夏休みや冬休みなどの長期休み明けに、子どもが登園や登校をしぶることはありませんか?いこーよ総研が行ったアンケート調査によると、約4割の親が子どもの「登園しぶり」や「登校しぶり」を経験していることがわかりました。この記事では、そのときの状況について聞いたアンケート結果と、保護者の方が実際に行っているサポート方法を紹介します。
約4割の家庭が登園・登校しぶりの経験あり
まず、今まで、GWや夏休みなどの長期休み明けにお子さんが幼稚園や保育園、学校に行かなかったり、行きたくないと言ったことはあるかどうかを聞いてみました。
「ある」という家庭が約4割。長期休み明けに登園・登校しぶりをするお子さんはは少なくないことがわかりますね。
では、それは具体的にはどのような状況だったのでしょうか。
「子どもが行きたくないと訴えた」が83%で、お子さん自身が保護者に直接訴えるケースがとても多いことがわかります。
次いで、「言葉では言わないが、行きたくなさそうなそぶりが見られた」「親に過剰に甘えるようになった」という回答が続いています。子どもが言葉で直接訴えることはなくても、「行きたくない」という気持ちが行動として表れ、それを保護者が察しているというケースも少なくないようですね。
保護者が工夫していることは?
では、保護者の方が夏休み明けに幼稚園や保育園、学校にスムーズに行けるように、工夫していることはあるのでしょうか。
「幼稚園や保育園、学校がある時と同じような生活リズムで過ごす」という回答が第1位でした。長期休み中はどうしても生活リズムが乱れがちになってしまいます。子どもが普段の生活に戻りやすいよう、生活リズムを意識して長期休みを過ごすよう促している保護者の様子がわかりますね。
そして、「子どもが夏休みにやりたがっていたことなどを思い切りやり、満喫する」という回答も多数でした。東京大学大学院教育学研究科の遠藤先生にお話を伺っている「アタッチメントって何?~子どもを探索活動に夢中にさせる力とは~」という記事の中で、『子どもにとっては、たとえ単発であったとしても体験やイベントなどの参加はとても重要で、「刺激」が日常生活の中に実際に豊かなかたちで存在していることが、子どもの「次なるやる気」や「前向きな気持ちのスイッチを入れる」』というお話があります。
実際に、休みの間に「子どもの欲求や好奇心を満たしてあげる」ことで、子どもの前向きな気持ちを促す工夫をしている保護者も多いようです。
「子どもの行きたくない」具体的な対処法をご紹介!
子どもが休み明けに幼稚園や保育園、学校に行きたくないと言ったり、行けなかったりした時のエピソードや、やってみた対処法を自由回答で聞いてみました。その一部をご紹介します。
1. 楽しみになるような前向きな声がけ
「園や学校での楽しいこと、友達と会えることなど前向きな声がけをする」という声が、最も多く目立っていました。
・「大好きな友だちが待ってるよ」と言う
・「先生もお友達も、休み明けに元気に会えるのを楽しみにしているんだよ」と話した
・子どもの好きなお友達の〇〇君も〇〇(自分の子ども)に会いたいんじゃないかな?と言うと喜んで行きます
・幼稚園の楽しかったイベントを思い出すように一緒に写真をみる
・保育園が始まる前から保育園で楽しみなイベントの話や、友達と会えるのが楽しみになるような会話をしました
・幼稚園の時に、給食の時にランチョンマットを使うので夏休み明けに好きなキャラクターで新調しました!小1になった今もランチョンマットが必要なので今回も準備しようと考えています 新学期、気持ちも新たに少しでも給食の時間を楽しみにがんばってくれたらとの思いです
・給食で好きなメニューがでることや、〇〇ちゃん(くん)がいるよ!など、気持ちが楽しくなるようにがんばります笑
2.生活リズムを整える
「生活リズムを整える」という保護者も多数でした。
・休み明けに向けて、早寝早起きを心がけ、生活リズムを整える
・学校が始まる2日前から早寝させる 身体を疲れさせない
・1週間前から通学する時間に起きるようにしている
・2日前から早起きと早寝を始めて、学校の時間に体内時計を調整する
・夏休み後半から早寝早起きの生活リズムを整えている
・新学期の前日は子供たちが早く寝れるように計画しています そして翌日は気持ち良く学校に行かせる為に早めに起こし、軽く朝ごはんを取ってから送り出します
