INSECT PARK

昆虫の「生きる力」を体験できる『INSECT PARK』が期間限定開催!プロデューサーの香川照之さんが魅力を語る!

俳優で文部科学省「子どもの教育応援大使」も務める香川照之さんがプロデュースする昆虫目線のプレイグラウンド「INSECT PARK(インセクトパーク)」が、「iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ」にて2022年7月16日(土)~8月2日(火)の期間限定でオープンします。今回は『INSECT PARK』オープニングイベントの模様を取材し、昆虫たちの多様でたくましい「生きる力」を体験しながら、自然についての興味を深める『INSECT PARK』の魅力を、プロデューサーの香川照之さんに伺いました。また、実際に子どもたちが遊ぶ様子を交えながら、どんな遊びができるのかを紹介します。

INSECT PARK

冒険・創造・発見の3つのエリアで昆虫目線の遊びが楽しめる

『INSECT PARK』では、香川照之さんがプロデュースしている自然教育アニメ『インセクトランド』の世界観を体験できます。施設内は冒険・創造・発見の3つのエリアにわかれていて、全身を使うアスレチックやワークショップ、擬態や複眼など昆虫ならではの能力で遊べます。

オープニングイベントに登場した香川さんは、昆虫をテーマにしたブランドや絵本、アニメ、そしてプレイグラウンドができたことへの感想を聞かれ、昆虫が好きというところから始まって40年以上昆虫を見続けてきた経験から「昆虫をワンシーズンで見た『横の目線』ではなくて、毎年毎年の『縦の目線』で見続けていると、いなかった昆虫がいるようなったり、あるいはいた昆虫がいなくなったりする」ことに気づくようになったそうです。それを「ブランドや絵本などに落とし込んで、環境の話として伝えていきたい」と語っていました。

INSECT PARK 香川照之

トークショーには「インセクトランド」のヒメホタルのアダムと、ナナホシテントウのミアも登場。

香川さんは『INSECT PARK』ができたことについて「子どもにとっては、小さいときにどういうような形で自然と向き合うか、外の世界とどう接するかが重要」だと語り、天気がよくない日でも『INSECT PARK』で遊ぶことで「外界を感じられるいいきっかけになる」と語っていました。

さまざまな昆虫の特徴を実際に体験しながら遊ぶことで「今は人間が便利に暮らしているけど、その結果(昆虫や自然環境が)どうなっているのか?」という「縦の目線」を、子どものときから見られるようになって「いろいろな人に、水や川、海を守らないと、と思ってもらえたら」と考えているそう。『INSECT PARK』での遊びを通して「子どもたちが未来を考えるためのいろいろな題材を与えたい」と語っています

それでは、実際にどんな遊びが楽しめるのかを紹介していきましょう。

冒険のエリア「体のぜんぶで楽しもう -昆虫たちの遊び場-」

冒険のエリアは、昆虫たちの多様でたくましい「生きる力」を全身で感じられる『INSECT PARK』のメインエリア。大きな切り株の中にあるトンネルが冒険のエリアの入口です。

INSECT PARK

トンネルは大人も入れる高さになっていて、子どもにとってはちょっと長く感じるくらいの距離があります。

INSECT PARK

トンネルを抜けると木の実や花が巨大化してみえる「昆虫たちの世界」へ!

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「テオのお花畑のトランポリン」では、花のトランポリンに乗って、上にある花に花粉のボールをつけます。

INSECT PARK

「マキシームのふわふわマウンテン」は、香川さんが「ハキリアリが葉を切ってキノコを育てる農業をする様子」から着想を得た遊具です。巨大なマウンテンの上で飛んだり跳ねたりできます。

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大きな葉を背負うというハキリアリがモデルだけあって、大きな葉をモチーフにした遊具をソリのように使って遊ぶこともできます。

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トークショーのあとに子どもたちと香川さんが挑戦したのが「ミアのお空にタッチ登り棒」です。香川さんによると「テントウムシは天道虫とも書くように、太陽に向かって登る習性を生かした遊具」とのこと。中央にあるロープは腕の力で、左右の木の柱にある足場からはボルダリングの要領で登っていけます。一番上まで昇ったら、雲のクッションにダイブ! 子どもたちが何度も夢中で遊んでいるのが印象的でした。

INSECT PARK

「ガブリエルの巨大積み木」は大きな積み木には、一部「インセクトランド」のキャラクターが描かれている積み木があります。見た目は木製の重そうな積み木ですが、軽い素材でできていてアニメのガブリエルのように力持ち気分を味わえそうです。

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発見のエリア「世界は知るほどもしろい -昆虫たちの学び場-」

