お花見で子どもを飽きさせない! おすすめの遊び&アイデア紹介

街のいたる所で桜の写真や文字が目に入るようになってきたこの頃。家族でお花見の計画を立てている家庭も多いのではないでしょうか。でも周囲からは「子どもとのお花見って何して良いのか分からない」「お散歩で終わってしまう」という声もちらほら。

そこで、こどもみらいプロデューサーで「asobi基地」代表、合同会社「こどもみらい探求社」共同代表と幅広く活躍する小笠原舞さんに、親子で楽しめるお花見遊びって?についてうかがいました。

普段から多くの親子と触れ合っている小笠原舞さん

0〜1歳児には「感触遊び」

子どもにとっては、身の回りにある全てが遊びの対象!

「ぜひ、桜の花びら、枝、木、葉っぱなど、触れられるものには全て触れて、子どもと一緒にその感触をじっくり味わってみてください。桜の花びらはギュッと握るとしんなりしますし、木の幹はザラザラしているし、枝や葉っぱの独特の質感や感触を確かめてみてください。

子どもにとっては、未知の物に触れること自体が遊びになります。また、いろんな感触を経験することで物の性質への理解を深め、次の遊びへとつなげていきます。

「まだ言葉をうまく話せなかったり、気持ちを上手に表現できない年齢であっても、
全身で自然を感じることで心が癒され、多くのことを学んでいます。小さい頃の多様な経験が子供の知的好奇心や物事への関心を高めていくので、ぜひ大切にしてくださいね」

2歳児以上には「クリエイティブな貼り絵」

 

「自由にどうぞ」は子どもにとって最高の言葉!

お花見にのりと画用紙を持参し、桜の花びらや草を使って自然の貼り絵をしてみてはいかがでしょうか。その時のポイントは「自由にしていいよ」のひと言だけ。大人にとっては「自由にどうぞ」ってすごく難しいことだったりしますが、子どもの世界では別。指示されない方が、クリエイティビティを発揮してのびのびと遊びを楽しむことができます。

自然の中で自然の素材を使って遊ぶことは、子どもの豊かな感情や好奇心をはぐくみ、思考力や表現力の基礎をつくる重要な役割もあるんですよ。asobi基地で活動している時も、「自由にどうぞ」と言った時の方が、子どもたちの表情がイキイキしているんです。枠にはまらないクリエイティブな展開には、いつも驚かされます」

貼った草花はしばらくすると変色してしまうので、きれいなうちに写真に収めることも忘れないでくださいね。

ほかにも! お花見でおすすめの遊び

 

目にも鮮やかな「花びら風船」

透明なビニール袋の中に集めた桜の花びらを入れて膨らませ、ポンポンとキャッチボール。袋の中で桜の花びらがハラハラと舞うので、目でも楽しむことができます。その様子が子どもにとっては不思議に映り、好奇心や探究心を引き出すきっかけになるかもしれません 」

ふろしきで「花びらキャッチ大作戦」

空から舞い落ちてくる桜の花びらを、ふろしき広げてキャッチに挑戦。軽いふわふわの花びらは気分屋さんで、つかまえるのが意外と難しい! 何枚キャッチできたかな?と数えることで、自然と数を学ぶ機会にも。花びらを追いかけてあちこち動くので、広い所で遊んでくださいね 」

春のお出かけの定番、お花見。桜を眺めているだけでも楽しくて幸せを感じますが、せっかくなら! この時期にしか体験できないお花見遊びで、家族で特別な春の時間を過ごしてみてくださいね。

お話を聞いたのは…
小笠原 舞さん
こどもみらいプロデューサー/asobi基地代表/合同会社こどもみらい探求社共同代表。社会人経験を経て保育現場へ。「こどもみらいプロデューサー」という仕事をつくり、2012年には子育て支援コミュニティ『asobi基地』、2013年には2人の保育士でこどもみらい探求社を起業。子育ての現場と社会を結ぶ役割を果たすため、常に新しいチャレンジを続けている。
合同会社こどもみらい探求社

ライター紹介
島袋 芙貴乃
沖縄生まれ、沖縄育ち。東京生活9年目。編集畑で図太く育ち、2014年11月から「いこーよ」にジョイン。心に愛と太陽を。海山川、星、月、朝日、夕日、虹etc.自然に関わること、きゅんっとすることが好き。お米派。幼稚園教諭一種免許保有。

※2015年2月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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