3.無理をさせない
「無理をさせず休ませる」という声も少なくありませんでした。
・思い切って一日休ませてみたりした
・たまにおやすみさせる
・その日はお休みにして楽しい事をさせて、次の日はがんばっていくようにする
・行けない時は無理せず休み、明日は行く約束をしたり、保育園で楽しいことが待ってると伝えると行けることが多かった
・無理矢理行かせるようなことはしない。休みたい時は休んで良いよと伝える
・行きたくない時は無理に行かせず、その代わりに学校や友達と楽しめることを話して励ます
・保育園に行きたくない場合には、休ませることも考慮しながら、本人の気持ちを尊重する
4.気持ちに共感する、受け止める
「気持ちに共感する、受け止める」という保護者の姿も見られました。
・子どもだけでなく、親の方もお仕事だから一緒だよと話す 「またお出かけ行けるように、それまでがんばろう」と、休みたい気持ちは一緒だよと共感する
・大人でさえも行きたくないことはあることを伝えたところ、パパとママもがんばってるなら行くと言ってくれました。親もがんばってることを伝えると効果的です
・ママもお仕事がんばるから、一緒にがんばろうと話す
・子どもの意見を聞く
5.子どもにとって楽しい予定を立てる
「楽しみな予定を組む」「ご褒美シールやお菓子を用意する」という対策をされている方もいます。
・次の楽しい予定を提案したり、話したりする
・休み明けにも楽しい計画をあえて残しておくこと
・次のお休みの楽しい計画をたてる
・「がんばって行けたら休みの日はママと遊ぼうね」という
6. ご褒美をご褒美をあげる
・『保育園行けたら、ご褒美のシールを貼る』として行けたら誉める
・『がんばってるから、ご褒美あるよー』と言いながら、園に行く
・ご褒美シールを用意して、行けた日は貼っていく
・がんばって行けたらご褒美のお菓子やジュースを用意
・朝早く出てゆっくり寄り道をして、草花を見たり、虫を見つけたり楽しませるようにしていきました。いけたらご褒美をあげました。シールを貼ったり、お菓子を買ってあげたり、行けるようになるまでは本人の望むように。甘やかすとは違うと思います。無理強いはせず、本人のモチベーションをあげることが最重要事項です
7. お友達とのつながりを持つ
「休み期間もお友達とのつながりを持つ」という工夫も見られました。
・友達と繋がる場を準備
・仲のいい友達の家に行ったり、会わせて一緒に行かせていた
・友達に声掛けをお願いする
・休み中は学校の友達に頻繁にビデオレターを出しました
・前日はお友達と話したりして気持ちを落ち着けるようにしています
8. その他
・日頃から子どもに対して『家族・家は安心できる存在』と言葉に出して伝えていること。それが子どもに伝わると、嫌な事があっても話してくれたり、子どもが1人でがんばって乗り越えられる様になっている気がします。一番大切なのは、『自分には味方がいっぱいいる』と自信をつける事だと思います。
・夏休みの宿題を一緒に取り組む
子どもが安心して不安を話せるサポートを
アンケート結果からは、子ども自身が保護者に直接「行きたくない」と訴えるケースや、保護者が子どもの行動から「行きたくない」という気持ちを察するというケースが多く見られました。しかし、それ以外にも、「子どもが表には出さない」もしくは「保護者がそのサインを見過ごしてしまっている」といったケースも、少なくないとも考えられます。休み明けの時期は、保護者を含む周りの大人が、意識して、子どもの様子を見てあげることが大事になってるのではないでしょうか。
長期休み後の「登園しぶり」「登校しぶり」は、どの家庭でも起こりうることです。しかし、子どもの気持ちに寄り添い、適切なサポートを行うことで、少しずつその不安を取り除いていくことができます。日々の生活の中で、子どもとしっかりコミュニケーションをとり、不安やストレスを感じたときにすぐに相談できる環境を作っておくことが大切なのですね。
■アンケートの調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよ及びいこーよアプリを利用したユーザー
調査期間/2024年8月5日~8月23日
サンプル数/402サンプル
調査分析/いこーよ総研
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