新年度に向けて新しく始める子どもの習い事について検討しているご家族も多いのではないでしょうか。習い事は、教えてもらうことで得られる技術などだけでなく、家庭や学校以外の大人や友達と触れあう機会でもあり、努力の大切さや学ぶ楽しさを感じられる場でもあります。そこで、子どもがどんな習い事をしているのか、それぞれの習い事を始めた年齢や習い事をしている目的はどんなことかなどについて聞いたアンケート結果を紹介します!
現在子どもにやらせている習い事は「水泳」が不動の1位!「ピアノ・エレクトーン」は年々減少傾向
現在、子どもにさせている習い事で最も多かったのは「水泳」で、過去のアンケート結果で見ても、「水泳」は5年間不動の一番人気!
水泳の次に多かったのは「英語」「体操」「学習塾・公文」「ピアノ・エレクトーン」で、水泳と合わせたこのトップ5は過去5年間同じです。
しかし、その中の「ピアノ・エレクトーン」は、5年前の2017年に調査した際は2位でしたが、毎年少しずつ割合を減らし、今年2022年は5位にまで低下、人気が下降気味という結果に。
この春から新しく子どもに始めさせたい習い事についても、現在やらせている習い事と順位は変わらず、「水泳」が最も多く、「英語」「体操」などが人気です。
習い事を始める年齢は3歳が多く、水泳や英語は0歳からも
子どもにやらせている割合が高い4つの習い事について、何歳に始めたのかもアンケートから紹介します。
水泳に関しては、3歳に次いで4~5歳が多く、未就学児の時に習い始めさせる家庭が多いようですね。また、0歳からという回答も少なくなく、親子で参加できるベビースイミングなどが水泳を始めるきっかけになっているのかもしれませんね。
英語に関しては、最も多いのは3歳ですが、0歳や1歳からという回答も多く、赤ちゃんの頃から母国語と同時並行で英語も習得してほしいという保護者の思いが表れています。次いで多いのは7歳で、小学校に入学し本格的に学習がスタートするのと同時に語学の学習もスタートさせるというケースも多いのでしょう。
学習塾・公文に関しては、これも3歳から始めるという回答が最も多く、幼稚園・保育園の入園頃の早期から学習をスタートさせるという家庭が少なくないことがわかります。その後は6歳や9~10歳が比較的多く、これは小学校入学時や小学3~4年生になり学習塾や中学受験塾に通い始めるケースでしょうか。
体操に関しても同じく3歳が最も多いのですが、他の習い事と比べても3歳から始める割合が圧倒的に高いのが特徴。体操を習わせている家庭の半分弱が3歳からスタートしていると回答しており、6歳以降にスタートしたという回答は少数という結果に。体操は水泳のように水に入らなくてはいけないという子どもにとっての抵抗感もなく、体を動かす遊びの延長のようなレッスンからスタートできるという気軽さもあり、幼児期から始めやすい習い事と思われているのではないでしょうか。
子どもに習い事をさせたいのは「好きなこと」「夢中になれること」「得意なこと」をみつけてほしいから
子どもに習い事をさせたい理由を聞いたところ、最も多かったのは「子ども自身が好きだと思うことをやってほしい」で、次いで「好きだと思えることや夢中になれることをみつけてほしい」、「得意なことをみつけて自信をつけてほしい」でした。これは、子ども自身が好きだと思えること、夢中になれること、得意なことをみつけることで、まずは子どもに楽しいと思ってもらいたい、その上で努力する大切さや達成感を実感し、自己効力感や自己肯定感が育ってくれたらという保護者の思いが表れています。
また順位としては低めですが、「家庭や学校以外の大人と触れ合うことで社会性を身につけてほしい」という回答も3割を超えており、いろいろな分野の先生から家庭や学校では経験できない多くのものを学んでくれたらという保護者の期待も垣間見られます。
それぞれの習い事を始めた理由を自由回答から抜粋したのがこちら!習い事によって様々な理由がありますね。
【水泳】
・今後他にスポーツをするとしても基礎になる体力作りになると思うので
・アトピーと喘息があったので水泳をやった
・泳ぐのが苦手で学校のプールを嫌がったから
・中学で試験がある
・学校だけでは泳げない。水泳が得意になる事で本人に自信を持ってもらうため
・有事に命を守るため
【体操】
・ストレス発散、情緒安定、礼儀やマナーを学べるから。
・家では跳び箱や鉄棒など教えられないから
・どんどん体力がついていく中で、遊びの延長で楽しく運動能力を伸ばしてあげたかったから
・感覚統合の助けになるから。
【ダンス・チア等】
・体を動かす楽しさを感じてほしいから(ダンス)
・珍しく本人が強く希望したので(チア)
・可愛い衣装と綺麗な動きに本人が魅了されて、やり始めた(フラダンス)
【その他運動】
・チームで力をあわせること、勝つことへの執着心、喜びをしってほしいため(サッカー)
・持久力強化(ラグビー)
・体幹、バランスの力を養い、頭をよく使うスポーツなので、考える力を養います(ボルダリング)
【ピアノ・エレクトーン】
・音楽を楽しめる様になってほしい
・リズム、音感を養う
【英語】
・将来の選択幅を増やすため
・コミュニケーションの壁を感じないように
・ネイティブな発音を身につけさせたかったから
・将来役に立つと思うし、世界は広いということを知ってもらいたくて
・英語の耳は6歳までに作られると聞いたので
・英語、子どものうちから触れておくことで小学校に上がった時に苦手意識なく取り組めそうだから
【学習塾・公文】
・小学校入学までに学習習慣を付けたいと思った、その前段階で教室に通うという事に慣れてほしいと思った
・学校の勉強についていけるよう、予習できるよう
・算数を得意にする
【そろばん】
・指先を使うので脳の発達、計算力もはやくなるので自信をつけてほしくて。
・計算力をつけてもらいたいから
【プログラミング等】
・きっかけはゲームからでしたが、子どもが興味を示して夢中になって取り組んでいたから。スクラッチ、ビスケット、教育版マインクラフト、Koov、マイクロビットなど色々な教材に触れて子どもにしっくりくる物を選んでいます(プログラミング)
・ものづくりと考えることが好きな子供なので(ロボット)
【お絵かき】
・こどもが絵を描くのが好きで、親以外の大人(絵の先生)とじっくり過ごすのがいい経験だと思うから
習い事は家庭や学校以外のお友達や大人との関係を学べる場
子どもに習い事をさせたいのは「好きなこと」「夢中になれること」「得意なこと」をみつけてほしいからという理由が多いのが印象的でした。この結果から好きなことをすることにより子どもが自信をつけ、さらには自己効力感や自己肯定感を育んでほしいと思う保護者の気持ちが伝わってきます。
また、習い事はいろいろなことをその道のプロから教えてもらえる場であり、家庭や学校以外のいろいろな年齢の友達や大人との関係を学べる場でもあります。習い事をすることで子どもが社会への関心を広げ、自分の内面を成長させていくことにもつなげていけたらと思う保護者の願いも垣間見られた調査結果でした。
アンケート調査概要
調査の方法:Web上のアンケートフォーム
調査の対象:いこーよユーザー
有効回答数:414サンプル
調査の期間:2022年2月7日~2022年2月17日
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