マットと調べる 物質の性質
物質の性質と変化の仕方を教えてくれる「マット」がナビゲーターです。大地や山、川、果ては自分自身まで、世界のあらゆるものは何かの「物質」でできています。
序盤では物質には「質量」と「体積」があり、その解説にボウリングの球と風船を使って紹介しています。また、マットがとても小さくなって飛行機に乗りながら分子や原子の構造を説明したり、火山に巨大な氷の塊を入れることで物質が固体から液体、気体に変化したりすることを解説。
そのほか金属と非金属の特徴を挙げて、物質の仲間分けをするなど、元素や物質の働きについても触れています。読み終わると、そこにあるのが当たり前すぎて普段は気にしていない「物質」への興味が湧いて、目に見えるものがなんの物質でできているか調べたくなる本ですね。
グレープと探す 重力の働き
「重力」のナビゲーター「グレープ」の名前は、重力の計算のみを行うスーパーコンピューターから名付けられたものです。はじめに「重力とは、ほかの物とたがいに引っ張り合っているもの」という前提が語られます。重力がないと、人間は地球を飛び出して宇宙に出てしまうことに!
序盤では、物を低いところと高いところから落として「重力は落ちていくものを加速させる」ことを身近な実例で説明しています。後半では、小さな物質が集まって大きな天体になっていき、やがて太陽が誕生するなど、太陽系のなりたちに「重力」が大きな影響を与えていたことが語られています。
先日話題になった「はやぶさ2」が岩石などを採取した「リュウグウ」も、重力によって太陽系が作られていく過程で作られた小惑星です。また、ブラックホールができるのも「重力」の働きによるもの。世界を作っているといっても過言ではない「重力」のおもしろさがわかる一冊です。
スピンがさそう 磁力の魅力
「スピン」は磁石を細かく砕くと、小さな粒子が回転(スピン)していることから名付けられた磁力のナビゲーターです。磁石は決まった金属を引きつけることができます。序盤では磁石がくっつくもの、つかないものをはじめとした磁石の特性や磁場について語られます。
磁石の特性の中でも、電流が金属の中を走っているときだけできる「電磁石」はモーターや発電機など、現代の生活に利用されるシーンが多いもの。その原理についてもくわしく紹介しています。さらには磁石を使った最先端の実験も! じつは思っている以上に身近なところで活躍している磁石や磁力について詳しくなれる一冊です。
「くもんのSTEMナビ サイエンス」計10名にプレゼント!
今回紹介した「くもんのSTEMナビ サイエンス」5タイトルを各2冊ずつ、合計10名にプレゼント! 以下の応募フォームに希望する本1冊を選び、住所・氏名・電話番号などの連絡先、主に読む子どもの年齢を記入してご応募ください(個人情報の取り扱いについて)。締め切りは12月24日(木)まで。なお、発表は発送をもってかえさせていただきます。発送は2021年1月5日(火)予定です。たくさんのご応募、お待ちしております!
※プレゼントの応募受付は終了しました
くもんのSTEMナビサイエンス
本体 各1500円(税抜)
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