相手の技をトコトン受ける
プロレスでは強い自分を見せるために「相手の技をあえて受けて、耐えること」がよくあります。相手の力を100%引き出したうえで勝つのが美学なのです。うちの息子の場合「体力が尽きるまでは寝ない主義」なので、僕に話しかけてきたり、足や手をバタバタしたりして寝かしつけを妨害してきます。
息子が振り上げた足をつかんで足の裏をもんだり、しばらく上下に動かすのをつきあったりして相手の技を受けます。技を受けることで体力を消耗させ、子どもの気持ちを満足させると入眠がスムーズになります。
フィニッシュホールドで決める
姉妹サイト「いこーよ」でインタビューに答えてくれた真壁刀義さんの「キングコング・ニーアタック」など、プロレスラーには試合を決める技「フィニッシュホールド」があります。我が家の寝かしつけでは「腕まくらをしながら、子どもの両足を膝の裏から抱え込む」など、「最終的に寝た姿勢と技」がフィニッシュホールドと呼んでいます。子どもが寝たあとに「決め技は『腕まくら赤ちゃん固め』」など、適当な名前をつけると楽しいのでおすすめです。一時期は毎回、妻にフィニッシュホールドを報告していました(笑)。
寝た「あと」もプロレスは続く
子どもが寝てくれたら試合は僕の勝利、先に寝てしまったら僕の負けです(その場合は妻が乱入します)。ただし、うちの子は寝相がひどいので寝たあとも油断できません……。顔に裏拳が当たったり、足が飛んできたり、上にのしかかられたりします。最終的にいつも勝つのは息子なのかもしれませんね……。
大変に思うことでも何か好きなこととうまく結びつけると、意外に楽しめることは多いと思います。プロレスファンのパパは今夜、ぜひ寝かしつけプロレスを楽しんでみてください。