遊具なしで公園遊びの方法1/まずは自然を感じて子どもにも親にも「スイッチ」を入れる
「最初にするのは『自然の中に身を置くこと』。参加した子ども大人も一緒になって草の上に座り、普段はあまり意識していない風の音や鳥の声に耳をかたむけます」(中安さん)

湿っていて冷たいクローバーの草原
「草原は裸足で歩いても大丈夫なように事前にスタッフが掃除をし、実際に自分の足でも歩いて安全を確認をしています。小雨が降る日の草の上は、ひんやりとして気持ちがいいもので、こういう経験があると、『雨は嫌なもの』ではなく楽しいものへと変わっていきます」(中安さん)

都内の公園でも感じられる草花の営み
「草原に座って見守っていると、たいていの子どもは前の草を触って揺らして遊びはじめます。子どもの遊びのスイッチが入った瞬間です。そんなときにママやパパも一緒に遊びながら『私もこんなことしたことがある』『子どもの頃こういうことが好きだった』と思い出して言うことがよくあります。こんな風に、親に子ども時代の楽しい自然体験を思い出してもらえると、その後の子どもの自然遊びもますます楽しいものになっていくようです」(中安さん)
遊具なしで公園遊びの方法2/水たまりで遊ぶ

雨の日の「森のようちえん」のワンデイイベントの1コマ 提供:マザーツリー自然学校
雨の日に人気があるのは「水たまり」遊び。バシャバシャと走り回るのはもちろん、棒で水たまりの中をつついたり、石を投げて音や波紋を感じたりするのが子どもたちは大好きです。
遊びが発展していくと、バケツに泥水を入れて葉っぱを浮かべたスープを作ったり、石を集めて橋を作ったり、その時集まった子どもによって遊びが変わってきます。

木の棒と石、周囲の草花があれば、水たまりも楽しい遊び場に
「最近の子どもは水たまりで遊んだり、枝をふりまわしたりすることを禁止をされている場合も多いようですが、『森のようちえん』では子どもが興味を持てば大人からダメとは言いません。見守って危険な様子があるときには、『どうやったら安全に遊べる? どうしたらみんなで楽しめる?』と声かけをして一緒にルールを考えるようにしています」(中安さん)
遊具なしで公園遊びの方法3/木の実や虫、植物を探す

ヤマモモの実が鈴なりになっているのを見つけました
【都内の公園でしばしば見られる木や草の実】
・春…カラスノエンドウ、ヘビイチゴなど
・夏…クワノミ、ヤマモモなど
・秋…ヤマボウシ、イチョウ、ドングリなど
・冬…モミジバフウ、マツボックリなど
「木の実を探したり、虫を見つけたりするのが子どもは大好きです。遊具がない公園であっても、いろいろなものを見つけて遊んでいます」(中安さん)

大きな切り株の中にダンゴムシを発見
【都内の公園でしばしば出会える「虫」】
・春…テントウムシ、チョウなど
・夏…セミ、カミキリムシ、バッタなど
・秋…コオロギ、トンボ、カメムシなど
・冬…虫の多くは冬眠中

「にょろにょろがでてきているね」と思わず声を出してしまいそうなものが苔の上に生えていることも
「見るだけにしていますが、雨の後には都心の公園でもキノコが生えていることも多く、子どもは大喜びします。一緒に座った芝生の触感、水たまり、木の実、昆虫など、子どもによって興味を持つものは変わります。子どもは、自分で見つけた気づきや発見をきっかけに自然に目を向け自ら遊ぶようになるので、のんびり歩いて子どもが興味を持つものを探しましょう」(中安さん)
配信済の記事:園庭は海と山「海の保育園」の魅力と伸びる力・カリキュラム/うみのこ







