子どもと季節の手仕事を楽しんでみたいと思っていても、「本当にそんなに子どもが楽しめるの?」や、「忙しくて自分には無理無理!」と思っているママパパはいないでしょうか?
このコーナーでは、親子で楽しむ季節の手仕事を紹介している連載記事「子どもと季節の手仕事」で、古民家カフェ「のうカフェ」のオーナー・小林由紀子さんが教えてくれた手仕事を、実際に子どもとやってみて、子どもが興味が惹かれた点やかかった時間、事前に知っておくと取り組みやすくなるポイントを紹介します。
「梅シロップ作り」で子どもは何を感じるの? 小4の女の子の絵日記より
6 月22日 梅シロップづくりに挑戦!
かかった時間:40分
雨→くもり 気温18度
今日はいよいよ梅シロップを作る日。
うれしいようなワクワクする気持ちで学校から帰った。梅がどんな風にシロップに変わるか見たかった。
まず両手で梅をキュキュッとあらうと、梅のすっぱいもものようなにおいが鼻に入ってきた。
つぎにつまようじで梅をさすと、プシュッと音がして梅のしるが顔にかかった。
さいごに5種類の砂糖(グラニュー糖、上白糖、三温糖、氷砂糖、きび糖)に梅をつけた。
その中で、グラニュー糖が一番あまかった。
あと10日待つと「梅シロップ」になる。梅がどんな変化をするのか楽しみ。
「梅シロップづくり」で子どもが興味をもったことと注意点1/印象的な「香り」
「梅シロップづくり」で最初に子どもが惹かれたのは、ボールに水を貼って梅を洗うとき。梅に丸い空気の粒がつく様子に興味を惹かれて顔を近づけると「ぷーん」と漂ってくる香りうっとりとした表情。「ママ~。このお水は梅の匂いがするよ。梅の味がするのかな?」と、スプーンですくって舐めてみたほどです。
もちろん梅をつけた水は梅の味はしませんでしたが、それほど強いあまい香りがするのに、梅は甘くないのが不思議だったようです。
子どもと梅シロップを作るときはココに注意が必要でした(1)水に長く浸けない
子どもがあまりに喜ぶので、「しばらくボールに水を張ってしばらく置いておこう!」と思い立ちました。
でもよかったのは最初の数時間だけ、翌日には梅の実は黄土色に変色し、ぶよぶよになって捨てる羽目になりました。水の中の梅を楽しむのは洗う直前だけの楽しみにしたほうがよさそう。
調べてみると、梅を水に浸けるのは2時間が限界で、梅を洗った後に水分をよく拭き取るのは、このためだそうです。