2022年4月、「未来へいこーよ」主催の学童向けクラフトイベントが開催されました。イベントで作成したのはボルトを回すと鳥の鳴き声のような音が出る「バードコール」と、木に毛糸を巻いて鮮やかな模様を作る「クロスウィービング」です。
2つのイベントの年齢別の楽しみ方をレポートします!
「バードコール」とは?

「バードコール」とは、「バード(鳥)」を「コール(呼ぶ)」手のひらサイズの小さな鳥笛です。
「未来へいこーよ」では、直径2~3センチほどの木にドリルで穴をあけたものとボルト、くびにかける紐、やすりを配布して、世界に一つだけのオリジナルのバードコールを作るワークショップを行っています。
どんな大きさの木を選ぶか、どの程度やすりをかけて、どんなデコレーションをするのかはその子次第!
低学年の子どものバードコール作りの楽しみ方

低学年の子どもにとっては片手で木を抑えて、もう片方の手でやすりをかけるということはとても難しい作業ですが、どの子も自分のペースで取り組みます。
今回のイベントでは、写真のように木を下にしてやすりを動かしていた子どもたちが、やすりを下にしいて木を動かした方がけずりやすいことを発見して、それをみんなに伝えていくような場面もありました。
クラフトは個人の作業のように思われがちですが、意外と共同作業という側面もあります。
良いアイデアはシェアして、それぞれに満足がいくものを作り上げていく過程に子どもは満足感を感じます。
高学年の子どものバードコール作りの楽しみ方

高学年の子どもは、ツルツルになるまで、1時間ほども集中してやすりをかける場面もよく見られます。
男の子だからやすりがけに夢中になる、女の子だからデザインに夢中になるというような性差はあまり感じられません。
それぞれが自分の中の「やりたい」という気持ちに素直に向き合っているうちに、夢中になって集中していく様子がよく見られます。
「クロスウィービング」とは?

細い小枝を十字に組んだものに、毛糸をかけて模様を作るクラフトです。
「未来へいこーよ」のワークショップでは、小枝や、毛糸を自由に選んで組み合わせられるように1本40~50センチほどに切った毛糸を15色ほど準備をしてワークショップを始めます。
同じ毛糸の順番で作っても糸を貼る強さなどの違いで、できあがりに一つとして同じものはありません。
こちらも、男女問わず子どもが夢中になるワークショップです。
低学年の子どものクロスウィービングの楽しみ方

低学年の子どもたちがクロスウィービングに夢中になっていく様子を観察していると、最初に夢中なるのが毛糸を変えて新しい毛糸を次々とつないでいくタイミングです。
1本巻き終わると「先生できた!」「新しい毛糸取りに行っていい?」という元気な声が響きます。1本を巻き終わるごとにスピードと精度があがっていくのを、子どもが自分で感じて、満足感と達成感を得ていく様子がわかります。
高学年の子どものクロスウィービングの楽しみ方

高学年の子どもの取り組みを見ていると、最終的な出来上がりをイメージして毛糸を選んだり、小枝の形を整えたりしてスタートするのがわかります。
上の写真の左側のものは、寒色から暖色へグラデーションにすることと、なるべく美しい正方形にすることを目的にして作られたことがうかがえる本当に美しい作品です。
未来へいこーよ「バードコール&クロスウィービング」の参加者コメント
・子供たちが「バードコール」のやすりがけを必死にしているのを微笑ましくみました
・「クロスウィービング」で最初に毛糸を結ぶのが難しかったのですが、できるようになるとうれしくてたくさん作りました
・外に出なくても(手軽に)自然を感じるイベントができたのがうれしかったです。心にのこるイベントをありがとうございました。
これからも、「未来へいこーよ」では今後も子どもの知的好奇心や想像力、やりぬく力などを育むイベントを開催したり、レポートを掲載していきます。
この記事を読んでいる人は「好奇心」に関するこんな記事も読んでいます
・子どもと地引網の楽しみ方! 獲って・さばいて・観察! 未来へいこーよ学童イベントレポート(PR)
・子どもの好奇心&自己肯定感が育つ! 自然体験が親子に最適な理由
・好奇心と試行錯誤力を駆使して手軽に「炭の芸術作品」が作れる!カシオのアウトドアイベントレポート
・【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について