近年人気の幼児教育のひとつ「モンテッソーリ教育」では、子どもが自由に個別活動「お仕事」を行います。最近は、モンテッソーリ教育を行う幼稚園に通っていなくても、家庭でこの「お仕事」に取り組む親子が増えているそう。そこで今回は、インスタグラムの投稿の中から、自宅で気軽にできる「#おうちモンテ」を紹介します。
家庭でできる「#おうちモンテ」
紙遊び
手先をたくさん動かすことで脳の発達を促すとされる「紙遊び」は、人気のある「お仕事」の一つ。なかでも2枚の紙を交互に編み上げてハート型にする「ハートバッグ」は、子どもが夢中になること間違いなし!
柔らかくちぎれにくいフェルトを使えば、小さな子どもでも簡単にできますよ。
色画用紙の帯を編み込んでいく「格子編みのお仕事」。交互に帯を編むことで、規則的な市松模様が出来上がります。編み込んでいくうちにどんどん模様が現れてくるので、子どもが達成感を得やすいのもポイント。
のり貼り
こちらは、丸や三角など、さまざまな形の紙を枠線にあわせてのりで貼り付けるお仕事。折り紙など自宅にあるものだけで簡単にできるのが魅力ですね。のりづけの作業で使うのりは、スティックのりではなく、でんぷんのりなど、指先を使ってぬるタイプがオススメです。
小麦粘土でおままごと
子どもの創造力や社会性を育む「ごっこ遊び」は、モンテッソーリ教育のなかでも大切にされています。おままごとに小麦粘土を取り入れて、このように野菜に見立ててた粘土を包丁で実際にカットすれば、より遊びの幅が広がりそうですね。包丁の練習にもなるので一石二鳥です。
あけうつし
ものを違う場所に移動させる「あけうつし」の作業は、日常生活の練習の中でも大切なお仕事。なかでも子どもが大好きな「水」のあけうつしは、軽量カップなど容器を用意するだけで簡単に取り組めます。練習を繰り返してコップに飲み物などを注げるようになることで、子どもの自立心が育まれます。
色水
こちらは、色について学べる「色水」のお仕事。三原色(赤・青・黄色)の水を用意して、自由に混ぜ合わせて色の変化を観察することで、色の仕組みを体感できます。スポイトを使うのもオススメです。
色合わせ
色に関する感覚教具としては、クリップを使った「色合わせ」のお仕事も人気です。濃淡による階段付けを行うことで、色を識別する能力が養われます。
さまざまな色への興味・関心が広がるので、「色水のお仕事」とセットで行うとより効果的です。クリップを使うことで、指先のトレーニングにもなりますね。
チャレンジマグネット
同じく色に関する感覚教具として家庭で取り入れやすいのが、マグネットをパターン通りに並べる「チャレンジマグネット」。マス目が書かれた用紙に、見本を見ながらマグネットを並べていきます。さまざまなパターンに応用できるので、長く楽しめそうですね。
色と大きさ
「色分け」ができるこちらの教具は、100円ショップで購入した小物入れとシール、手芸用のポンポンを利用して手作りしたそう。大きさの異なるポンポンを色別に仕分けるというシンプルなお仕事ですが、色と大きさの認識に効果的です。
色と数
アイスの棒に色を縫って手作りしたという教具は、色に加えて「数」や「数字」の理解にも役立ちそうですね。数字と棒で色合わせをしたり、「数え棒」として棒の本数を数えたりして楽しめます。
同じく「色」と「数」の概念を理解するのに役立つ人気教具が「色ビーズ」。数量ごとに色が分かれているので、「足し算」や「引き算」はもちろん、「かけ算」や「割り算」まで視覚的に理解できるのが魅力です。
リボン結び
厚紙とクラフト紙で手作りしたというこちらは、日常生活の中で誰もが通る「リボン結び」の練習ができる教具。身近なものだけで簡単に作ることができるので、ぜひ真似したいですね。
縫いさし
針と糸を使って「縫う」お仕事。指先の細かな動きを身につけることで、集中力や注意力が鍛えられます。最初は穴を開けた画用紙を台紙にして、穴に針を通すことから始めます。慣れてきたら好きな絵を縫っていくなど、さまざまに応用可能。
小さな子どもには、スーパーで販売されているお肉や魚が入ったトレイを台紙にするのもオススメです。
あいうえお盤
文字への関心が出てきたらぜひ取り入れたいのが、ひらがなを合わせる「あいうえお盤」。ホワイトボードにのせた「ひらがな表」にあわせて同じ文字のマグネットを置いていくことで、遊びながら文字を覚えられます。
こちらの「あいうえお盤」は、すべて100円ショップのアイテムだけで手作りしたそう! マグネットにシールを貼るだけなので、簡単に用意できるのも魅力ですね。
移動五十音
文字を読むことはできるけど、まだ書けないという子どもには、並べて遊べる「移動五十音」がオススメ。写真のように提示されたものにあわせて文字を並べることで、文字で表現することの楽しさを体感できそうですね。
今すぐ真似したくなる「知育あそび」が満載でしたね。ぜひ記事を参考に、親子で「おうちモンテ」を実践してください。
※2018年8月にいこーよで公開された記事の再掲です。
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