
水族館は地球の入り口でもある
未来:「水塊」を見て感動したその先には何があるのでしょうか。
水族館は、海や川の入り口。海の美しさや、広さを知るところじゃないかなと思います。そして、水族館は地球への入り口でもある。人って、地上と宇宙はそのまま目で見えてるけど、海はそのままでは見えないでしょ。だから、地球には海があるってことを実感できない。水族館の水槽はそれを実感させるものなんですよ。
感動を再現することで、子どもだけでなく、大人の好奇心も引っ張り出したい。逆にいうと、大人が惹かれるものでないと、子どもも感動しません。子どもにも大人と同じ感動を見せるのが重要。自然は大人も子どもも分け隔てないから子どもに合わせる必要はないんです。
大事なのは自分で発見すること、そこから好奇心が生まれる
未来:水族館で子どもたちに感じてほしいことはどんなことでしょうか。
子ども系の雑誌の取材なんかで、子どもと水族館をどう見たらいいですかってよく聞かれるんですけど、とにかく重要なのは「子どもに何も指図しないこと」(笑)。展示にある最初の説明を読みなさい、とかいらないですから(笑)。子どもの興味は、カメ、カエル、ペンギン、サメ、あとニモ?(笑)。子どもの好きなように見ればいい。テレビでいっぱい見てるものの本物を子どもは見たいんですよ。
水族館に来たら、生物多様性を感じてほしいです。大きな生物と小さい生物が共生してますからね。動物園や水族館の役割りの一つは、野生で生き残れない生物を保存することというバカな主張があるけど大間違い。
そうでなくて、動物園や水族館の役割りは、絶滅しそうな生物を、例えばアフリカで、海で、どう生き残らせるかを考え、考えさせることなんだと思います。自分たちの目の前には、海が、地球があるんだというベーシックなことを見せるために、水族館はあるんです。海に重油が流れたらこいつらが死ぬんだってわかるようになるのが水族館の役割りなんですよ。
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