未来:灯里さんはずっと伝えたい想いがあったんですね。指談は言語を使ってコミュニケーションするそうですが、文字や単語はどのように覚えたのでしょう?
文字は最初から書けました。私も気になって、リハビリの先生に「灯里はどうやって言葉を覚えたのだろう」と聞いたことがあるのですが、「かあさんが絵本をいっぱい読んでくれて、それを聞いて覚えた」と灯里は書いていました。
寝たきりで発達が難しいと言われていた子どもに浴びるように絵本を読み聞かせたらすごく成長したという海外の事例があり、それを聞いて私も灯里が小さな頃から絵本を何十冊も積み上げ、朝から晩まで読み聞かせていました。
言葉を身につけるためには、耳で音を聞き、目で文字を見て、それを手で書くことが必要だと言われています。灯里は手が動かせないので実際に文字を書くことはできませんが、何度も何度も心の中で文字を書いて練習したと言っていました。私が赤ちゃんの頃からやっていたことが、今ある奇跡(指談でコミュニケーションがとれるようになったこと)に繋がったんだなと感動した覚えがあります。
未来:自分の気持ちや考えを伝えたいという強い想いがあって、灯里さんの中でずっと積み上げられていたのですね。
そうですね、伝えたい気持ちを心の中でずっと積み上げてきたからこそ、灯里の言葉にはすごく深みがあって、誰の胸にもすっと入るんです。これが熟成された言葉の重みなんだと感じています。
続きの記事を読む>諦めない気持ちと親子の絆が起こした「奇跡」-後編-
この記事を読んでいる人は「負けない心」に関するこんな記事も読んでいます
・子どもに「命の大切さ」を教えてくれる絵本【季節の絵本連載】
・難病などで外出困難の人が働ける!分身ロボットカフェで見つけた「出会いと発見」
・絵本が教えてくれた“大切な人を失う悲しみの乗り越え方”
・【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について