昆虫たちの生態系を楽しみながら学べる体験学習エリアです。香川さんがつけていたのが「アクセルのメガネウォッチング」で、いわゆる「トンボのメガネ」です。

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メガネのレンズに凹凸がついており、複眼でのものの見え方を再現しています。

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裏側から見るとひし形でできたドーム状のレンズがついていることがわかります。

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実際につけた男の子に「どんなふうに見える?」と聞くと「いっぱいいる~!」と答えてくれました。

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続いては体の模様が蘭の花にそっくりなハナカマキリになって「擬態」を体験する「シャルロットのかくれんぼ写真館」。まずはハナカマキリの模様のマントのようなものをつけます。

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そして蘭の花が描かれたマットの上に寝転ぶと、周囲の模様と溶け込む様子が撮影できます。

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「知識のタネ拾い」は、大きなタネがたくさん落ちているエリア。ひまわりの種やかぼちゃの種があります。

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タネを開くと昆虫たちの不思議な生態についてわかるようになっています。まさに「知識のタネ」ですね。大人が読んでも感心する内容なので、遊んでいる子どもたちを見ながら大人が楽しむのもアリです。

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創造のエリア「みんな小さな芸術家 -昆虫たちの仕事場-」

昆虫たちをモチーフにした楽しい創作が楽しめるのが「創作のエリア」です。オオクワガタの大きなアゴを作って遊ぶ「ラファエルのなりきりバルーン」は、作り方を見ながらバルーンをひねっていきます。大人と一緒にやってみて、作り方を覚えたら自分で作ってみるとよさそうです。

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「アダムの光る!ホタル図鑑」は、まず塗り絵からチャレンジです。お尻など光るところは、暗闇で光る塗料で塗ります。

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絵を塗ったあとは折りたたんで一冊の図鑑になります。

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図鑑で描いた絵を暗闇があるスペースに持っていくと、お尻が光っているのが分かります。トークショーでも「ゲンジボタルは幼虫のときからお尻が光る」と香川さんが語っていましたが、その不思議な生態を実感できます。INSECT PARK

「エデンのヒラリン♪ブレスレット」は画用紙でモンシロチョウを作る体験です。好きな色を塗れるほか、ブレスレットにして手首につけて振ると、蝶のように羽がひらひらと動きます。

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創造のエリアと発見のエリアのそばにはベビーエリアもあり、木製の積み木などで遊べます。小さな子どもでも安心して遊べます。

子どもと一緒に楽しめるガイドブックや肥料になる粘土などユニークなグッズも販売

『INSECT PARK』では、限定グッズをはじめとするオリジナルグッズも販売。ガイドブックやハンカチ、ジグソーパズル、「インセクトランド」のぬいぐるみなどもあり、ぬいぐるみは子どもたちが取り合いになるほどの人気でした。

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とくに注目は「自然の栄養にへんしん!未来のワクワク ねんど(税込2,050円)」です。香川照之さんが「普通の粘土は遊んでしまえば終わりですけど、この粘土は畑に置いておけば肥料になる。特殊な二次加工をして海に放てばワカメが生えてくる。さらに菌糸にくぐらせて林の中に置いておくとキノコが生える」と語っていたように、自然に還る素材でできているのが特徴です。外箱もダンボールでできていてリサイクルが可能と、楽しく遊んだあとに、環境のことを考えられるようになっています。

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また「親子で読むINSECT PARK JOURNAL(税込1,500円)」は『INSECT PARK』のガイドブックとしてだけでなく、大人と子どもが一緒になって読める内容になっています。

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「インセクトランド」の登場人物紹介に始まり『INSECT PARK』にある遊びの楽しみ方のガイドのほか、塗り絵のページでは想像力を発揮して「自分で描き足す」ようになっています。

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また、環境省や自然環境局、自然環境計画課と研究者が選定した「環境指標となる昆虫20選」も掲載。これらの昆虫の観測ができることは、自然がきちんと保全されているか、環境が破壊されていないかの指標になっています。それぞれの形態や生活、生活環境を守るためのポイントが書かれていて、大人が読むと昆虫と環境について考えさせられる内容です。

INSECT PARK

『INSECT PARK』を訪れたことをきっかけに、昆虫採集がしたくなった人のために「昆虫採集のマナー」や「自然の中でのお約束」もまとめられています。見つけた昆虫の絵や名前、メモが書ける観察日記もついているので、昆虫採集に持っていっても活躍するガイドブックです。

INSECT PARK

昆虫になりきって遊ぶことで、見た目だけでなく生態や特徴、生きる力、環境問題について学ぶきっかけにもなる『INSECT PARK』。2022年8月2日(火)までの期間限定オープンですので、夏休みの思い出作りのひとつにぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

『INSECT PARK』公式サイト

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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