女の子ママ必見!同性だからこその子どもの自己肯定感の育み方

「手がかからなくて育てやすい」と言われがちな女の子。でも、とくに同性である母親との関係がぎくしゃくすることもあるようです。女の子を育てるうえで注意すべきことを明治大学文学部教授で『女の子の育て方』の著者である諸富祥彦先生に伺いました。

素直で集中力があり、精神的にタフな女の子

「女の子は手がかからなくて育てやすい」と言われますが、実際のところどうなんでしょうか? まずは、女の子のほうが育てやすいと言われている理由をあらためて聞きました。

「女の子は、人から言われたことを素直に受け入れ、集中して物事に取り組む傾向があります。また、精神的にタフで挫折に強く、立ち直りが早いのも特徴です。親にとっては、よく動きまわる男の子に比べて体力的に楽という面もあると思います。『女の子は口が達者で生意気』なんて声もありますが、親に対して遠慮なく自分の意見を言えるのは、素直に成長している証と思って受け入れてあげましょう。」

先生によると、もちろん個人差があるものの、女の子のほうが育てやすいと感じている親は多いようです。ただ「育てやすい」ゆえに、同性である母親の影響が大きくなり、母と子の関係性に問題が生じるケースもあるのだそう。

「よくあるのが、『同性だから娘の気持ちは母の私が一番よくわかっている』という思い込みです。男の子の場合は意識せずとも、年齢とともに自然に母子間の距離ができるものですが、女の子に対してはいつまでも母親が自分の一部であるかのように操作しようとすることも。娘に自己投影しすぎて、自分がやってきたことを押し付けたり、実現できなかった夢を託してしまう母親も多いです。」

一方娘のほうでは、最も身近な同性である母親に対して「自分を受け入れてもらいたい」という気持ちを強く抱き、母の期待に応えようと頑張るあまり、自分が本当にしたいことを見つけられなくなったり、期待に応えられない罪悪感から極端に反抗的になることもあるそう。期待のかけ過ぎで無理をさせていないか、一度振り返って考えてみる必要がありそうです。

母親の影響を受けつつ、生き方をモデルにして成長する

同性である母親の影響をダイレクトに受ける女の子。母親の生き方そのものをモデルにしながら成長していくそうです。

「母親が毎日楽しく過ごしている姿を見て育った娘は、人生の楽しみ方を見つけるのが上手です。逆に、退屈そうで愚痴が多い母親のもとでは、娘もその影響を受け、物事をネガティブに捉えがちになってしまいます。ですからまずは母親自身が、趣味や仕事など楽しんで打ち込めるものを探してみてください。そして休みの日には、手芸や料理、スポーツなど、母親と共通の体験を楽しむことで、チャレンジ精神が刺激され、いずれ自分自身の楽しみを見出していくようになります。」

また、女の子を育てるうえで一番重要なのは、辛いことがあった時に親に悩みを打ち明けられるような関係性を築いておくことだと、先生は言います。

「女の子は小学生くらいになると、仲間はずれなどクラスの友人関係が複雑化して、つまづいてしまうことも。そんな時、『親が徹底的に味方してくれる』、『絶対に自分を守ってくれる』という意識がなければ、悩みを打ち明けることができず、ひとりで抱え込んでしまいます。」

「日頃から、弱音を吐いてもいい雰囲気を家庭の中に作っておきましょう。相談を受けた時に必要なのは、具体的なアドバイスよりも、まずはじっくりと話を聞いて共感し、寄り添うこと。『辛いことを話してくれてありがとう』と伝えてあげましょう。」

「親に自分のことをわかってもらいたい」という欲求が満たされると、その安心感を基盤にして、その後どうすればいいのか、自分自身で考えていくことができるようになるそうです。

女の子の才能を伸ばすために親ができることとは?

女の子は、比較的落ち着いていて、習い事などの課題もそつなくこなしていきます。でもその分、親が要求する水準が男の子に対するものより高くなってしまいがちなんだとか。

「とくに女性は同性に対して厳しくなりがちで、女の子を褒めるのが苦手という母親は多いですね。女の子の才能を伸ばすためには、小さな頃からたくさん褒めて、まずは自信をつけてあげること。些細なことでも親に褒められ認めてもらうことで、自信の基盤となる『自己肯定感』が育ちます。」

あらゆる面で母親の影響を受けやすい女の子。女の子を育てるポイントは、母親自身の生き方にあるともいえそうですね。

※参考書籍

お話を聞いたのは…
諸富 祥彦先生
明治大学文学部教授。教育カウンセラー。教育学博士。著書に『プチ虐待の心理』(青春出版社)、『スマホ依存の親が子どもを壊す』(宝島社)、『男の子の育て方』『女の子の育て方』『ひとりっ子の育て方』(WAVE出版)、『10歳までの子育てのルールブック』(宝島社)、『「子どもにどう言えばいいか」わからない時に読む本』(青春出版社)などがある。
諸富先生の公式ページ

ライター紹介
宇都宮 薫
編集プロダクション勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、単行本(ビジネス書・実用書)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは、出産、育児、健康、おでかけ、芸能、グルメなど。まち歩きとバイクが好き。

※2015年9月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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