インターネット視聴をしている子どもは6割超
まずは、子どもがインターネットやSNSを閲覧しているかどうかについて聞いてみたところ、18歳以下の子ども全体では65%の家庭で子どもがインターネットやSNSを閲覧していることがわかりました。子どもの年齢別に見ると大きな差があるので、続いて年齢別の閲覧、利用率を見てみましょう。
2歳以下の子どもがいる家庭でも子どもがインターネットやSNSを閲覧している割合は3割台と高めですが、小学校高学年にもなるとさらに7割台と非常に高くなります。13歳以上となると9割と、ほとんどの子どもたちが利用、視聴している状況となります。
家族のスマホやタブレットで視聴している子どもが多数
次は、どんな端末で子どもがインターネットやSNSを閲覧しているのかを見てみましょう。
子どもがインターネットやSNSを閲覧、利用しているという家庭に「どんな端末で見ているのか」を聞いたところ、「子ども本人以外の家族のスマートフォンやタブレット」という回答が多くあがりました。家族のスマホやタブレットを子どもに貸してあげて見せているケースが多いと思われます。
また、「インターネット接続テレビ」も3割近くあり、テレビ代わりに子どもがYouTubeなどの動画など見ているパターンも多く見られます。
「お子様本人のスマートフォン」は全体でみると26%程度ですが、9~12歳の小学校高学年では4割超、13歳以上では7割弱と割合が高くなります。年齢があがるにつれて子ども本人が自分の端末を所有してインターネットを見るようになるということでしょう。
見ているものは「動画」で、2歳以下の子どもでも8割視聴
子どもがインターネットで何を視聴・利用しているかを聞いてみました。
圧倒的に高かったのは「動画視聴」で88%、次いで「ゲーム」が57%と高くなっています。「音楽視聴」は3割程度でした。
「学校や習い事の宿題」や「知育育アプリなどで学習」などの学習系の使い方をしている子どもは2割程度とやや低めです。
動画視聴は子どもの年齢で利用率に大きな差はなく、どの年齢でも8~9割と高い利用率であるのが特徴的です。2歳以下でも82%と非常に高く、多くの乳幼児が動画を見ていることがわかりました。
ゲームは3歳以上くらいから増加し始め、6歳以上で7割前後になります。
利用しているSNSやアプリは圧倒的に「YouTube」
どんなSNSやアプリを利用しているか聞いた質問では、圧倒的に「YouTube」が多く、83%となっています。
他のSNSは年齢が上がるにつれて利用率が高くなっていくのに対し、YouTubeは2歳以下の小さな子どもの家庭でも利用率が高く、年齢関係なく広く視聴されています。
子どものインターネット利用状況まとめ
今回の調査では、多くの子どもたちが年齢問わずインターネットを利用していることがわかりました。
閲覧している端末は、小学生以下であれば家族のスマートフォンやタブレットなどで見ていますが、中学生以上になると4割近くが自分のスマートフォンから閲覧しています。
視聴しているものは動画、特にYouTubeの視聴の割合が非常に高く、年齢が低くてもYouTubeはよく見られています。
大人でもついつい長時間利用してしまうSNSや動画視聴ですが、子どもの利用はある程度時間やコンテンツの制限をしたいところです。子ども任せにせず、一緒に見る、時々視聴しているものを確認するなどの注意をしながらうまく付き合っていく工夫をしたいですね。
子どものネットリテラシーに付いてのアドバイス記事はこちら。
乳幼児からが大事!スマホやゲームのネットリテラシーをどう育てる?
ネットで気をつけたいことが小学生目線で丸わかり!5分でわかるネット術
アンケート調査概要
調査の方法:Web上のアンケートフォーム
調査の対象:いこーよユーザー
有効回答数:308サンプル
調査の期間:2023年1月4日~2023年1月24日
調査分析 :子どもの未来と生きる力研究所
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