「おとぎ話やSF、ファンタジーなどの物語を自分で作ってみたい」というお子さんがいるご家庭は必見! 子ども自身がオリジナルの物語や登場人物を生み出し、自ら積極的に創作できるようになる本「小学生のための物語創作ワークブック(著:小高美保、発行:ジャムハウス)」を紹介します。(株式会社ジャムハウスから献本いただきました)
オリジナルの物語を作るノウハウを楽しく学べる
「小学生のための物語創作ワークブック」は絵本や小説などのオリジナルストーリーを作るために必要な想像力や発想、キャラクターの作り方など「創作する力」を養える本です。「世界の名作を読んでみる(おもしろい物語を書きたいなら、たくさんおもしろい物語を読むことが大事)」から始まり、おもしろい言葉の組み合わせや絵を言葉にする練習、キャラクターを作る、比喩表現を使うなど28の項目に渡ってオリジナルストーリーを作るためのテクニックが学べる構成になっています。
つまずきやすいところを「ヒント」でフォロー
例えばキャラクターづくりでは、名前や顔の形、髪の毛、目などを細かく設定していきます。細部を設定することでイメージが沸きやすくなりますが、その際に形容詞や比喩表現などの言葉が出にくい子どものために、ヒントになる言葉がたくさん入っています。また「こわ~い物語を書いてみよう」など、短い物語を書くワークでは、ところどころ文章が書いてあるものを穴埋めしていくようになっていて「どう書いたらいい?」と詰まりそうなところをフォロー。子どもの創作意欲を高めながら、くじけず最後まで進められるよう工夫されています。
「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント
この本を読んで最初に思ったのが「小学生くらいのときにこの本があればなあ~」でした(笑)。物語には「登場人物」「タイトル」「物語の書き出し」「ハプニング」「結末」など、たくさんの要素が必要になります。その要素の1つや2つくらいなら小学生でも簡単にできる子がいると思いますが、全部となると独学では難しい。そんなときに大きなガイド役になってくれる本です。
序盤はイラストを見て思ったことや想像をふくらませていくところから始まり、1枚の絵から音や匂い、空気、さらには絵には描かれてはいないけれどお話の要素になりそうなものを想像したり、四字熟語を使ってみるなど、徐々に文章表現が磨いていける構成になっています。全体的な難易度としては小学校高学年なら無理なくコツコツ進められると思います。
ちなみに最初のコーナー「世界の名作を読んでみよう」では、「スター・ウォーズ」や「オズの魔法使い」「不思議の国のアリス」など映像化された作品が多く登場します。お話としてはすでに知っているものでも、それが文章でどう表現されているのか読むのも、お話を作る人にとって大事なことです。
僕も文章を書く仕事をしていますが、子どものときにいろいろな本を読んで、自分が好きな文章や表現、ジャンルを広げていったことが下地になっています。と言えるのも、巻末にはおすすめのファンタジー作品のリストがあって、その中には僕が子どもの頃に読んだ本が入っていたから(笑)。「自分でお話を作ってみたい!」と子どもが言ってきたら、この本をパラパラと見て子どもが興味を持ちそうな本を読ませるところから始めるのがおすすめです(KAZ)
小学生のための物語創作ワークブック
本体1,760円(税込)、著:小高美保、発行:ジャムハウス
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