Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(リベラルアーツまたは芸術)、Mathematics(数学)の学びを統合的にすすめながら探究的学習を行う「STEAM教育」。この記事では、STEAM教育を柱にすえた先進的なインターナショナルスクールとして知られる「ローラスインターナショナルスクール」で教えてもらった幼児期に効果的なSTEAM教育を行うときのポイントを紹介します。通っていないご家庭でも、家庭でできるSTEAM教育のコツがわかります。
※この記事はSTEAM教育特集の一部です。
【STEAM教育特集記事一覧(順次リリース予定)】
Part1 STEAM教育で身につく探究的アプローチと真の学力とは?
Part2 【ロボット&理科】学びを深めるアフターコロナ、ウィズコロナの学習法
Part3 【ICT&サイエンス】 STEAM教育が学べるインターナショナルスクールが人気の理由(この記事)
Part4 【プログラミング&社会】AI社会を生きる子どのためのSTEAM
なぜ今、英語でのSTEAM教育が人気なのか?

STEAMクラス専任の教師と授業に取り組む年長クラスの子ども
「子どもは生まれながらのサイエンティストです。探究心を伸ばし、生きる力の土台となるサイエンスを学べる教育とはどんなものだろうか? そう考えたときに出てきた答えが『STEAM教育』を軸としたインターナショナルスクールでした」(ローラスインターナショナルスクール校長・日置麻実さん)
海外生活の中でグローバル社会の共通語である英語力の重要性も強く感じることが多く、また、ITの習熟度によって広がる富や、機会、社会的地位などの格差(デジタル・デバイド)を乗り越えられる力を身に着けさせてあげたいという気持ちもあったと言います。
「母親として、AIが発達し、あらゆるものがインターネットでつながる第4次産業革命の時代を生きる子どもには、これまでの偏差値重視の教育ではない教育が必要だという実感もありました」(前出・日置さん)
子どもの将来にそんな問題意識を持つ保護者の支持を集め、2001年に長原にスクールを開設して以来、白金台、田園調布など都内6カ所に小学校入学前の子どものためのローラスインターナショナルキンダーガーデンが、2016年には初等部が開校しています。