子どもの好奇心&自己肯定感が育つ! 自然体験が親子に最適な理由

「自然体験」は脳の発達に最適!


未来:子どもが夢中になれるものを見つけるまでは、とにかく親子でさまざまな体験をしたいですね。脳科学的な観点から、子どもの発達にとくにおすすめの体験はあるのでしょうか?

アウトドアなど自然体験がおすすめです。自然の中には植物や動物、鉱物、気象などさまざまな要素があり、それぞれが無限の広がりを持っています。その中の何か一つの要素に興味を持ち探求するだけでも、その体験は無限に広がっていくのです

「また、子どもの脳の発達には、好奇心のほか運動能力やコミュニケーション力を磨くことが大切です。野外での自然体験には、これらの要素がすべて含まれます。刻々と変化する天候や状況にあわせて体を動かしたり、役割分担などをしてキャンプをするなかで共感性を高めたり…野外活動で経験することの多くが脳の発達に良い影響を与えます

未来:たしかに、親子で海や山などに出かけると、本当にさまざまな体験ができますよね。

「自然環境は、たとえ同じ場所であっても時期や時間帯、天候などにより常に変化します。そのため、海でも山でも、そこで出会う体験が毎回違うのが魅力です。最近はオンラインの体験なども増えており便利ですが、やはり子どもの成長には実体験が欠かせません」

未来:近くの公園に出かけて昆虫や植物を観察するなど、自然体験はどこでもできるので、おでかけや移動が制限される現在でも親子で楽しめそうですね。

「さらに、自然体験をすると自己肯定感が上がるという研究結果もあります。夜空の星を見て美しいと感じたり、山の中で見つけた昆虫に生命の神秘を感じたり、感動する体験をすればするほど、人は自己肯定感が上がると言われています」

「自己肯定感は、人生の根幹となる非常に大切なものです。自分に自信が持てる子どもは、どんなことにも意欲的に挑戦できます。困難や課題に直面したときも、『自分は大丈夫だ』と感じられれば、それを乗り越えることができます。自己肯定感は人が生きるうえで、非常に大きな原動力に繋がるのです」

「日本の子どもたちは自己肯定感が低いと指摘されますが、自己肯定感の低い人の特徴は、どんなことでも必ず人と比べてしまうことです。常に他人と比較してしまうので、『Aさんはできるのに自分はできない』という嫉妬心や劣等感が生まれます」

「反対に自己肯定感が高い人は、他人と比べることがありません。ありのままの自分を受け入れられる人間は、『ナンバーワン』よりも『オンリーワン』を目指すのです。そうすれば個性を受け入れ、自分らしく生きることができます」

未来:自己肯定感は親などの保護者からの愛情を感じることで育まれるものだと思っていたので、自然体験でも高められるというのは驚きです!

「もちろん、良好な親子関係は子どもの自己肯定感を高めるうえで非常に大切です。親からの愛情を感じ、ありのままの自分を認めてもらうことで、子どもは自分が大切な存在であるということを実感できます。そして、自分自身を大切にできてこそ、周りやほかの人のことも大切にできるようになります」

未来:子どもが愛情を実感するためには、どんなことが効果的なのでしょうか?

子どもの存在そのものを認めてあげることです。たとえば、眠る前に生まれてきてくれたことへの感謝や、あなたがいてくれてどれだけ幸せかということを伝えたり、ただ抱きしめてあげたり…それだけでも愛情は子どもに伝わると思います」

こうしてありのままの自分を認めてもらい、自分に自信が持てた子どもは自己肯定感が身につくのです

未来:人が前向きに、楽しく生きていくうえでとても大切な力ですね。脳の発達や生きる力を高めるのに最適な「自然体験」で、ぜひ子どもの自己肯定感も育みたいですね。

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お話を伺ったのは…瀧 靖之 教授
東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士。脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIは、これまでにのべ約16万人に上る。10万部を突破するベストセラーとなった「賢い子に育てる究極のコツ」の他、多数の著書を執筆。脳科学の知見と自身の子育て経験を活かして「こんなカンタンなことで 子どもの可能性はグングン伸びる!」「16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える こどもの頭がよくなるルールブック」を出版するなど、メディア出演など幅広く活動中。

 

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2013年に長女、2015年に長男を出産し、育児に奮闘する日々。家の中にいるのは苦手で、新しい場所やモノが大好きな「THEミーハー」体質。子どもたちにもさまざまな経験をさせるべく、家族のおでかけや遊びの計画をたてるのが日課。趣味は読書、ドライブ、DIY、ヨガ、お酒、シートマスク検証、写真撮影。

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