来を切り開くという視点から、脱おりこうさんをテーマに、人生支援コーチを行っている。2021年まで14年間沖縄県立高校教師として、のべ1500名の生徒の願いや行動力を引き出してきた。教育相談担当として学校生活で困りごとを抱える生徒・保護者の相談に乗るだけでなく、自身の娘の不登校とも向き合うことで、本当の子供の幸せについて向き合い続けてきた。沖縄県出身沖縄県在住。中2、小5の娘の母。いこーよ子どもコーチング認定コーチ。教育コミュニケーションマスター。珊瑚舎スコーレ高等専修学校講師。Plus Canna株式会社取締役。デジタルはるさー協同組合役員。
<相談内容>
小学5年生の娘が周囲の持ち物を気にして、「友だちが持ってるブランドの文房具が欲しい」「私だけ可愛い服がない」と周囲を羨んで泣くことがあります。家計的にも毎回買い与えるわけにはいきませんが、娘の気持ちを無視するのも気になります。こうした物欲やブランド志向にどう向き合えば良いでしょうか?
子どもの興味に寄り添い、現実も伝える
物欲の強さは子どもによって違います。物欲が強いタイプの子もいれば、あるもので満足する子もいます。これは生まれ持った気質によるところもあり、同じ家庭で育った兄弟姉妹でも差が見られることがあります。
まずは、お子さんの気持ちに寄り添ってみてください。
「今なにが流行ってるの?」
「どんなものが欲しいの?」
と、子どもの興味を横並びに見て、話を聞いてみます。
そして、子どもの気持ちを理解したうえで、「買い物をするにも上限や予算があるよ」ということを伝えます。家庭のお財布事情をオープンに話してみるのもいいと思います。できることとできないことをはっきり示すことで、子どもも少しずつ経済感覚を身につけていけるはずです。
「交渉力」を育てるチャンス
話したうえで、それでも「どうしても欲しい」と言うようなら、「じゃあどうやったら買えるのか」を子どもと一緒に考えてみます。
- 「誕生日やお年玉まで待つ
- 「毎月のお小遣いを貯める」
- 「家事を手伝って追加のお小遣いを稼ぐ」
など、選択肢はさまざまです。その中でどうしたいか、自分で考え、必要なときは交渉する。「ダメ」と言われたらすぐに諦めるのではなく「どうすれば手に入るのか?」を考えるのも、生きるうえで大事な力です。欲しいものを手に入れる方法を学ぶ、絶好のチャンスと捉えられるといいと思います。
おこづかい制でやりくりを学ぶ
おこづかい制を導入し、その中でやりくりを考えてもらうのも良い方法です。
我が家では、お年玉を年間のおこづかいとしています。1年間でどうやりくりするか、自分で考えて使ってもらいます。使いすぎが気になったときは、「最近派手に使ってるけど大丈夫?」と聞いてみるんです。すると、夏休みに家の手伝いをしておこづかいを貯めるつもりだったり、自分なりの計画を立てていることもあります。
おこづかい制にすると、物を買うときの判断も慎重になります。たとえば筆箱など、すでに使えるものがあるのに「新しいものが欲しい」という場合。自分のお金であれば「本当にそこまで欲しい?」と立ち止まって考えるようになるはずです。ときには「使いすぎた…」という経験も、それはそれでお子さんにとって学びになるのではないでしょうか。
とくに女の子は、お友達とのプレゼント交換の機会も多いと思います。中学生ごろになると相場も上がり、急に高額になることも。「誰の誕生日がいつで、なにを買う」と考えて予算立てしていくことは、将来を見据えてお金を計画的に管理する力を身につけることにつながります。
こうした経験を通して、「お金は限りあるもの」ということを実感し、なにを優先しどう工面するかを自分で考えるようになっていきます。子どもの「欲しい」という気持ちを否定するのではなく、お金の使い方を学ぶ機会として捉えられるといいですね。
お話を伺って
「欲しい」という気持ちが、交渉力や金銭感覚を学ぶチャンスになる。この視点にハッとさせられました。おこづかい制で、本当に必要か自分で判断する力もとても大切だと感じます。私も6歳の娘に「友だちの持っているあれが欲しい!」とよくおねだりされ、困ることがありました。まずは子どもの興味を大切にしながら、お金の賢い使い方を一緒に学んでいきたいと感じます。
幸せに生きる大人の姿が子どもの未来を切り開くという視点から、脱おりこうさんをテーマに、人生支援コーチを行っている。2021年まで14年間沖縄県立高校教師として、のべ1500名の生徒の願いや行動力を引き出してきた。教育相談担当として学校生活で困りごとを抱える生徒・保護者の相談に乗るだけでなく、自身の娘の不登校とも向き合うことで、本当の子供の幸せについて向き合い続けてきた。沖縄県出身沖縄県在住。中2、小5の娘の母。いこーよ子どもコーチング認定コーチ。教育コミュニケーションマスター。珊瑚舎スコーレ高等専修学校講師。Plus Canna株式会社取締役。デジタルはるさー協同組合役員。
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